沖縄の「苗字」の紹介です
目次
- 1 いくつ読める?沖縄の苗字100選
- 1.1 喜屋武
- 1.2 仲村渠
- 1.3 銘苅
- 1.4 沢岻
- 1.5 具志頭
- 1.6 呉屋
- 1.7 渡慶次
- 1.8 津波古
- 1.9 山入端
- 1.10 入嵩西
- 1.11 勢理客
- 1.12 大工廻
- 1.13 前武当
- 1.14 当銘
- 1.15 西銘
- 1.16 喜友名
- 1.17 真栄城
- 1.18 宜保
- 1.19 瑞慶覧
- 1.20 安谷屋
- 1.21 安慶名
- 1.22 安次富
- 1.23 阿波根
- 1.24 我喜屋
- 1.25 我如古
- 1.26 喜納
- 1.27 古波蔵
- 1.28 洲鎌
- 1.29 平安山
- 1.30 嘉手苅
- 1.31 照喜名
- 1.32 荷川取
- 1.33 根路銘
- 1.34 東恩納
- 1.35 比屋根
- 1.36 辺土名
- 1.37 真喜志
- 1.38 屋嘉比
- 1.39 与儀
- 1.40 伊是名
- 1.41 小禄
- 1.42 今帰仁
- 1.43 和宇慶
- 1.44 与那覇
- 1.45 高江洲
- 1.46 嘉数
- 1.47 上江洲
- 1.48 古堅
- 1.49 真謝
- 1.50 謝花
- 1.51 天願
- 1.52 小波津
- 1.53 勝連
- 1.54 漢那
- 1.55 我謝
- 1.56 翁長
- 1.57 安仁屋
- 1.58 平敷
- 1.59 喜舎場
- 1.60 仲程
- 1.61 平良
- 1.62 仲村
- 1.63 仲宗根
- 1.64 名嘉真
- 1.65 宇良
- 1.66 嵩原
- 1.67 渡真利
- 1.68 名嘉
- 1.69 譜久原
- 1.70 真栄田
- 1.71 冨名腰
- 1.72 義村
- 1.73 渡久地
- 1.74 屋宜
- 1.75 佐和田
- 1.76 金城
- 1.77 玉城
- 1.78 外間
- 1.79 新垣
- 1.80 安里
- 1.81 桃原
- 1.82 東江
- 1.83 古謝
- 1.84 津嘉山
- 1.85 神田
- 1.86 読谷山
- 1.87 新田
- 1.88 天久
- 1.89 久田
- 1.90 伊良皆
- 1.91 上地
- 1.92 上運天
- 1.93 川平
- 1.94 国場
- 1.95 新川
- 1.96 名城
- 1.97 前泊
- 1.98 後間
- 1.99 末吉
- 1.100 粟国
- 2 沖縄|苗字はいつから?
- 3 昔の沖縄の名前の呼び方
- 4 名前に「朝」のつく人は尚王家の一族
- 5 いくつ読める?沖縄の苗字100選|関連記事
いくつ読める?沖縄の苗字100選
沖縄の苗字を100個集めてみました。
沖縄の苗字の大部分は「沖縄の地名由来の苗字」が多めです。
また、沖縄の地名は「当て字」を使う場所も多くあり、読み方が難解になりやすい傾向があります。
喜屋武
【読み方】:きゃん
沖縄本島の南部の地名からきている名前です。
喜屋武村(きゃんそん)という地名が昔あったんですが、合併。
現在の糸満市の南西部に当たる地域です。
仲村渠
【読み方】:なかんだかり
沖縄の方言を使った珍しい苗字です。
現在の、沖縄県南城市玉城の地名。
「渠(だかり)」は沖縄の方言で、「集落」の意味があります。
銘苅
【読み方】:めかる
沖縄の那覇市にある地名です。
「銘苅家(めかるけ)」は、琉球王朝時代の王様「尚円王」の叔父の子孫と言われています。
銘苅家が使っていた家「銘苅家住宅」が現存しており、上級氏族のお屋敷として観光スポットになっています。
沢岻
【読み方】:たくし
沖縄県の浦添市にある地名です。
まず、読み方がわからない。
