金城製麺所『丸麺』と『平麺』食べてみた!元祖丸麺の老舗製麺所
こんにちは。石垣島ナビです。
石垣島の郷土料理っと言えば「八重山そば」お店は何店舗もあり、迷っちゃうところ。お店で食べる八重山そばもいいですが、今回はスーパーで売っている八重山そばについて紹介していきます。
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金城製麺所『丸麺』と『平麺』食べてみた!元祖丸麺の老舗製麺所
石垣島の有名な製麺所
金城製麺所は石垣島でも1位2位を争う有名な製麺所です。「金城製麺所(きんじょうせいめんじょ)」「荷川取食品(にかわどりしょくひん)」の2つが石垣島で有名な製麺所。
食堂や家庭で使われている
こだわりのある「そば屋さん」は自分の店で手打ちをしている所もありますが、一般的な食堂などで食べる八重山そばも金城製麺所さんに作ってもらっていたりします。
石垣島に住んでいる人も、スーパーで麺を買って家庭で調理して食べる。お母さんそれぞれで、出汁の取り方が違うので、家庭の味になっていきます。
1972年創業
金城製麺所は1972年(昭和47年)創業の製麺所です。沖縄返還が1972年5月15日ですから、沖縄本土復帰の年に産声をあげた製麺所です。
石垣島の美崎町にあり、毎日午前3時から、ほぼ年中無休でそばを作り続けてくれています。毎日、美味しい八重山そばが食べられるのも、金城製麺所さんの地道な努力があってこそのこと。
地元の食を支えてくれている製麺所です。
丸麺と平麺がある
金城製麺所の麺は2種類あり「丸麺」と「平麺」が売られています。それぞれに特徴があるので、詳しくみていきましょう
丸麺の特徴
元祖丸麺
金城製麺所と言えば「丸麺」と言われるほど、有名な丸麺です。というのも、「丸麺」は金城製麺所が作ったもの。試行錯誤の上に世に送り出した丸麺。今では、八重山そばの定番となり「元祖丸麺」と言えば、金城製麺所と言われるようになりました。
地元の人を中心に人気の麺です。
食感
麺が丸いので、ツルツルしています。丸麺をすするとツルツルツルッと口の中に入ってくる。麺自体はちょっと固めですが、硬さがコシのある食感を生み出してくれています。
鍋のシメに入れて、煮込みそばとして食べたら最高です。通常八重山そばの生麺は湯がかないです。でも、この丸麺はコトコトと柔らかくなるまで煮てみても美味しい麺です。
ツルツルしているので、スープが絡みにくいのが残念なポイント。丸麺の八重山そばは食感を楽しむそばです。スープがジュワッと絡んだ方が好きって方は、「平麺」をどうぞ。
丸麺が人気ナンバー1!
金城製麺所さんでも人気ナンバーワンの商品です。八重山そばの王道、昔ながらの味を守っている食堂などは丸麺を使っているところが多いです。
丸麺の八重山そばは、サッパリとした味を楽しめるのが特徴です。
関連記事>>>【なかよし食堂】超ベーシックな八重山そばを食べるなら「なかよし食堂」【おふくろの味】
なかよし食堂などで食べれる丸麺もいいですが、食感がしっかりした平麺もおすすめ!
