グァバとは?
こんにちは。石垣島ナビです。
石垣島では、街中や山中で「フルーツのなるの木」を見かけます。木だけみると、何の木か区別がつきづらいんですが、花が咲いてくれたり、実がなってくれると、わかりやすい。
今回は「グァバ」について紹介します。
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目次
グァバ
沖縄では親しみのある植物
熱帯性の低木で、フトモモ科バンジロウ属に属する植物です。世界中に100種類ほどあると言われており、それぞれの地方で実の形が異なってきたりします。
「グァバ」って名前は英語名。日本語では蕃石榴(バンジロウ、バンザクロ、バンセキリュウ)と呼ばれていて、沖縄の方言では「バンシルー(沖縄本島)」「バンチキロー(宮古)」「バンチュル(八重山)」と呼ばれています。
原産地の南アメリカでは紀元前800年ごろから食べられていたという植物で、ビタミンが豊富な実は「熱帯のリンゴ」とも呼ばれています。実は熟すと甘い香りを漂わせます。香りが甘い割には味はサッパリとした印象のトロピカルフルーツです。
街中や山中にある
沖縄では、街中や山中で見かけることが多い木です。2月ごろに花が咲き、3月ごろに実がなり始めます。収穫は9月ごろまで採ることができるので、市場でも秋頃まで見かける果物です。
石垣島では、中が<赤色〜ピンク色>の実が多く収穫できます。品種によっては白色だったり、ピンクだったり多様です。
最近ではグァバとは別種ですが、ストロベリーグァバ、イエローストロベリーグァバなどもグァバとして売られています。
庭木としても植えられている
沖縄では民家の庭木としても植えられており、街を歩いていると、実がなっているのを見かけます。木の高さは3〜4mのものが多く低木にしいては大きい部類です。場所によっては、8mほどにまで成長する木もあるので、低木〜小高木に分類される木です。
実は島人の「おやつ」
実は昔から、島人のおやつとして食べられていました。オジイやオバアが大好きな実で「バンシュルー食べなさい」って言ってヒョイと渡してくれます。
オバアは、昔からおやつとして食べているので、山の中にヒョイヒョイと入って採りに行きます。グァバの木がある場所を知っているのでしょう。夏によく食べているので、汗かいて失ったビタミンを補給しているのかもしれませんね。
映画にも出てくるグァバ
沖縄で上映されているドキュメンタリー映画、「岡本太郎の沖縄(2018)」という映画にも出てくる果物です。映画のポスターにもなっている「久高ノロ(久高島の巫女)」が好きな食べ物として作中にも登場します。
「厳しい人で、笑ったところを見たこともない」と言っていたお孫さんが、唯一「バンシルー(グァバ)が好きで、バンシルーを持って行ってあげるとニコッとしたさぁ」って言っていたのが印象的です。
当時の沖縄には、今みたいな砂糖菓子なんかは、ほとんど無かったのでしょう。自然の恵みとしてのバンシルーは何よりのおやつだったのかもしれません。
自然と一体となる巫女が、自然になった果物を好きだったってのは、深い意味を感じます。
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グァバの実の特徴
実の味は、サッパリとしていて、甘みが少ないですが、香りはすごく甘い香りがします。
皮ごと食べれる実ですが、皮の部分は固いので、剥いて食べるのがおすすめです。一般的に、赤いものは果肉がネットリしていて、白色のものはサックリしていると言われています。
石垣島のグァバは赤〜ピンク色のものが多いですが、ネットリとまではいかない食感です。
種ごと食べれる果物ですが、中の種が固いのが印象的。種が苦手な人は口の中で選り分けてみてください。
実にはビタミンA、B、Cが豊富に含まれています。
ジュースやお茶にも使われる
葉にはポリフェノールが多く含まれており、糖の吸収を穏やかにして血糖値上昇を抑制する作用があり、健康茶として扱われることが多いです。特に、葉に含まれる成分「プロアントシアニジン」は高血圧や糖尿病にも効果があるとされています。
お茶にすると、グァバ特有の甘い芳香が漂ってくるお茶です。香りの割には、味はサッパリしており、麦茶感覚で楽しめるお茶です。
関連記事>>>グァバ茶を飲んでみた!効果・効能
グァバは、ジュースなどでも売られています。南国特有のフルーツなので、本州では、あまり売っていないドリンクです。沖縄では、パーラーなどのジュース屋さんで買うこともできますが、バヤリースからも、沖縄限定味として出されています。
バヤリースのグァバ味はコンビニでも買える商品なので、沖縄、石垣島に行くときは、コンビニで探してみてください。バヤリースの沖縄限定味は、「グァバ」の他にも「シークヮーサー」「マンゴー」なども出ています。
トロピカルフルーツならではの味を楽しんでみてください。
関連記事>>>沖縄限定バヤリース、4種類の味比べをしてみたよ
バヤリースつながりでは、バヤリース「オレンジ」も本州の「オレンジ」と中身が違い、濃い味です。20〜30年前ぐらいに飲んだ味もバヤリースオレンジが、沖縄では今も飲めるので「オレンジ」も試してみてくださいね!
いろんな用途で使われるグァバですが、沖縄では、昔から身近に採れる果物として食べられてきました。現代人の舌には物足りない味かもしれませんが、沖縄に行く時は、ぜひ、マーケットで一つ買ってみてください。
ビタミンたっぷりな実は、美容にもいい。沖縄のサンサンとした日差しをたっぷり浴びたフルーツで、美容と健康を手に入れましょう!
それじゃあ、楽しく旅してね!
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