島バナナの熟成期間と変化の様子<写真あり>
こんにちは。石垣島ナビです。
緑色のまま売っている島バナナですが、家で熟成させて食べる用として売られています。
「島バナナを熟成させるにはどうしたらいいの?」って疑問にお答えするため、実際に緑色の島バナナを熟成させてみました。
写真を交えて、紹介します。
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目次
「島バナナの熟成」
緑色の島バナナを熟成させる方法
まずは、緑色のまま売っている島バナナを買ってきます。石垣島では農家さんの無人売店でも買うことができる島バナナ。今回は石垣島JAのファーマーズマーケット「ゆらてぃく市場」で買った島バナナで挑戦してみます。
熟成させる方法は『ヒモで吊るしておくだけ』です。
気温が高すぎたり、直射日光が当たる場所では、バナナが痛みやすくなるので、できるだけ風通しのいい日陰で吊るすことをおすすめします。
果物は気温の変化に敏感ですので、できるだけ冷暗所などの「ひんやりとした場所」で吊るしましょう。
吊るすヒモはなんでもいいんですが、今回は身近にあった「麻紐」を使います。ビニールの紐でもゴム紐でも構いません。紐で吊るすのは、バナナにできるだけ<ストレスを与えないようにするため>です。
床に置いておいてもいいんですが、置いておくと床と接地している面が痛みやすくなります。
重力で押されるってのもありますし、床と接しているところは温度が違う。ってな条件で痛みやすくなる。
できるだけ、全体を均一に熟成させるためには、ぶら下げておくのが一番です。
島バナナを熟成させてみた
実際にヒモでぶら下げて熟成させてみました。
緑色のバナナを買ってきて吊っておくと、だいたい1週間(7日)ほどで黄色くなり始めます。10日も経つと一気に黄色く変色。14日後ぐらいが食べごろです。この頃になると、スターも出始め、甘く熟してきます。
黄色くなってから7日以内に食べきってください。
関連記事>>>島バナナの味、食感、特徴
0日目
買ってきた初日です。緑色の島バナナの他に、黄色い島バナナも売っていたので一緒に買ってきました。
黄色い島バナナの方を食べてみたんですが、まだちょっと硬くサクサクした食感。甘みも少なかったので、同時に熟成させていきます。
黄色く色づいた島バナナでも、硬かったり、甘みが少なかったりしたら、ヒモでぶら下げてみてください。熟成が進めば、とても甘くなります。
自分も石垣島に来たばかりの頃は、「黄色くなっているので、熟してるはず」と思って食べても美味しくない。甘くないので、芋を食べているみたい。
「島バナナってこんな味なのかなぁ?」って思っていたんですが、地元の人に「ヒモでぶら下げときゃ、甘くなるさぁ」って言われてぶら下げてみました。
すると、想像以上に甘く熟成され「えっ、島バナナってこんなに甘いの?」って思うぐらい甘くなります。
それ以来、島バナナを買うと、翌日が楽しみになってきます。
ちょっとした幸せを買う感じですね。それでは、熟成の様子を見ていきましょう!
ちなみに、黄色い方は日に日に1本づつ減っていきます。色の変化にもご注意ください。
1日目
初日に比べて、ほとんど見た目には代わり映えはないです。見た目は変わらないんですが、黄色い島バナナの方はかなり甘くなっています。触った感触も少し柔らかくなってきました。
初日は硬い感触だったので、黄色く熟したあとは、見た目だけでなく、触った感じの柔らかさも重要になってきます。ちょっとクニュっと潰れる感じがあると甘みが増している証拠です。
2日目
2日目もほとんど見栄えは変わらずです。黄色い島バナナの方は、食べたときのサクサクとした食感がなくなり、甘みも格段に増しました。「ちょうど、食べごろに近いかな?」って感じます。味も本州で買える大きいバナナと同じ味。
やっと、バナナっぽくなってきました。
拡大してみると、スター(茶色い斑点)が綺麗に出ているのがわかります。このくらいスターが出始め、柔らかくなってきたら美味しく食べれます。
本州で買える大きいバナナと比べると、少し熟成が遅いのが特徴です。
お店で買うときも、すぐに食べたい場合はできるだけスターが出ているもので、触感が柔らかめなものを選んでください。黄色く綺麗なものが美味しそうに見えますが、島バナナは黄色一色のものは硬く、甘くない場合が多いです。
フィリピンなどから輸入するバナナと違って、ガス処理などをしていないので、自然のまま、あるがままでの熟成です。
すぐに食べたい時は『スターが出ていて、柔らかめなもの』と覚えておいてください!