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平麺の特徴
スープがよく絡む
「丸麺」の他にも「平麺」があります。平麺の最大の特徴は、スープが絡みやすいこと。横幅がある麺で、丸麺に比べ、面積が広い。その分、スープも絡みやすく、口の中で麺とスープが「ジュワッ」と広がります。
スープの味も同時に味わいたい人向けの麺です。
食感
食感は丸麺に比べ、柔らかい印象。麺自体の硬さは変わらないんですが、麺の形が違うからでしょうか。丸麺に比べ、薄い平麺は噛み切りやすいのも特徴です。「すする」というより「食べる」っていう感覚です。
焼きそばもできる
平麺は薄く、柔らかいので年配の方やお子さんも大好きな麺です。麺をすすれない人でも食べやすい。スープが絡むので、そばの味がしっかり楽しめる。ってのが特徴の平麺。
平麺を使って「焼きそば」を作ることもあります。袋麺をそのままフライパンで炒めソースをかけるだけ。麺に油が絡んでいるのでそのままフライパンで炒めても大丈夫。お手軽焼きそばにももってこいな平麺です。
関連記事>>>【ご当地B級グルメ】「石垣島の焼きそば」と「本州の焼きそば」の決定的な違いとは
八重山そばスープ(濃縮タイプ)
お家で八重山そばを作るときは、鰹出汁をベースに醤油、塩で味を整えていきます。カツオだしの醤油味が八重山そばの基本です。
とは言っても「旅行先で調理なんてできないよ…」という人には、調理済のスープをオススメします。スープはスーパーやコンビニで売られています。そのままぶっかけるタイプのスープがあったり、お湯で溶かすタイプのものがあったり種類は様々ですが、今回はお湯で溶かすタイプを紹介します。
地元の味を届けたいってことで、金城製麺所さんは「八重山そばスープ(濃縮タイプ)」も販売しています。こちらも、醤油ベースのカツオだしスープ。ラードや昆布エキスも入っているので、コクがあります。
使い方は簡単で、器にパックから開けてお湯を注ぐだけ。自分の好みの濃さに調整できるのが嬉しいです。
ちょっと気をつけなければいけないのが、ラードが入ってること。冷たいままパックを開けると、ラードが固まってなかなか出てこない。軽く、お湯に浸けてあっためてからパックを開けた方が出しやすいです。
油っぽいには苦手って方は冷たいままスープだけ出すのをオススメします。麺にも油が絡んでいるので、麺の油だけでも十分、コクが出て美味しいです。
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八重山そばの作り方
簡単に八重山そばの作り方を紹介します。本州で食べるラーメンとは作り方が違うので読んでみてください。
生麺タイプの八重山そばの作り方で、最も特徴的なのが「茹でない」ことです。製麺所ですでに茹でてくれているので、これをさらに茹でてしまうと、柔らかくなりすぎて、コシが失われてしまします。トロっトロな煮込みそばにしたかったら茹でてもいいけど、「八重山そば」を楽しみたかったら、そのまま使ってください。
1、袋から麺を取り出し、器に入れる(1人前約200g:袋めん半分)
2、別の容器でスープをあっためる(濃縮スープをお湯で溶かす)
3、麺に具材をのせる(具材は何でもOK、ソーキ肉やかまぼこ、野菜をたっぷりの出るとGOOD!)
4、熱いスープをぶっかける
5、完成
たったの5ステップで完成!簡単、即席なのが八重山そばの特徴です。
器が余分にないときは、熱いスープを作ってから、その中に麺を入れてもOK。その場合、具材をのせる前に麺をスープで絡ませるように混ぜておくとより美味しくなります。
金城製麺所(丸麺・平麺)の知っておきたいこと
一袋でたっぷり450g
金城製麺所の生麺は、一袋でたっぷりの450g入っています。一袋で2人前。2人で食べるからといって2袋買わないように注意です。一袋で2人お腹いっぱいに食べることができます。
間違って2袋買っちゃった人は、冷蔵庫に入れておいて、翌日楽しんでください!
ちゃんと「熱い」お出汁をかけることが重要
冷蔵庫に保管していた麺は特に「熱い」お出汁をかけるのが美味しく食べるコツです。麺の温度が低いと「あったかいお出汁」だとスープが冷め、冷たいそばができてしまいます。麺の温度が低いと食感もゴワゴワして美味しくありません。
美味しく食べるためにも、「熱いお出汁」をジャッとかけて食べてみてください!
「からそば」って食べ方もある
「からそば」って聞いたことがないかもしれませんが、石垣島で昔から食べられている八重山そばの食べ方です。本州で言う「油そば」に近い食べ方。八重山そばの袋の中に魚の缶詰と醤油を垂らして、混ぜて食べる。豪快な男の料理です。
そんな野性味あふれる「からそば」なんですが、金城製麺所から「からそばを、さらに美味しく食べる」ため開発された「からそばのタレ」が売られています。味も「胡麻<ごま>」と「島唐辛子(しまとうがらし)」の2種類。
作り方は簡単。八重山そばの生麺に「からそばのタレ」をかけて混ぜるだけ。お好みでツナやサバをトッピングするとさらに美味しく食べることができます。
そんな「からそばのタレ」を実際に買って、作って食べてみたので気になる人は下の記事もチェックしてみてください!
あわせて読みたい>>>金城製麺所の「からそばのタレ<胡麻(ごま)>」
「金城製麺所(丸麺・平麺)」が買える場所
金城製麺所の八重山そばは石垣島内では、サンエー、マックスバリュなどのスーパー、知念商会などの小型の商店、コンビニなど食料品を扱う、あらゆるお店に置いてあります。地元に密着した、地元の人に愛される商品です。
サンエーなどのスーパー、コンビニにはスープも袋に入れられて売っているので、ホテルなどで、すぐに食べたい人は、一緒に買うことをオススメします。石垣島の家庭の味を堪能してみてください。
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