【長崎御嶽】石垣島<新川>での癒し体験、公園のような身近な御嶽
こんにちは。石垣島ナビです。
石垣島には御嶽(うたき)と呼ばれる本州でいう神社のような役割の場所があります。元々は自然物を祀っていたことが多い場所で、自然への信仰の対象だったりした場所です。
今回はその御嶽のひとつ「長崎御嶽(ナースクオン)」へ行ってきました。
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目次
長崎御嶽(ナースクオン)
石垣島の新川にある御嶽です。住宅街の中にあり公園のような雰囲気の御嶽。
航海祈願の御嶽
琉球王朝時代には、沖縄本島への貢納船に乗り込む役人たちの航海の無事を祈る七嶽の一つとされていた御嶽でもあります。※七嶽(美崎、宮鳥、長崎、天川、糸数、名蔵、崎枝)
豊年祭の時は、新川集落の会場となり豊作祈願を行います。
長崎御嶽は、長崎家という一族がお参りしていた御嶽です。昔、長崎家の人が森で怪しい火がチカチカしているのに気づき、チカチカしている場所に来てみると、「夫婦石」があったそうです。「これは、霊石に違いない!」と思い、それ以来お参りするようになったと言われています。
そうすると、不思議なことに、凶作の年でもなぜか長崎家の作物だけは豊かに実ったそうです。「これは、神様がいるに違ぇねぇ」と、村人たちは社を建てお祈りするようになったとさ。これが「長崎御嶽」の由来です。
公園のような雰囲気
公園のような雰囲気の御嶽。御神体が夫婦石ということもあってか、ここの神様は子供好きなのでしょうか?子供たちが笑顔で走り回っている姿をイメージすることができる御嶽です。とはいっても、ちゃんとした御嶽なので、木々に囲まれると凛とした空気が漂っています。
住宅街にある
住宅街にあるので、近隣の住民の迷惑にならないように気をつけてください。鳥居をくぐると近所の人が大切にしている場所なんだなというのをすぐに感じることができます。まず、ゴミが全く落ちていない!そして落ち葉がきちんと掃かれている!ビックリするぐらい綺麗に掃除されている御嶽です。見学する際は、間違っても汚して帰らないようにしてください。
やっぱり癒される
すぐそばが住宅街なのに、なぜか「人の生活とは隔離された空間」が感じられます。音が吸収されてしまうような俗世の一番近くにあり、俗世から一番離れた場所に来てしまった感覚。不思議な場所です。
御嶽のそばにいるだけでも、心が清らかになる気がするので不思議な感じです。座ってぼーっとしていると、スーッと眠ってしまいそうな感覚になってきます。心が落ち着く。
人から離れて自分と向き合える場所
普段から音の大きな街中で生活していると、こういう空間がとても貴重に思えてきます。「普段は何かしなきゃ」と忙しく焦りながら生活しているんだなぁと。何もしない時間ってのはほとんどないのが現代社会。
何もしないと思っていても、ついついスマホが気になったり、人の目が「あいつ、サボってるんじゃないか?」という風に見られているんじゃないかと思ってしまったり。気が休まらないですが、ここに来ると、そんなことを全て忘れさせてくれる。自然の一部に溶け込んでしまったような感覚になります。
ゴミが落ちていたら自分のじゃなくても、拾って帰りたくなるぐらい心が清らかになる感じ。自分と正しく向き合えるような場所です。
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お願いがあります
御嶽は礼節をもって訪問を
そんな地域の人たちに大切にされている御嶽。敬う気持ちを忘れずに訪れてみてください。
離島の御嶽や古くからある御嶽には自然物を御嶽にしている場所もあります。例えば、珊瑚の石垣だったり、岩だったり。
住民の祈りの場所なので、むやみやたらに荒らしたり触ったりはしないでください。
心をシャンとして正しい思いで訪れると人が好きな沖縄の神様は「よく来たね」と歓迎してくれます。
自分の心のありかた、考えかたを改めさせてくれる御嶽。気持ちのリセットに訪れてみてください。
それじゃあ、楽しく旅してね!
【アクセス】石垣島離島ターミナルから約1.6km
【路線バス】系統⑬まちなかじゅんかんバス「八重山平和記念館」下車、徒歩約6分 ←まちなかじゅんかんバスは廃止となりました
【おすすめの時期】4月~9月
【みどころ】神聖な空間
【滞在時間】約1時間
【おすすめ度】★☆☆☆☆(神聖で大事な場所なので本当に神仏に礼をつくせる方のみ訪れてください。本当は誰にも教えたくないので、あえて星ひとつ)
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