石垣牛、美崎牛、島うし、やいま牛の違いは?
こんにちは。石垣島ナビです。
「石垣島で焼肉を食べようと思ったんですが、牛の種類が多くて…」
「違いは、なんですか?」という疑問をお持ちのあなた。
本記事を読んでもらうと、その疑問、解決しますよ!
今回は、「石垣牛、美崎牛、島うし、やいま牛の違い」を紹介します。
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目次
石垣牛、美崎牛、島うし、やいま牛の違い
石垣島で食べれる牛肉は、「石垣牛」「島うし」「やいま牛」などのシールが貼ってあったり、美崎牛ってメニューに書かれていたりと、いろんな牛がいます。
「何が違うんだろう?」って疑問に思うのは、当然のこと。それぞれの牛の違いを詳しく紹介していきます。
石垣牛とは?
まず、石垣牛。神戸の神戸牛、松坂の松坂牛と、『石垣』の地名がついた牛です。言わずと知れた石垣島を代表する牛です。石垣島で一番、高級な牛だと思ってください!
石垣牛は、「JAおきなわ」が指定した厳選された牛にしかつけられない名前です。
簡単に説明すると、JAおきなわが指定した「石垣牛のエサ」を食べさせている牛で、八重山郡内で育てた牛。20ヶ月以上肥育させた純粋黒毛和牛の去勢牛、メス牛。なおかつ、特定の出荷期間、等級を有するもののみが「石垣牛」という名前をつけることができます。
結構シビアな条件がついている牛です。詳しくは、JAおきなわさんのホームページに記載されている「石垣牛の定義」を引用させてもらいます。
JA石垣牛定義
1、「石垣牛」とは、八重山郡内で生産・育成された登記書及び生産履歴証明書を有し、八重山郡内で生後おおむね20ヶ月以上肥育管理された純粋の黒毛和種の、去勢及び雌牛のことをいう。
2、出荷期間は、去勢で24~35ヶ月、雌で24~40ヶ月の出荷範囲以内とする。
3、品質表示は、日本食肉格付協会の格付を有する枝肉
特選:歩留等級(A・B)肉質等級(5等級・4等級)
銘産:歩留等級(A・B)肉質等級(3等級・2等級)
4、1~3までの条件を満たした枝肉に対し石垣牛ラベルを発行する。
5、店舗販売業者においては、JAおきなわの発行する「石垣牛」ラベルで表示致します。
出典元:JAおきなわ(http://ishigakigyu.com)
JAおきなわの中でも、厳選された牛だけが名乗れる名前が「石垣牛」なんです。
美崎牛とは?
「じゃあ、美崎牛ってのは、なんなのさ?」って思いますが、美崎牛は『美崎畜産さんが商標登録した牛の名前』です。
美崎畜産とい畜産会社が石垣島にあるんですが、その会社が「よし、うちで作った牛は、『美崎牛』って名前をつけて売ろう!」と登録した牛が美崎牛です。
特許庁の商標登録をしているので、商標登録した「美崎畜産」さんにしか使えない名前です。
美崎畜産さんが、石垣島の牧場で飼育している牛を「石垣島の美崎牛」として販売しています。
美崎畜産では、「美崎牛」を飼育する時に<こだわり>を持って育てられており、「独自のブレンド飼料」「於茂登岳の天然水」を使って石垣牛並の基準で育てています。
石垣牛と美崎牛の違い
「石垣牛」と「美崎牛」の大きな違いは、『JAおきなわの指定牛』か『美崎畜産の商標登録牛』かの違いです。生育期間や、飼料、飲み水など細かな違いがありますが、どちらも高い基準で生育されている牛であることは間違いないです。
「JAおきなわのこだわり」か「美崎畜産のこだわり」かの違いがあるだけです。それぞれの違いを表にしてみると、
石垣牛 | 美崎牛 | |
指定元(認定会社) | JAおきなわ | 農業生産法人有限会社美崎畜産 |
飼育場所 | 八重山郡内 | 石垣島 |
牛の種類 | 去勢牛・雌牛(未出産) | 血統に但馬が絡んだ雌牛のみ |
肥育期間 | 約20ヶ月以上 | 約28〜30ヶ月 |
出荷期間 | 去勢牛:24〜35ヶ月
雌牛:24〜40ヶ月 |
生後:38〜40ヶ月
(生後10ヶ月から肥育開始) |
飼料 | JAおきなわ指定飼料 | 独自ブレンド飼料 |
牛の飲み水 | ー | 於茂登岳の天然水 |
等級 | 特選:歩留等級(A・B)肉質等級(5等級・4等級) 銘産:歩留等級(A・B)肉質等級(3等級・2等級) |
ー |
となります。それぞれで違う<こだわり>が感じられます。
石垣牛は、八重山郡内で生育させた牛で、厳しい基準をもうけ、最終的に等級で管理されている牛。
美崎牛は石垣島の牧場だけで自社管理。自社管理だからこそできる飼育方法。飲み水も石垣島の最高峰「於茂登岳の天然水のみ」飲ませて育てているこだわりっぷりです。牛の血統に「但馬」が絡んだ雌牛のみを選んでいるので、但馬牛に近い特徴がある牛です。
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石垣牛、島うし、やいま牛の違い
石垣牛と美崎牛の違いは「指定元(認定会社)の違い」が大きな違いでした。それでは、他の名前がついた牛。「島うし」と「やいま牛」は「石垣牛」とどうつがうのでしょうか?
