沖縄方言の母音は「え」と「お」が無い!?
こんにちは。石垣島ナビです。
沖縄の方言ってわかりにくいですよね。
自分も沖縄に来たばかりの頃、三線の歌を聞いていても、全然聞き取れず「何しゃべてんだろう?」って疑問しか浮かんできませんでした。
3年ぐらい住んでいると徐々に聞き取れるようになってきて、次第に「訛ってるんだな」ってのがわかり始めました。
移住して5年。
沖縄の方言の聞き取り方が徐々にわかってきたので、紹介していきます。
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目次
沖縄方言の母音は「え」と「お」が無い!?
沖縄方言では「アイウエオ」を「アイウイウ」と発音します。
「エ」と「オ」がないんです!
これがわかると、かなり聞き取りやすくなります。
ちなみに、沖縄の方言では、「エ→イ」になり「オ→ウ」になります。
日本語の母音は「アイウエオ」
日本語は「アイウエオ」の5音(母音)を基本に作られている言葉です。
母音は5つ。
例えば、ア(a)という母音に「K」がつけば「Ka(カ)」に、「S」という母音がつけば「Sa(サ)」になるといった具合で言葉が作られています。
もちろん、エ(e)という母音に「K」がつけば「Ke(ケ)」になり、オ(o)という母音に「K」という母音がつけば「Ko(コ)」になります。
沖縄の方言は「アイウ」のみ
でも、沖縄の方言は、母音は「アイウ」の3音のみ。
「エ」と「オ」が無いんです。
もともと無かったのか、失われていったのかはわかりませんが、「エ」と「オ」は使わないのが一般的。
この事実を知ると、沖縄の方言がとても理解しやすくなってきます。
沖縄方言では「エ→イ」「オ→ウ」になる!
沖縄方言で「アイウエオ」は「アイウイウ」になります。
沖縄では「心」のことを方言で「ククル」と言います。
これも、「アイウイウ」の法則を使うと、説明がつきます。
「心」はどうして「ククル」になのか?
では、なぜ、「心(こころ)」が「ククル」になったのかを考えてみましょう!
沖縄の方言は母音が「アイウ」のみで表現されています。
昔の沖縄の人は『「エ」と「オ」なんて音は知らなかった』と思ってください。
「エ」と「オ」が無いと考えましょう!
「エ」は「イ」で代用。
「オ」は「ウ」で代用しよう!
ココロ(KoKoRo)の「o(オ)」を「u(ウ)」に変えてみよう!
「心(こころ)」は「コ(Ko)コ(Ko)ロ(Ro)」。
「オ(o)」が使えないので、代わりに「ウ(u)」に変えてみましょう!
そうすると「KuKuRu」となり「ク(Ku)ク(Ku)ル(Ru)」つまり「ククル」になるのです。
最初「ククル」と聞いて「外人さんの名前かな?」なんて思っていたのですが、意味は「心(こころ)」。
石垣島では「ククル」っていうホテルもあり、一般的に使われています。
現代では、一般会話の中で聞いたことはありませんが、離島のお年寄りの方と話すと、まだ現役で使われている可能性はあります。
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砂糖は沖縄の方言でなんて言うの?
同じように「砂糖」を沖縄の方言に変えてみましょう。
「砂糖(さとう)」は「サ(Sa)ト(To)ウ(u)」と表現できます。
「ト(To)」だけ「オ(o)」が使われるので発音できない言葉になります。
<沖縄方言ルール>にのっとって「サ(Sa)ト(To)ウ(u)」の「ト(To)」の「o」を「u」に変えてみます。
すると、「Sa(サ)Tuu(トゥー)」になります。
ちょっと鈍ると語尾がさらに伸びて「サートゥー」。
さらに伸びると口が開いてきて「サートゥァー」になり、「サートゥァー」「サートゥァー」「サートゥァー」と連呼していくと「サーター」となってきます。(嘘だと思ったら、一度、誰もいない場所でこっそりと「サートゥァー」「サートゥァー」と5回ぐらい連呼してみてください(笑))
サーターのくだりは<沖縄方言ルール>をもとに自分が考えたことなので、正しいかどうかはわかりません。
ですが、<沖縄方言ルール>を使うと、沖縄のいろんな方言を理解することができるようになります。
「e(エ)」を「i(イ)」に変えてみよう!
「サーター」と言えば「サーターアンダギー」。
「アンダギー」は「アンダ」と「アギー」がくっついてできたもの。
「ア(a)ン(n)ダ(Da)ア(a)ギー(Gi)」→「anDaaGi」。
そのまま読むと「アンダ〜ギー」になります。
「a」がダブっているものは消えて伸ばして読みます。
ちなみに「アンダ」は「油」、「アギ」は「揚げ」の意味があります。
この「アギ」も、<沖縄方言ルール>にのっとって説明することができます。
「揚げ(アゲ)」だから「ア(a)ゲ(Ge)」。
「エ(e)」は無いので、「イ(i)」に変えます。
そうすると「aGi」になって、「a(ア)Gi(ギ)」で「アギ」。
あわせて読みたい>>>サーターアンダギーを徹底解説!おすすめのお店と商品
まとめ
この<沖縄方言ルール>を使えば、雨は「アミ」になり、言葉は「クゥトゥバ」になります。
全部が全部この<沖縄方言ルール>だけで説明できるわけではありませんが、一つのルールとして沖縄の言葉を理解するのに役にたったりします。
ちなみに五十音順表を沖縄風に作ったものは、こちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事>>>沖縄の方言「五十音順」はどうなるの?
みなさんも沖縄の言葉に触れて、沖縄ルールをちょっとづつでも知っていってください。
「石垣島ナビ」でも、ちょこちょこ方言についても触れていこうと思います。
次回の<沖縄方言ルール>をお楽しみに〜!
あわせて読みたい>>>沖縄の方言「はひふへほ」は「ぱぴぷぺぽ」
それじゃあ、楽しく旅してね!
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