3日目
相変わらずの見た目の変化なしです。が、黄色い島バナナの方は、かなり熟成が進んで甘みも強くなりました。このくらいになると、本州の大きいバナナより、甘みがグッと強くなる。
島バナナのサイズは小さいですが、甘みがギュギュッと濃縮された感じを受けます。
食べる時も皮が柔らかくなり、むきやすくなる。皮ごと食べれるんじゃないかと思えるぐらい、やわからかくなります。
見た目では、スターがつながってきはじめている。スターがつながり始めるぐらいがベストなタイミングです。
柔らかさ、味、甘み、コクともにベストなタイミングです!まさに「完熟」!
4日目
3日目と比べてまた、大きな変化は見られません。黄色い島バナナは味も3日目と変わらず、美味しいです。「甘みがさらに強くなるかな?」って思っていたんですが、ほとんど変わらずです。
ここまでくると、一番熟した状態なんでしょう。中身も白く、痛んでいたり、一部だけ柔らかく変色したりもしていません。皮とは違って、綺麗なバナナです。
6日目
緑色の島バナナは相変わらず変化なしですが、黄色い方は、先端が少し黒ずんできました。熟成もかなり進んできた証拠です。ここまでくるとサクサク感は全くなくなり、ニチャッとした触感に変わります。
甘くて柔らかいバナナが好きな人はいいですが、ちょっと変色している部分があるやつは苦手って人は、4日目ぐらいの状態の時に冷蔵庫へ移して保管することをおすすめします。
ここからは、熟成が進み、ちょっと発酵し始める段階なので、温度を下げて保管する方がいい。
冷蔵庫に入れておけば、熟成がゆっくりと進むので、長い間、美味しい状態を保つことができます。
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8日目
8日目になると、心なしか緑色の方もうっすら、ほんのうっすら黄色くなりはじめているのがわかります。本当に若干ですが、緑から黄緑になりかけています。
黄色い島バナナの方は、かなり熟成が進み、中身も少し変色気味になってきました。甘みは変わらず、甘いんですが、皮が柔らかくなりすぎて、皮が剥きづらい。
中身も柔らかいので、バナナの筋が取りづらいです。これ以上おくと発酵してしまうので、食べちゃいましょう!
黄色いバナナは買ってから7日以内に食べることをおすすめします。
9日目
9日目になると、黄色がかってきているのがハッキリと分かるようになってきました。初日と比べると、全然違いますね。
初めての人は、「バナナって、本当に熟成するの?」って思うと思います。
普段、緑色のバナナなんて買わないですもんね。
自分も最初は不安でした。バナナなんて熟成させたことなかったですもん。
都会で生活していた頃は、バナナは熟成しているもので、熟成していなかったら、逆にお店に文句言うぐらいのスタンスで生きていました。
石垣島で自然と向き合い、いろんな経験をさせてもらったことで、「都会の当たり前は、自然の中の当たり前とは違うんだな」って考えに変わってきました。
今回のバナナの実験も、お子さんの夏休みの自由研究なんかにどうでしょう?
バナナをお土産に渡すだけじゃなくて、観察して味わって楽しむと、楽しい自由研究になりますよ!