「島うし」「やいま牛」は『石垣牛』と同じ『JAおきなわ』の認定牛です。
「JAおきなわ」が管理している牛で、石垣牛と認定基準が違うことから「島うし」「やいま牛」と言った違う名前が付けられています。
図を使って詳しく説明していきたいと思います。
まず、牛を大きく分類すると「肥育牛」と「生産牛」に分類することができます。「肥育牛」は<食肉用に育てる牛>で、「生産牛」は<母牛や子牛などの牛>を表します。
「肥育牛」「生産牛」を、さらに細かく見て行くと、「肥育牛」は<去勢牛><子供を産んでいないメス牛>の2種類、「生産牛」は<母牛><子牛><育成牛><経産牛>の4種類に分けることができます。
その中でも「肥育牛」に分類される<去勢牛>と<雌牛>のみが「石垣牛」「島うし」を名乗ることができる牛です。
「石垣牛」と「島うし」の違いは、【出荷期間】の違いです。また、等級によって「特選」「銘産」などのランクの違いが出てきます。
やいま牛とは?
では、「やいま牛ってのは、なに?」ってことになりますよね。やいま牛は、先ほど登場した「生産牛」の中の<経産牛>を再肥育させた牛です。赤ちゃんを産んだ牛を、さらに太らせて作った牛が「やいま牛」。
八重山地区で6〜10ヶ月、再肥育させた牛で、24〜150ヶ月の肥育牛で、等級管理された牛を「やいま牛」と名付けています。「やいま牛」は2007年から定義された牛です。
石垣牛との差別化をつけるために「JAやいま牛」というブランドが誕生しました。
まとめてみると、
と、上記のような違いになります。「石垣牛」は肥育牛の中でも若い牛、「島うし」は肥育牛で、石垣牛より少しだけ年をとった牛。「やいま牛」は経産牛を再肥育した牛のことを言います。
「石垣牛」と「島うし」は年齢以外、大きな違いはありませんが、「やいま牛」は全然違う牛です。
やいま牛は出産を経験し、年齢を重ねた牛なので、肉質が少し固めな特徴があります。
「石垣牛」と「島うし」の違い
「石垣牛」と「島うし」の違いを表にしてみると、
石垣牛 | 島うし | |
指定元(認定会社) | JAおきなわ | JAおきなわ |
飼育場所 | 八重山郡内 | 八重山郡内 |
牛の種類 | 去勢牛・雌牛(未出産) | 去勢牛・雌牛(未出産) |
肥育期間 | 約20ヶ月以上 | 約20ヶ月以上 |
出荷期間 | 去勢牛:24〜35ヶ月
雌牛:24〜40ヶ月 |
去勢牛:24〜40ヶ月
雌牛:24〜50ヶ月 |
飼料 | JAおきなわ指定飼料 | JAおきなわ指定飼料 |
牛の飲み水 | ー | ー |
等級 | 特選:歩留等級(A・B)肉質等級(5等級・4等級) 銘産:歩留等級(A・B)肉質等級(3等級・2等級) |
歩留等級(A・B)
肉質等級(5等級・4等級・3等級・2等級) |
と、なります。「石垣牛」がJAおきなわの認定する「最高級」の牛肉で、「石垣牛」になれなかったのが「島うし」になります。出荷期間が5〜10ヶ月ほど長いので、「約半年〜1年程度、年をとった石垣牛」ってイメージです。
よっぽど、目利きができる人じゃないと、「石垣牛」と「島うし」の味の違いは判別できないんじゃないかと思える程度の違いです。それだけ「石垣牛」を名乗るための基準が厳しいです。
石垣牛、美崎牛、島うし、やいま牛の順番
<JAおきなわ>に認定されている牛が「石垣牛、島うし、やいま牛」で、それとは別の流れで<美崎畜産>が認定している「美崎牛」です。
JAおきなわのお肉の順番
<JAおきなわ>に認定されている牛としては「石垣牛」>「島うし」>「やいま牛」という順番に高級なお肉になります。
値段順
石垣島の焼肉屋さんに行くと「石垣牛」>「美崎牛」>「島うし」>「やいま牛」の順番で値段が高くなります。
味や、食感などは、それぞれの好みがあるでしょうから、順番はつけれないです。それぞれのお肉が食べれるお店へ行って、自分の舌で食べ比べてみてください!