全国でも1,000人程度しかいない、沖縄でも珍しい苗字です。
具志頭
【読み方】:ぐしちゃん
沖縄県の八重瀬町にある地名です。
地名では「ぐしかみ」と読みますが、苗字では「ぐしちゃん」と呼びます。
「具志頭」の地域を治めていた長が使う苗字。
全国にも50人未満という、非常に珍しい苗字です。
呉屋
【読み方】:ごや
地名由来で、現在の沖縄県西原町に「呉屋」という地名があります。
渡慶次
【読み方】:とけし
沖縄の地名由来の苗字で、現在の読谷村に位置しています。
読谷村の渡慶次には、「読谷村立渡慶次小学校(よみたんそんりつとけししょうがっこう)」もあります。
津波古
【読み方】:つばこ
由来は、沖縄県島尻郡佐敷町の地名です。
現在の、沖縄本島の南東部「南城市」にある地名。
琉球王国の氏族の名前でもあります。
山入端
【読み方】:やまのは
沖縄県名護市にある地名です。
難読な苗字の一つです。
入嵩西
【読み方】:いりたけにし
沖縄県石垣市がある石垣島の苗字です。
「入嵩西家」という伝統的な赤瓦の住宅が現存し、国の登録有形文化財。
全国に100人程度の珍しい苗字。
石垣島の地名に「大嵩西(おおたけにし)」という地名もあります。
他には、「嵩西(たけにし)」さんもいます。
似た名前の「後嵩西(しいたけにし)」も、全国に50人未満と言われているレア苗字です。
勢理客
【読み方】:じっちゃく
沖縄県浦添市、伊是名島の地名。
地名では同じ漢字を使って「せりきゃく」と呼ぶこともあります。
苗字では「じっちゃく」が一般的。
大工廻
【読み方】:だくじゃく
沖縄県沖縄市にある地名です。
難読地名としても有名。
全国で200人未満のレア苗字。
「大工さん(職業)」が多い地域にある苗字です。
前武当
【読み方】:まえんとう
全国でも50人未満のレア苗字。
地形由来の苗字で、「前にある平らな土地」という意味です。
当銘
【読み方】:とうめ
由来は、沖縄県島尻郡八重瀬町の地名。
同じ読み方の漢字に「當銘(とうめ)」という漢字もあります。
西銘
【読み方】:にしめ
由来は、沖縄県島尻郡久米島町の地名。
1978年〜1990年まで沖縄県知事を3期務めた「西銘順治」さんの苗字でもあります。
喜友名
【読み方】:きゆな、きゆうな
沖縄県宜野湾市の地名が由来です。
喜友名には、喜友名グスクがありましたが、現在は米軍基地のキャンプフォスターとして利用されています。
人によっては「きゅな」と呼ぶ人もいる苗字です。
真栄城
【読み方】:まえしろ
沖縄では「まえ(前)」を「真栄(まえ)」と表現することが多いです。
「真栄城(まえしろ)」は、「城の前」という意味で使われます。
宜保
【読み方】:ぎぼ
古くからある苗字で、豊見城間切の地名由来です。
西原という地名を治めていた地頭の「我謝親雲上(がじゃぺーちん)」の三代目の四男の維新(いしん)が「宜保」の地頭になったことから、宜保姓が使われるようになります。
瑞慶覧
【読み方】:ずけらん
沖縄県中頭郡北中城村にある地名です。
米国海軍の中枢基地「キャンプフォスター」が近くにあり、キャンプフォスターの別名が「キャンプ瑞慶覧」です。
安谷屋
【読み方】:あだにや
沖縄県中頭郡北中城村にある地名です。
方言名では「あだんな」と呼ばれることもあります。
安慶名
【読み方】:あげな
沖縄県のうるま市にある地名です。
1360年ごろに築城された「安慶名城(あげなぐすく)」という城跡も残っています。
安慶名城は、琉球王朝が統一される前の時代に建築された城です。
安次富
【読み方】:あしとみ
琉球王朝時代に那覇にあった地名です。
琉球王朝の王様「尚泰久」の長男が「安次富金橋 ( あしとみかなはし )」という名前でした。
「安次富金橋」 が住んでいた城が「安次富グスク」と呼ばれています。
