沖縄の紙パックは「1L」ではなく「946mL」の理由
こんにちは。石垣島ナビです。
沖縄の紙パックは「1L」ではなく「946mL」で売られていることをご存知ですか?「なんで1Lじゃないの?」「損した気分」って思いますが、実は、これには深い歴史が隠されているんです。
今回は「沖縄の紙パック飲料、容量が946mLの理由」を紹介します。
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なんで946ml?
沖縄で売られているパックの牛乳は容量が1,000mlじゃなくて946mlなんです。これはアメリカ統治下時代の影響。アメリカでは牛乳などは「ガロン」という単位で売られています。1ガロンが3.784Lなので、1/4ガロンで946ml。
つまり、こう。
基本単位が「ガロン」なので、「リットル表示」にすると、細かい数字になってきます。1ガロンはかなりの大容量なので、1/4ガロン単位で売られています。
電卓で「3784 ÷ 4」をしてみてください。結果は「946」。
沖縄の紙パック飲料と同じ数字です。こういう風にして、沖縄の紙パックの容量が決まってきました。
お茶パックだけでなく、牛乳も同じ。沖縄では、1/4ガロンで売られている牛乳。他のコーヒー牛乳や乳酸菌飲料も946ml。
沖縄で紙パックを買うときは表示まで見てもらうと面白いですよ。
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500mLの「紙パック」は473mL
沖縄では紙パックのドリンクも容量が500ml、1000mlではなく、473ml、946mlと中途半端な容量で売られているものが多いです。それはアメリカでは飲料が「ガロン表示」で売られることに由来しています。アメリカのルールが沖縄でも適応され、そのルールがまだ残っている影響です。
500mLは1/8ガロンなので、3784mL ÷ 8 = 473mL。
ちなみに、1/8ガロンはアメリカの規格で「1パイント(473mL)」とも呼ばれます。(イギリスの1パイントは568mL)
500mLの「缶」は480mL
500mLのペットボトルは日本で作られたものなので、規格は一緒で500m。ですが、沖縄で作られた缶のドリンクは500mLではなく「480mL」で作られていることが多いです。
沖縄はローカルドリンクの宝庫で、沖縄でしか見かけない商品が多く販売されています。沖縄でしか売られていないので、沖縄独自の規格で流通しています。
容量は500mlではなく「480ml」。1/8ガロンは473mL。473mLで作るのは難しいので、四捨五入して480mLで作られているようです。
これも946mL紙パックと同じで、アメリカ文化(ガロン表示)の影響が残っているものだと考えられます。
「おきなわんドリンク」とも呼ばれ、親しまれてますが、その裏にはアメリカの影響が残っているのがわかります。
1972年の本土復帰後、日本国内メーカーの上陸など、さまざまな要因が混ざって形成された背景があるようです。
まとめ
ドリンクの容量一つとっても、歴史を感じますね。今後は、設備の老朽化などで、買い替えが起こると本州と同じ規格になっていくと思います。
もしかしたら946mL、473mL、480mLの規格のものは、今、限定のものになるかもしれません。無くなっちゃう前にぜひ、946mLの体験をしてみてください!
それじゃあ、楽しく旅してね!
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