大雑把に紹介すると「石垣牛」が最高級、脂肪もとろける柔らかいお肉、「島うし」は石垣牛のワンランク下のお肉、「やいま牛」はリーズナブルな値段で食べれる黒毛和牛、肉質は固め。
美崎牛は但馬牛の血を引いたお肉、天然水を飲んで育っているので肉質も石垣牛並。って感じです。参考になれば、嬉しいです!
それぞれのお肉が食べれるお店を紹介します。1つのお店でも、「石垣牛」「美崎牛」が同時に食べれるお店なども多数あるので、行ったお店で味比べもできますよ!
石垣牛が食べれるお店
石垣牛が食べれるお店は「いしなぎや」さんが、おすすめです。牧場、精肉店、焼肉店、空港のフードコートと自社内で全てをまかなえる店舗、設備を持ったお店です。自社牧場で育てた、こだわりの牛を、社内で捌いて食事、お土産として提供するお店。
牛肉の鮮度、信頼度は石垣島島内でもピカイチなお店です。「焼肉専家いしなぎや」では、ランチで石垣牛の牛丼、牛そば、ハンバーグ、牛汁など多彩なメニューがリーズナブルな価格で食べることができます。
焼肉専家いしなぎや
【住所】沖縄県石垣市大川43
【営業時間】11 : 30〜15 : 00、17 : 00〜22 : 30(LO.22:00)
【定休日】不定休
【電話番号】050-5593-0614
石垣牛専門店の焼肉屋「いしなぎ屋<焼肉専家>」リーズナブルなお店石垣牛の焼肉をリーズナブルなお値段で味わいたい人におすすめのお店です。贅沢してひとり1万円、普通に食べてひとり5,000円ぐらいのお値段で石垣牛を堪能することができ…
美崎牛が食べれるお店
美崎牛を食べるなら美崎畜産さんの関連会社が経営している「美崎牛本店」がおすすめです。ほぼ直営店のようなものなので、美崎牛の肉質、品質に関しては石垣島で一番信頼がおけるお店です。美崎牛の販売もありますが、食堂があるので、店内で食べることが可能です。
石垣島の島内でも、知る人ぞ知る名店です。
美崎牛本店
【住所】沖縄県石垣市大川533-1
【営業時間】9 : 00〜19 : 00
【定休日】1月1日〜1月3日
【電話番号】0980-87-0575
島うしが食べれるお店
島うしを食べるなら「島うし」がおすすめです。お店の名前が「島うし」という、そのまんまの名前のお店なので、覚えやすいです!「島うし」だけでなく「石垣牛」も提供してくれているお店なので、両方の味が楽しめるのも嬉しいお店です。リーズナブルな価格で食べれる「島うし」、おすすめです。
島うし
【住所】沖縄県石垣市美崎町11-5
【営業時間】17 : 00〜23 : 00(LO.22:30)
【定休日】不定休
【電話番号】0980-87-0878
やいま牛が食べれるお店
やいま牛を食べたい時は、「担たん亭」がイチオシ!石垣島の老舗ステーキ屋さんで「やいま牛」だけでなく「石垣牛」も食べることができるお店です。牛たんと牛汁がセットになった「たん定食」が人気のお店。ステーキ、焼肉定食、ハンバーグなど、メニューが豊富なので、好きな食べ方が選べるのが嬉しいお店です。
市街地からは、少し離れた場所にありますが、落ち着いた静かな場所なので、お子さん連れでも安心して入れるお店です。
担たん亭
【住所】沖縄県石垣市新川2117-2
【営業時間】11 : 00〜14 : 30(LO.13:30)、17 : 30〜21 : 00(LO.20:00)
【定休日】木曜日
【電話番号】050-5593-3182
【担たん亭】石垣島初のステーキハウス、たんたん定食を食べてきた【隠れた名店】石垣島初のステーキハウス担たん亭。ランチの「たんたん定食」は牛タン、牛汁、白飯の最強の組み合わせ!この組み合わせで美味しくない訳がない。しかも牛汁はテールスープのような旨味がギュ…
それじゃあ、楽しく旅してね!
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