阿波根
【読み方】:あはごん
沖縄県の糸満市にある地名です。
「阿波根グスク」という城跡もありますが、現在は、拝所以外は森になっています。
我喜屋
【読み方】:がきや
沖縄県島尻郡伊平屋村の地名です。
現在の伊平屋島に残る地名。
我如古
【読み方】:がねこ
沖縄県の宜野湾にある地名です。
地名の我如古は、琉球大学に一部隣接する地域。
喜納
【読み方】:きな
沖縄本島の南部に多い苗字です。
現在の糸満市に喜納村がありました。
古波蔵
【読み方】:こはくら、こはぐら
沖縄県の那覇市にある地名です。
ゆいレールの壺川駅周辺に位置します。
現在でも、那覇市を中心に多い苗字です。
洲鎌
【読み方】:すがま
宮古島の南東部にある地名です。
平安山
【読み方】:へんざん
沖縄県中頭郡(なかがみぐん)北谷町(ちゃたんちょう)にあった地名です。
難読苗字の一つ。
嘉手苅
【読み方】:かでかる
沖縄県中頭郡西原町にある地名です。
宮古島、久米島にも同じように嘉手苅という地名があり、古くからある名前です。
照喜名
【読み方】:てるきな
沖縄の南城市に昔あった地名。
荷川取
【読み方】:にかわどり
宮古島の北東部にある地名です。
石垣島にも「荷川取食品」という製麺所があり、八重山そばのメーカーとして有名です。
根路銘
【読み方】:ねろめ
沖縄県国頭村大宜味村にある地名です。
東恩納
【読み方】:ひがしおんな
沖縄県のうるま市にある地名です。
比屋根
【読み方】:ひやね
沖縄県沖縄市にあった地名です。
同じ「比屋根」という字を書いて「ひやごん」と読む人もいますが、「ひやごん」さんは少ないです。
辺土名
【読み方】:へんとな
沖縄県国頭郡国頭村にある地名です。
真喜志
【読み方】:まきし
沖縄の台所「牧志市場(まきしいちば)」で有名な「牧志(まきし)」の別名です。
漢字が「牧志」「真喜志」「眞喜志」と複数の書き方があります。
屋嘉比
【読み方】:やかび
沖縄県島尻郡座間味村に属する無人島に「屋嘉比島」という島があります。
沖縄県国頭村大宜味村にあった地名です。
与儀
【読み方】:よぎ
沖縄県の那覇市にある地名です。
漫湖公園(まんここうえん)の近くにある場所。
沖縄県営鉄道の駅「与儀駅」がありましたが、現在は、廃線となっています。
伊是名
【読み方】:いぜな
沖縄県島尻郡に属する島「伊是名島」があります。
沖縄本島の北東部に位置する有人島。
伊是名島が由来の苗字と言われています。
小禄
【読み方】:おろく
沖縄県那覇市の地名です。
モノレールの駅「小禄駅(おろくえき)」があります。
沖縄の高級住宅街で有名な地域です。
今帰仁
【読み方】:なきじん
沖縄県国頭郡の地名です。
長い城壁がある「今帰仁城」の城跡が有名な地域です。
「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして、世界遺産登録されています。
地名は有名ですが、苗字は、全国に50人以下の非常に珍しい苗字。
琉球王朝の王族「尚家」の分家と言われています。
和宇慶
【読み方】:わうけ
沖縄県中頭郡中城村にある地名です。
与那覇
【読み方】:よなは
沖縄県の宮古島にある地名です。
15世紀、宮古島の首長に「与那覇勢頭 豊見親(よなはせど とぅゆみゃ)」という豪族がいました。
「与那覇」姓は、尚清王の子孫とも言われています。
高江洲
【読み方】:たかえす
沖縄県うるま市にある地名です。
嘉数
【読み方】:かかず
沖縄の各地に見られる地名です。(沖縄県豊見城市、宜野湾市、糸満市など)
上江洲
【読み方】:うえず
沖縄県うるま市にある地名です。
久米島に多い苗字で、苗字の意味は「川の上にある中洲」。
古堅
【読み方】:ふるげん
沖縄の北部に多い苗字です。
