サトウキビ
沖縄の植物「サトウキビ」の紹介です
- サトウキビとは
- サトウキビの特徴
- サトウキビの用途
目次
サトウキビ
サトウキビはイネ科サトウキビ属の植物です。
沖縄全域で黒砂糖を作る原料として栽培されています。
サトウキビの呼び方
サトウキビは、沖縄では方言で「ウージ」と言います。
種子島では「おうぎ」、奄美大島では「うぎ」と呼ばれる作物。
荻(おぎ)という言葉が鈍って「おうぎ」「うぎ」「ウージ」になっていったと言われています。
サトウキビとは
サトウキビは成長すると高さが3m〜4mにもなる植物です。
茎がしっかりしており、お互いに支えあっている為、台風にも強い植物。
砂糖の原料となる植物で、世界中の熱帯・亜熱帯で広く栽培されています。
赤道付近で栽培されるのがほとんどで、北緯30度以南、南緯30度以北での栽培が盛んです。
サトウキビ|特徴
サトウキビの茎
茎は竹のように木化し、固い節があります。
茎の中は空洞ではなく、糖を含んだ白い部分(髄)があり、割ってみると全体的に白っぽく見えます。
サトウキビの葉
サトウキビは、トウモロコシに似た葉っぱをつけます。
サトウキビの穂
秋になるとサトウキビが穂を出します。
穂は茎の先端から出て、ススキのような形です。
サトウキビ|栽培期間
沖縄のサトウキビには、「春植え」と「夏植え」があります。
栽培期間は1年〜2年。
「春植え」は、春に植えて、その年の冬に収穫するもの。
「夏植え」は、夏に植えて、翌年の冬に収穫する栽培方法です。
その他にも、収穫し終わったサトウキビをそのまま放置し、もう一度伸びてきた茎を収穫する「株だし栽培」もあります。
サトウキビ|収穫の時期
サトウキビの収穫の時期は、だいたい「1月〜3月まで」、冬の期間に行われます。
海外では、サトウキビの糖分が濃縮される「乾季」に行われることがほとんどですが、石垣島をはじめとした沖縄では「冬」に収穫します。
沖縄の製糖工場が稼働するのも1月〜3月まで、それ以外は工場はお休みです。
冬の時期になると、製糖工場の周りには甘い香りが立ち込め、お菓子屋さんに来たような香りが漂います。
サトウキビ|収穫の方法
収穫は基本的に人が手作業で行います。
斧みたいな道具で切り倒し、枯葉を取り除いた後で、先端を鎌で切り落とす。
切り落とした先端部分は苗として使われます。
サトウキビ|用途
サトウキビの用途は、次の通りです。
- 砂糖に加工
- ジュースに加工
- 生で齧る
- 祭事の御供物
砂糖に加工
サトウキビの多くは「砂糖」に加工されます。
搾り汁を煮詰めて「黒糖」や、精糖して「キビ糖」などに加工。
加工の途中で「蜜糖」などの副産物も精製されます。
ジュースに加工
サトウキビを生のまま絞りサトウキビジュースにも加工されます。
生で齧る
沖縄の道の駅などで、齧って樹液を吸い出せるサトウキビが販売されています。
たまにしか見かけないので、見つけるのが難しいです。
祭事の御供物
作物の収穫に感謝するお祭りなどでは、御供物としても使われます。
祭事の時期にスーパーに行くと、御供物用のサトウキビが販売されています。
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