石垣島で食べれるヤギ料理
こんにちは。石垣島ナビです。
石垣島をはじめとした沖縄は、食肉文化がある地域です。
12世紀ごろに中国から伝来した「豚肉」が沖縄料理の中核。
ですが、当時は豚肉は『庶民には高級な肉』で、とてつもないご馳走でした。
庶民が食べていたのはヤギ。
ヤギは雑草を食べさせるだけで大丈夫な生命力が強い動物です。
今回は、石垣島で食べれるヤギ料理を紹介します。
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石垣島で食べれるヤギ料理
石垣島島内では、郊外を車で走っていると「白いヤギ」を見かけることがあります。石垣島周辺の離島では、道路脇に首輪をつながれて飼われていたり、鳩間島のような小島だと、放し飼いになっていたりもする家畜です。
昔から食肉用、雑草処理用、堆肥作成要員として飼われていたヤギ。生命力の強い動物なので、「草」があれば、元気に生き延びることができる動物です。
草を食べてフンをする。フンは天然の堆肥として、畑などに利用していた歴史もあります。
関連記事>>>沖縄でヤギを飼う理由と、ヤギの品種
自動的に草刈りをしてくれて、堆肥も撒いてくれるヤギは、ちょっとした労働力にもなりますし、お肉を食べることもできる便利な家畜でした。
東南アジアにもヤギを飼って食べる文化があり、古くはインドから伝播してきたものではないかと言われています。
インドネシアでは焼き鳥みたいに串に刺して食べる「サテカンビン(串のヤギ)」という食べ方が人気のヤギ。沖縄では、串焼きではなく、ヤギ汁として食べたり、刺身として食べたりするのが一般的です。
ヤギ汁
ヤギは、ヤギ汁として食べることが一番多いです。ヤギの肉をたっぷり入れたヤギ汁は、滋養強壮の料理として人気です。一口食べた瞬間から、体の奥底がカッカと暑くなってくるのを感じます。汗をかきながら食べると、みるみると元気になっていくのを実感できる料理です。
沖縄で、ヤギは薬膳料理としても食べられます。タンパク源としても重要なヤギですが、冷え性や喘息の治療食としても利用が高かった食材です。
石垣島専門店では、専門店で食べることができますが、レトルトパックでも売っているのでかなり身近な食べ物です。昔は1家に1頭ぐらい飼っていたヤギですが、最近は生活様式の変化などで、見かけることが少なくなりました。
それでも、ヤギ肉は人気で、ヤギ専門の牧場があったり、海外からヤギ肉を輸入したりして、今でも食べ継がれている料理です。
関連記事>>>レトルトのヤギ汁食べてみた!
専門店と、レトルトの味の違いを比べて見たので、興味ある人は、こちらの記事を読んでみてください!
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ヤギそば
「ヤギって、美味しいの?」ってよく聞かれるんですが、一言でいえば「美味しいです」。ただ、匂いが独特のヤギ臭さがあるので、匂いがダメな人は、食べることが難しいと思います。
味は、脂身は甘く、赤身は噛めば噛むほど味が出るお肉です。臭いさえ克服できれば、味は美味しい。
ヤギ初心者の人におすすめなのが「ヤギそば」です。八重山そばの上にヤギ肉が乗っかっている料理で、ヤギ肉の量がヤギ汁より控えめなので、「ちょっと、無理」と思っても食べきることができる量です。
そばと一緒に食べることによってヤギ食べてる感がちょっと薄れるので、おすすめです。
関連記事>>>ヤギ汁、ヤギそばを食べれるお店【一休】石垣島のヤギ専門店「一休」
一番最初は、スーパーに売っている「レトルト」でお試し、大丈夫そうだったら専門店で「ヤギそば」。この時点で、だんだん好きになってくるので、最後に「ヤギ汁」とステップアップさせていくことをおすすめします。
最初から、専門店のヤギ汁に挑戦すると、ダメな人はダメなので、順番に食べていった方が、ヤギの味を楽しんで食べ進めることができますよ!
関連記事>>>「ヤギ専門店は敷居が高い?」レトルトヤギ汁を食べれたら専門店に行ってみよう!
最近は、本州の方でもジビエが流行っているので、「獣臭いのが好き!」って人は「ヤギ汁」から入ってもらってもいいと思います。ライトに食べたい人はヤギそばがおすすめです。
関連記事>>>【八重山そば】石垣島でヤギそばが食べれるおすすめのお店2件
ヤギの刺身
ヤギを刺身として食べられるようになったのは1950年以降のことです。それまでは、一部の人がヤギの耳を刺身にして食べていたのが一般的でした。刺身と言っても、豚の「ミミガー」と同じように湯がいてから薄く切って食べていたのが一般的。
ヤギを食べる時は、できるだけ、みんなでお腹いっぱい食べれるように「汁」にして食べるのが一般的で、「みんなで分け合う」共食の文化があった沖縄では、煮炊きするのが一般的でした。
現在でも、お店によっては、ヤギの刺身を置いてあるお店もあります。ほとんど見かけないので、見つけたら、結構レアです。ヤギの刺身がい置いてあったら、一度注文してみてください!
石垣島での刺身の食べ方
食料が多く手に入るような時代になってから、「刺身」という食べ方が普及していきます。醤油に酢を入れて、おろしショウガを混ぜて食べる。沖縄の柑橘類「シークヮーサー」を絞ると、さらに、刺身の味を引き立てて美味い。と言われている食べ方です。
この食べ方はマグロなどの魚の刺身でも使われる食べ方です。醤油に「酢」「シークヮーサー」などを入れてさっぱりとした味、マリネみたいな食べ方をします。
島のオジイは「醤油」「酢」に「島とうがらし」を浸して、辛味を加えた方が美味しい!という人もいて、「酢醤油」で食べるのが一般的です。
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まとめ
石垣島では、ヤギを「ヤギ汁」として食べるのが一般的。各集落の神事などの祭祀が行われると、大鍋で煮た「ヤギ汁」をみんなで食べたりする「共食」の文化も残っています。
この共食の文化は「豚肉」の食べ方にも共通しており、沖縄全体で共通する食べ方です。
「みんなで、同じ釜の飯を食う」ことによって、一体感が生まれ、絆が強くなる。お互いの人間関係を良好にするためにも行われてきた生活の知恵でもあります。
あわせて読みたい>>>沖縄の食文化「沖縄の食事はまずいって、本当?」
最近では、「ヤギそば」だったり「ヤギの刺身」だったりと、食べ方も多様化していますが、根底には、「みんなで仲良く、美味しく、お腹いっぱい食べる」って食文化が根底に流れているヤギ料理。
心を豊かにする食事として、沖縄では食べ継がれています。
喘息や冷え性などにも効くヤギ食。疲れた時や、元気がない時には、ぜひ、ヤギを食べて元気をつけてください!食べている瞬間から、心臓がドキドキしてくるほど、滋養強壮にいい食事。
石垣島に行った時は、日頃の疲れを落とす意味でも、ヤギ専門店で食事することをおすすめします。
特におすすめのお店が「一休」さんです。ぜひ、一度チャレンジしてみてください!
それじゃあ、楽しく旅してね!
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