由来は、現在の沖縄県読谷村の地名と言われています。
真謝
【読み方】:まじゃ
沖縄県島尻郡久米島町にある地名です。
石垣島の白保集落にある「真謝井戸(まじゃんがー)」という下り井戸が有名です。
また、石垣島の川平湾には「マジパナリ」という無人島がありますが、漢字で「真謝離」と書きます。
謝花
【読み方】:じゃはな
沖縄県国頭郡(くにがみぐん)本部町(もとぶちょう)の地名です。
天願
【読み方】:てんがん
沖縄県うるま市の地名です。
天願獅子舞が有名な地域。
小波津
【読み方】:こはつ
沖縄県中頭郡西原町にある地名です。
勝連
【読み方】:かつれん
沖縄県うるま市にある地名です。
「勝連城(かつれんじょう)」という歴史的な城跡があります。
「阿麻和利(あまわり)」の居城としても有名な城です。
漢那
【読み方】:かんな
沖縄県国頭郡(くにがみぐん)宜野座村(ぎのざそん)にある地名です。
漢那ダムで有名です。
我謝
【読み方】:がしゃ
沖縄県中頭郡(なかがみぐん)西原町にある地名です。
翁長
【読み方】:おなが
沖縄県豊見城市にある地名です。
安仁屋
【読み方】:あにや
沖縄の宜野湾市の地名に、安仁屋村がありました。
地名由来の名前でもありますが、沖縄の士族は元服して「かたかしら」を結うと、童名から「〜仁屋」という名前に改めたという歴史もあります。
沖縄では「安」は好字とされているので、縁起がいい文字として用いられます。
平敷
【読み方】:へしき
沖縄県国頭郡(くにがみぐん)今帰仁村(なきじんそん)にある地名です。
喜舎場
【読み方】:きしゃば
沖縄県中頭郡(なかがみぐん)北中城村(きたなかぐすくそん)にある地名です。
仲程
【読み方】:なかほど
沖縄県南城市にあった地名です。
現在は「仲程」バス停があります。
平良
【読み方】:たいら
「平(たいら)」ではなく、沖縄は「平良(たいら)」の漢字が使われます。
「平良」さんは、沖縄の苗字ランキング8位。
石垣島周辺にある西表島には、「前良川(まいらがわ)」「後良川(しいらがわ)」「仲良川(なーらがわ)」など「良」がつく川も多くあります。
仲村
【読み方】:なかむら
「中村(なかむら)」ではなく、沖縄は「仲村(なかむら)」の漢字が使われます。
「仲村(なかむら)」さんは、沖縄苗字ランキング18位。
「仲」の漢字は、「仲間(なかま)」「仲田(なかだ)」「国仲(くになか)」「仲里(なかざと)」「仲宗根(なかそね)」などの苗字にも使われます。
仲宗根
【読み方】:なかそね
「中曽根(なかそね)」ではなく、沖縄では「仲宗根(なかそね)」の漢字が使われます。
「仲」の漢字は、「仲間(なかま)」「仲田(なかだ)」「国仲(くになか)」「仲里(なかざと)」「仲村(なかむら)」などの苗字にも使われます。
名嘉真
【読み方】:なかま
沖縄県国頭郡恩納村にある地名です。
地名に使われる漢字は、古い字を使うことが多いです。
宇良
【読み方】:うら
「浦(うら)」ではなく、沖縄では「宇良(うら)」の漢字が使われます。
石垣島の地名でも、「久宇良(くうら)」という地名があります。
嵩原
【読み方】:たけはら
「竹原(たけはら)」ではなく、沖縄で「嵩原(たけはら)」の漢字が使われます。
数が少ない苗字の「後嵩西(しいたけにし)」「入嵩西(いりたけにし)」も「嵩」の漢字を使います。
「嵩西(たかにし)」「嵩田(たかだ)」などにも使われることが多いです。
渡真利
【読み方】:とまり
「泊(とまり)」ではなく、「渡真利」と書いて「とまり」と読みます。
「渡」は「渡嘉敷(とかしき)」「渡名喜(となき)」「渡久山(とくやま)」などで使われることが多い。
「真」は「真栄田(まえだ)」「真栄里(まえさと)」。
「利」は「友利(ともり)」。
いずれも、沖縄っぽい苗字使われることが多い漢字です。
