沖縄の方言「はひふへほ」は「ぱぴぷぺぽ」
こんにちは。石垣島ナビです。
沖縄では、「離れ小島」のことを「パナリ島(ぱなりとう)」とか「パナリ」と呼びます。「パナリ」ってのは「離れている」という意味なんですが、「離れ(はなれ)」ではなくて「パナリ」。
今回は、沖縄の方言<はひふへほ>は<ぱぴぷぺぽ>について紹介します。
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沖縄の方言、ハ行は「パピプペポ」
沖縄の方言は「ハ行」が「はひふへほ」ではなく「ぱぴぷぺぽ」になります。
「花(はな)」は「パナ」。「離れ(はなれ)」は「パナリ」に変化します。
「はひふへほ」が「ぱぴぷぺぽ」になる理由
沖縄の方言は、日本語の古音を言葉の中に残している言語です。ですので、現代の日本語というより、大昔の日本語をもとに方言として伝えられています。
昔の日本語は、ハ行は「h」ではなく「p」を使って発音していました。奈良時代から江戸時代にかけて「p → f → h」と変化して現在の「はひふへほ」に進化しています。
沖縄では、現代でもハ行は、「p」や「f」の音を使い発音することがあります。日本語っぽく聞こえない原因がここにもあります。例えば、「花(hana)」は「パナ(pana)」や「ファナ (fana)」とも発音して呼びます。
ここがポイント!
沖縄方言ルール2
沖縄方言で「ハ行」は「h」以外にも「p」や「f」を使う。
「は(ha)ひ(hi)ふ(hu)へ(he)ほ(ho)」は「ぱ(pa)ぴ(pi)ぷ(pu)ぺ(pe)ぽ(po)」になる。
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応用問題
沖縄方言ルール1は「『え』と『お』が無い」でした。「え→い」になり「お→う」になります。
関連記事>>>【沖縄方言の聞き取り方】昔の沖縄には「え」と「お」が無かった!
沖縄方言ルール2は「ハ行が『ぱぴぷぺぽ』になる」です。
この2つのルールを使うと「離れ(はなれ)」が「パナリ」になることが説明できます。
離れが「パナリ」になる理由
まず、ルール2の「ハ行が『ぱぴぷぺぽ』になる」ので「はなれ(hanare)」→「ぱなれ(panare)」になります。
ルール1で「え(e)」が「い(i)」になるので「れ(re)」は「り(ri)」になります。
合わせると「はなれ(hanare)」→「ぱなれ(panare)」→「ぱなり(panari)」になります。
なので「離れ」は「パナリ」となるんです。
沖縄では「〇〇パナリ」という名前の島が多いですが、「パナリ」がつく島は、全て「離れ小島」の意味があります。
石垣島で「パナリ」というと「新城島(あらぐすくじま)」を意味することが多いです。新城島では「パナリ焼き」という土器が見つかっており、古代の人々の生活で大活躍した土器です。「牛」と交換するほど貴重だった土器で、「パナリ」の名前が使われています。
また、西表島には「外パナリ」「内パナリ」「赤パナリ」などの離れ小島が隣接しており、それぞれに「〇〇パナリ」と名前をつけて区別しています。
それじゃあ、楽しく旅してね!
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