【ヤギ汁】専門店とレトルトを比較してみた!
こんにちは。石垣島ナビです。
一番インパクトがある沖縄料理といえば「ヤギ汁」。
牛汁、カマイ汁(イノシシ)、イラブー汁(ウミヘビ)など、様々なジビエ料理がありますが、「ヤギ汁」が一番インパクトがあります。
専門店で食べるのが一般的なんですが、家庭でも食べられるようにレトルトで売られていたりもします。
今回は専門店とレトルト食品のヤギ汁の違いを比べてみます。
目次
【ヤギ汁】専門店とレトルトを比較してみた!
実際に食べてみればわかるのですが、一番の特徴はあの匂い。
実際に生きているヤギに近づくと、野生動物のような鼻をつくような匂いがするのですが、「ヤギ汁」は生きているヤギの匂いそのもの。
専門店とレトルトの違いは、ひとことで言えば「下処理の違い」です。
専門店は、ヨモギなどを加えて匂いを消したり、丁寧に調理して臭わないような工夫をしていたりします。
それに比べて、レトルトは大量調理なので、圧力鍋などで柔らかく煮てはあるんですが、臭い対策は少し雑。
逆にいうと、レトルトのヤギ汁が食べれれば、専門店のヤギ汁は難なく食べることができます。
ただ、肉の量が専門店の方が圧倒的に多いのが特徴。
チョイ食べで試したい人はレトルトを強くおすすめします。
ヤギ初心者に一番おすすめな食べ方は、「レトルト」で試して、大丈夫そうだったら「専門店でヤギそば」から入門。
「レトルト→専門店のヤギ汁」へステップアップするのが一番おすすめのルートです。
ヤギ汁の違い | 専門店 | レトルト |
おすすめの人 | 食べ慣れた人向け | 初心者向け |
味 | 脂身が甘い、赤身が濃い味 | 脂身が甘い、赤身が濃い |
臭い | よもぎなどで対策バッチリ | 少し臭いが強い |
特徴 | 肉の量が多い、内臓もあり | 肉の量が少ない、脂身多い |
ヤギレベル | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
専門店は下処理がプロ
専門店はヤギ初心者でもヤギを好きになれるくらい、下処理がしっかりしています。脂身をしっかり取り除いてくれているので匂いもほとんどしません。
匂いがあまり気にならず、肉もほろほろと口の中で崩れるぐらいまで柔らかく煮込まれています。
まさにプロの技。
ただ、専門店のヤギ汁は肉だけではなく、肝臓などの内臓(ホルモン)もガッツリ含まれているので内臓が苦手な人は注意した方がいいかもしれません。
しっかり血抜きされ、小麦粉を使って余分な油も洗い流されています。煮込みもしっかりしているので、油分は少なめなヤギ汁です。
専門店のヤギ汁のほうが、洗練された上品な味に思えます。
専門店はお店選びが全て
選ぶお店によっては、まず専門店から食べに行ってもいいよ!って自信を持てるぐらいの美味しさです。
石垣島でいうと<一休>さんがおすすめです!
「一休さんを選んで、正解だったなぁ」ってシミジミ思います。これが外れのお店だったら、一気にヤギ料理を嫌いになっていたかもしれません。選ぶお店によって当たり外れがあるので、初めての人は特に情報を集めて、しっかりとお店を選ぶことが重要です。
自分的には、直感で選んだ「一休」さんが良店で、非常にラッキーな体験でした。
自分の好みにあった店を探そう
調理が上手なお店を見つけたら、そこに通うのが一番ですね。もちろん、味の好みは人それぞれなんで、「この味は口に合わない」なんて人もいるでしょう。そういう人は、何軒か食べ歩いてみて、自分の口に合うお店を探してみてください。
沖縄には何軒もヤギ料理のお店があるので、どこかで自分の好みのお店に出会うはず。
お店との出会いも何かの縁なので、好みの店を見つけたら、その縁を大事にしてください。
レトルトは脂身が多いものもある
専門店に比べて、レトルトの商品には、脂身が多く入っているものもあります。「脂身がヤギの強烈な匂いがする」って言われているので、レトルトの商品は臭います。
全部が全部そうじゃないと思いますが、当たり外れが出てきやすいのがレトルトのヤギ汁です。
ただ、大量調理されているので、圧力鍋などを使ってしっかりと煮込まれているので、肉はホロホロとした口当たりのものが多いです。内臓も小腸のようなものは入っていますがレバー系が入っていることは少ないので、内臓系(ホルモン)苦手な人は、さっぱりと食べることができます。
ただ、油は多めなので、専門店に比べると、どこかジャンクっぽさ、野性味を感じる汁です。
レトルトはお試し利用がおすすめ
油が苦手な人には、レトルトヤギ汁は、少し食べづらいかもしれませんが、「少量で、ヤギの食感、匂い」を体験できる。って意味では、入門にうってつけです。
まずは、お試しで「ヤギ汁って、こんな味」ってのを感じてみてください。
大丈夫そうだったら、専門店に行ってみることをおすすめします。
レトルトヤギ汁の調理法
とは言っても、「レトルトがまずい」というわけではありません。現にレトルトの方も臭いはあったけど、味は美味しかった。臭いさえ気にならなければ味はとても美味しい。
レトルトを正しい方法で調理すれば、段違いの風味になります。間違えると、非常に臭いを強く感じたものになってしまうレトルトヤギ汁。
正しい調理法は「パックのまま、温めること」です。
レトルトの調理で、「パックを開けて、鍋に注いで温めた」んですが、これは間違い!