名嘉
【読み方】:なか
「中(なか)」ではなく、沖縄では「名嘉(なか)」の漢字がわれます。
「嘉」は、「名嘉真(なかま)」「嘉数(かかず)」「渡嘉敷(とかしき)」「嘉陽(かよう)」「津嘉山(つかやま)」などの苗字にも使われます。
譜久原
【読み方】:ふくはら
「福原(ふくはら)」ではなく、沖縄では「普久原(ふくはら)」の漢字を使うことが多いです。
「久」という漢字は、「渡久地(とぐち)」「久田(くだ)」「渡久山(とくやま)」「久高(くだか)」「天久(あめく)」「屋比久(やびく)」などの苗字にも使われ、縁起のいい漢字です。
真栄田
【読み方】:まえだ
「前田(まえだ)」ではなく、沖縄では「真栄田(まえだ)」の漢字が使われます。
「真栄」という漢字は、「真栄里(まえさと)」「真栄城(まえしろ)」さんなどにも使われます。
沖縄本島にある「真栄田岬(まえだみさき)」は絶景スポットとしても有名です。
冨名腰
【読み方】:ふなこし
「船越(ふなこし)」ではなく、沖縄では「冨名腰(ふなこし)」の漢字が使われます。
義村
【読み方】:よしむら
「吉村(よしむら)」ではなく、沖縄では「義村(よしむら)」の漢字が使われます。
琉球王朝末期の王族「義村朝義(よしむらちょうぎ)」が有名。
琉球王朝の王様「第二尚氏」の分家として有名な王族です。
渡久地
【読み方】:とぐち
「戸口(とぐち)」ではなく、沖縄では「渡久地(とぐち)」の漢字が使われます。
沖縄県国頭郡(くにがみぐん)本部町(もとぶちょう)の地名です。
屋宜
【読み方】:やぎ
「八木(やぎ)」ではなく、沖縄では「屋宜(やぎ)」の漢字が使われます。
沖縄県中頭郡(なかがみぐん)中城村(なかぐすくそん)にある地名です。
佐和田
【読み方】:さわだ
「沢田(さわだ)」ではなく、沖縄では「佐和田(さわだ)」の漢字が使われます。
沖縄県の宮古島にある地名。
日本の渚百景にも選ばれている「佐和田の浜」が有名な観光スポットです。
金城
【読み方】:きんじょう、かねしろ
沖縄の苗字ランキング2位の苗字です。
沖縄の苗字に多く使われている名前ですが、読み方を間違いやすい苗字です。
俳優の「金城武(かねしろたけし)」さんが「金城」なので、「かねしろ」と読みたくなるんですが、沖縄ではほとんどが「きんじょう」と読みます。
石垣島にも「金城製麺所(きんじょうせいめんじょ)」という有名なお店があります。
玉城
【読み方】:たましろ、たまき、たまぐすく
沖縄の苗字ランキング9位が「玉城(たまき)」、ランキング24位が「玉城(たましろ)」。
同じ「玉城」ですが、読み方が複数あります。
人数では、「玉城(たまき)」さんの方が多いです。
沖縄の偉人に、組踊の創始者「玉城朝薫」という人がいますが「たまぐすくちょうくん」と読みます。
読み方がいろいろあり、そういう意味では珍しい苗字です。
外間
【読み方】:ほかま
沖縄の苗字に「内間(うちま)」さんがいるので「外間(そとま)」さんと読みたくなりますが、「そとま」ではなく沖縄では「ほかま」と読むことが多いです。
由来は、沖縄県島尻郡八重瀬町にある地名。
「ほかま」が訛り、「ふかま」と呼ぶこともある苗字です。
新垣
【読み方】:あらかき、あらがき、しんがき
沖縄の苗字ランキング6位が「新垣(あらかき)」さん。
読み方が3パターンある珍しい苗字です。
沖縄では、「あらかき」と読むことが多い苗字。
本州では、同じ漢字で「しんがき」と読むことが多いです。
安里
【読み方】:あさと
沖縄のモノレールの駅名にもある「安里(あさと)」。
石垣島周辺にある竹富島の古謡にも「安里屋ユンタ」という歌があります。
桃原
【読み方】:とうばる
「桃原」と書いて「とうばる」と読みます。
「ももはら」と読みたくなりますが、沖縄では「とうばる」。