10日目
10日目になると、部分的に緑の部分が残ってはいますが、ほとんどお馴染みの「バナナの色合い」ですね。
この状態で、食べたくなるんですが、これでは、まだ硬い。
硬いと、甘みもほとんどなく、生の里芋を齧っているような感じの味と食感です。里芋というより、タロイモに近いかな。
まだ、美味しくなるので、グッと我慢です。
11日目
さらに黄色に変化してきました。こうして写真で見ていくと、だんだんと変化してくるのが分かると思います。触ってみるとまだ硬いです。
食べれるぐらいの食感。食べてみると、ちょっとサクサクで、甘みが弱い。初日の黄色い島バナナと同じぐらいの熟成具合になってきました。
黄色いバナナは買ってから3日後ぐらいにベストな状態になったので、このまま熟成が進めば、14日目ぐらいのバナナが一番美味しくなるはずです。
美味しくなるのを楽しみにして、もうちょっと熟成させてみましょう。
12日目
12日目になると、甘みも強くなりはじめています。ずっと吊るしていたので、スターはできにくいですね。
スター(茶色い斑点)は移動させた時などにぶつかった傷が膨らんできてできる現象です。
緑色のものを買ってきて吊るしておくと、バナナにほとんどストレスがかからないので、スターがあまり出ないことが多いです。そういう時は、触って柔らかさを確かめてみてください。
バナナの量が多くて食べきらない場合は、このくらいの状態で冷蔵庫に移動させて保管するのがいいです。ここまで熟成すると、あとは、温度が下がっても3〜4日で完熟まで熟成します。
長く美味しい状態を保ちたい人は、このタイミングで冷蔵庫へ移動させてください。
14日目
14日目になると、ほとんど、ベストなタイミングと同じぐらいの熟成具合になっています。美味しいです。
甘みもかなり増して「完熟」なバナナが完成しました!
ここまでくると、もう甘みが強くならないので、冷蔵庫に移動するか食べきってしまうのが一番です。
ちなみに、ここからどう変化していくのかを見るために実験は続行することにします。
完熟な状態から、どう変化してくのかの参考にしてみてください。
15日目
15日目になると、甘みの増しもなくなり、完熟な状態を保っています。心なしか島バナナの先端部分が黒ずんできたようにも見受けられます。
16日目
16日目になると、黒ずみもハッキリと分かるようになってきました。柔らかさも増して、ニチャッとした食感に変わってきます。これ以上熟成させると中身の変色も進むので、全て美味しくいただくことにします!
以上、緑色の島バナナの熟成期間と変化の様子でした!
まとめ
緑色の島バナナは、ヒモで吊るして熟成させると、買ってから7〜9日で色が黄色く変化しはじめます。
11日目ぐらいから「バナナ」として食べ始めることができ、14日目(約2週間)でベストな「完熟」になります。
完熟になったバナナは2〜3日間は美味しく食べることができますが、だんだんと変色してくるので、完熟になった状態(買ってから約2週間後)で冷蔵庫に移動させることをおすすめします。
黄色い状態のバナナは、固ければ2日間ぐらい熟成させてから食べると甘みが増します。
黄色くなってから3日目ぐらいがベストな状態です。
見た目で判断できない場合は触って質感を確かめてみてください。指で押すとクニュっと潰れるぐらいが甘みがあり美味しいです。
量が多い場合は、黄色い状態になったら冷蔵庫で保管することをおすすめします。
冷蔵庫に入れておくと、熟成のスピードが遅くなるので、2〜3日後に食べごろになり、その状態を長く保つことができます。
黄色く色づいてきたら冷蔵庫へ移動、1週間以内に食べきることをおすすめします!
ちなみに、バナナは「りんご」と一緒に保管しないでください。りんごから出る「エチレン」という成分のガスがバナナの熟成を早めてしまいます。冷蔵庫に保管して熟成させる場合は特に気をつけてくださいね!
「島バナナ」が買える場所
島バナナは石垣島の商店や無人販売所で買うことができます。品揃えがいいのがJAのファーマーズマーケット「ゆらてぃく市場」です。
ゆらてぃく市場では、島の農家で取れた野菜、果物が買うことができる「道の駅」みたいなお店です。段ボールも売られているので、買った果物を自分で箱に詰めて送ることもできます。
お土産、加工品も売られているので、島の食材を探すならゆらてぃく市場に足を運んでみてください。
関連記事>>>石垣島JAのファーマーズマーケット<ゆらてぃく市場>野菜、果物、おみやげ豊富
それじゃあ、楽しく旅してね!
ゆらてぃく市場について
【アクセス】石垣島離島ターミナルから約650m
【路線バス】全系統「バスターミナル」下車、徒歩約15分
【おすすめの時期】通年
【みどころ】おみやげ豊富、食べ物系充実
【滞在時間】約1時間
【営業時間】9時00分~19時00分
【住所】石垣市新栄町1-2
【電話番号】0980-88-5300
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