パックは常温で保存していたんですが、常温では油が固まった状態。正解は「パックのまま、お湯に入れて温める」が正解です。レトルトカレーを作るときと一緒!
ヤギの油は温度が冷えると固形になります。「ヤギ汁を食べるときは冷たいものを飲むな」と言われるぐらい固形になりやすい油です。
カップラーメンのタレを入れるときも、温めずに入れると油が硬くて、固形ですが、カップラーメンの蓋の上に置いて温めてから入れると、油が溶けてスルッと出てきたって経験は誰にでもあると思います。
それと同じで、常温のままだと油が固まって出しずらい。油を温めて溶かそうと思っても、温度ムラができてなかなか溶けない。ってことになったのが失敗の要員です。
しかも、動物の油は固形から液体に変わる時が一番臭いが強くなります。油が冷めて固まっている段階では油の中に臭いが閉じ込められています。それを温めると、一部づつゆっくり液体になる。液体になると閉じ込められた臭いが蒸発してくるので、臭いが出てくる。油が溶ける量が多くなればなるほど、臭いも強くなってくる。
「部屋中に臭いを充満させてしまった」のはパックを最初に開けてしまったから。
レトルトのヤギ汁に挑戦する際は、大きな鍋にお湯を沸かして、その中でパックごと温めて調理してください。
パックの中で油を溶かしきってしまうこと大事。パックの中が臭くなっても、その臭いが漏れることはありません。パックの中に臭いを閉じ込めて調理しちゃいましょう。これさえ守れば、大丈夫!
ただ、最後にパックを開ける時は気をつけて!ヤギの匂いが閉じ込められているパックなので、いきなり嗅ぐと強烈!必ず換気扇を回して、十分換気してからパックの口を開けるようにしてください!
まとめ
専門店もレトルトも「味は美味しい」ってのが共通する結果です。
専門店はプロが調理してくれるので、お店の人に任せればよし。好みの味、お店を見つけることだけが課題です。
レトルトヤギ汁をおうちで調理する場合の注意点は2つ。「パックのまま温めて、パックの中で油を溶かしきること」「落ち着いて調理して、必ず換気を行うこと」この2点です。この2点を守ってもらえば、失敗することは少ないです。
調理次第で、レトルトのヤギ汁の価値をなくしちゃう可能性だってあります。せっかくのレトルトのヤギ汁を臭いの強いものにしちゃうことも。
また、余談ですが、沖縄に住んでいる人は、近所の方に『ヤギ調理します』との声かけをしておいた方が後々トラブルに発展しないかも。
ってのは冗談としても、独特の臭いがあるので、気をつけてください!
ヤギ汁は、味は美味しい。油にも甘みがあり、スープもいいダシが出ています。初めて食べましたが、レトルトを食べた後は「今度はヤギ専門店で食べてみたいな。と素直に思える味」ですし、専門店で食べた後も「違うお店の味もチャレンジしてみたいなって思える美味しさ」です。
石垣島に来たら、是非、ヤギ汁食べてみてください。「初めてだから、お店ではちょっと…」という方はお土産にレトルトパックのヤギ汁をどうぞ!
ネタになってオイシイし、味も美味しい。二度オイシイ、ヤギ汁。ぜひともご賞味ください!ヤギ汁をクリアした人は「今度は、ヤギ刺し」にチャレンジ!もいいですね!
それじゃあ、楽しく旅してね!
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