【石垣市】野底(のそこ)
こんにちは。石垣島ナビです。
石垣島の北東部にある街「野底」。
野底マーペ伝説で有名な野底岳の麓に広がる集落です。
「野底」と書いて「のそこ」と呼びます。
今回は、「石垣島の野底」について紹介します。
目次
【石垣市】野底(のそこ)
野底の由来・歴史
野底は石垣島の北東部にある街。
始まりは、黒島と新城島から移住したお百姓さんが作った集落です。
琉球王府時代の政治家「蔡温(さいおん)」によって黒島から移住させられた人々が開拓した場所。
黒島から連れてこられた「マーペー」という娘さん。かつて住んでいた黒島に恋人を残して、政治の力により、離れ離れになってしまいました。
黒島に残された恋人に会いたい気持ちの一心で野底岳に登り、黒島を見ようとしますが見えない。
悲しみのあまり石になってしまいました。
というのが野底マーペー伝説。
野底岳には、今も、黒島を眺めようとしたマーペの岩が残されており、野底岳のことを「野底マーペー」という愛称で呼ぶようになりました。
明治時代に一度、廃村となり、昭和に再度、開拓された地域です。
野底の観光名所
そんな野底地区の観光名所は、南に位置する「野底岳」と南西を流れる「吹通川」が主な観光名所です。
場所的に人も少なく、大きな自然が広がるのどかな場所です。沖縄らしいスローライフが味わえます。
観光名所には、「野底岳」「吹通川」「吹通川のヒルギ群落」などがあります。
野底マーペー
野底集落の東部にそびえる「野底岳」。
282.4mの安山岩からなる山です。
元々は火山でしたが、現在では火山活動は行なっていない山。
遠くから眺めても、山の頂上付近は岩でゴツゴツしているのがわかります。
晴れた日には、石垣島の綺麗な海を見渡せることができる景色。
野底マーペー(ヌスクマーペー)という愛称で親しまれており、昔から信仰の山でした。
恋人を思うマーペが山の上で石になってしまったという伝説は、民謡「ツィンダラ節」に歌い継がれたりと、琉球王朝時代の歴史を語り継いでくれています。
吹通川
潮の満ち引きでできたような穏やかな川です。
石垣島や西表島には、吹通川のような穏やかな流れの川が多い。
というのも、潮の満ち引きで満潮と干潮の差が1mほどもあるので、海辺に近い標高の低い場所に海水が入り込んできます。
流れ込んできた海水は、また干潮の時間になると海へ水がかえっていく。
そんな自然の満ち引きを絶え間なく繰り返している場所が吹通川です。
干潮の時間になると、大きな干潟が現れ、干潟の生き物たちが活発に活動し始めます。
小さい生き物たちなので、なかなか見つけることはできませんが、多くの命が育まれている場所です。
吹通川のヒルギ群落
吹通川の上流へ行くと、ヒルギ群落が広がっています。
ヒルギとは、マングローブのこと。
一般的に「マングローブ」はヒルギ(ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギなど)の総称で使われる言葉です。
塩水が穏やかに入ってくる川の両岸には、塩水に浸かっても生きることのできる「マングローブ林」が広がっていることが多いです。
石垣島でも「名蔵アンパル」「宮良川」「吹通川」とマングローブを間近で見れる代表的な場所のひとつにもなっている場所です。
時間帯によっては、塩水に浸かるヒルギたちを見ることもできますよ!
おすすめ観光スポット
野底地区の観光スポットは、「野底にあるビーチ」「カヌーとシュノーケル吹通川観光」「キッチンみさき」などがあります。
野底にあるビーチ
野底にもビーチがあります。
海水浴を楽しむようなビーチではありませんが、綺麗な海をぼーっと眺めれるような静かな海岸です。
ほとんど、地元の人しか訪れないような海岸なので、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。
カヌーとシュノーケル吹通川観光
年配のガイドさんが案内してくれるショップです。
街中のカヌー屋さんだと、若いガイドさんが多いんですが、野底のガイドさんは、落ち着いた雰囲気で、安心感があります。
手軽にカヌーが楽しめること、リーズナブル(ちょっと、安いくらい)なお値段も嬉しいポイントのお店です。
キッチンみさき
西浜川付近にあるレストランです。
沖縄らしい、ほのぼのとした雰囲気のお店で、堅っ苦しくないのが素敵なレストランです。
親戚のおばさんの家に遊びにきたかのような感覚で入れるレストランは、ついつい「ただいま!」っと口走っちゃいそうな雰囲気。
八重山そばなどの定番料理もありますが、キッチンみさきは「ヤギ料理」も食べれるお店です。
ほのぼのとした雰囲気のお店で食べるヤギ料理は、なんとも言えない美味しさ。
まだ、ヤギにチャレンジしていない人は、チャンスですよ!
野底へのアクセス
【アクセス】離島ターミナルから約26km(吹通川まで)
【おすすめの時期】5月〜9月
【みどころ】野底岳、吹通川、ヒルギ群落、広い干潟
【滞在時間】約2時間
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それじゃあ、楽しく旅してね!
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