「桃」を「トウ」と音読みします。
石垣島にも「桃里」と書いて「とうざと」と読む地名があります。
東江
【読み方】:あがりえ
沖縄方言が使われた苗字です。
沖縄では、方言で「東」を「あがり」と読みます。
太陽が「あがって」くる方角だから「あがり」。
逆に西は、太陽が入っていくので「いり」(例:西表島「いりおもてじま」)と読みます。
古謝
【読み方】:こじゃ
沖縄県沖縄市の地名です。
津嘉山
【読み方】:つかやま
沖縄県島尻郡の南風原町(はえばるちょう)にある地名です。
地名だと「津嘉山」と書いて「つかざん」になるんですが、人名になると「つかやま」と読みます。
場所と人で、読み方が違うので、間違いやすい名前です。
沖縄の離島にも多い名前です。
神田
【読み方】:かみた、かんだ
「かんだ」と読みたくなりますが、沖縄では「かみた」さんの方が多いです。
読谷山
【読み方】:ゆんたんざ
「よみたんやま」と読みたくなりますが、「ゆんたんざ」。
全国でも100人以下の非常に珍しい苗字です。
「読谷山御殿(ゆんたんざうどぅん)」という、現在の読谷村(よみたんそん)を治めていた王族の大名のお墓が有名です。
新田
【読み方】:あらた、にった
「にった」と読みたくなりますが、沖縄では「あらた」さんが多いです。
天久
【読み方】:あめく
沖縄県那覇市にある地名です。
「天久」と書いて「あめく」と読みます。
「てんきゅう」と読みたくなりますが「あめく」です。
久田
【読み方】:くだ、ひさだ
「ひさだ」と読みたくなりますが、沖縄では「くだ」さんが多いです。
伊良皆
【読み方】:いらみな
沖縄県中頭郡の読谷村(よみたんそん)にある地名です。
「伊良皆」と書いて「いらみな」。
「伊良(いら)」という漢字は、「伊良嶺(いらみね)」「伊良波(いらは)」「伊良部(いらぶ)」にも使われます。
上地
【読み方】:うえち
「かみじ」と読みたくなりますが、沖縄では「うえち」さんが多いです。
石垣島にも多い苗字です。
上運天
【読み方】:かみうんてん
「上運天」と書いて「かみうんてん」と読みます。
沖縄県国頭郡(くにがみぐん)今帰仁村(なきじんそん)にある地名です。
川平
【読み方】:かわひら、かびら
地名だと「川平」で「かびら」ですが、苗字になると「かわひら」と読むことが多いです。
一部、「川平慈英(かびらじえい)」さんのように「かびら」と呼ぶ場合もあります。
地名では、石垣島の「川平湾(かびらわん)」が有名。
国場
【読み方】:こくば
沖縄県那覇市にある地名です。
「くにば」と読みたくなりますが、沖縄では「こくば」と読みます。
新川
【読み方】:あらかわ
「新川」と書いて「あらかわ」と読みます。
「しんかわ」ではなく「あらかわ」と読むことが多いです。
名城
【読み方】:なしろ
「めいじょう」と読みたくなりますが、沖縄では「なしろ」と読むことが多いです。
沖縄県の糸満市にある地名です。
前泊
【読み方】:まえどまり
「前泊」と書いて「まえどまり」と読みます。
地名にも多く、伊平屋島に「前泊港(まえどまりこう)」があり、西表島に「前泊の浜(まえどまりのはま)」があります。
後間
【読み方】:くしま、こしま
「後間」と書いて「くしま」もしくは「こしま」と読みます。
「間」の漢字は、「内間(うちま)」「外間(ほかま、ふかま)」「後間(くしま、こしま)」などの苗字にも使われます。
末吉
【読み方】:すえよし
「末吉」と書いて「すえよし」と読みます。
鹿児島県にも多い苗字です。
沖縄には「首里末吉町(しゅりすえよしちょう)」にある「末吉公園(すえよしこうえん)」にも使われています。
粟国
【読み方】:あぐに
「粟国」と書いて「あぐに」と読みます。
沖縄本島の北東には「粟国島(あぐにじま)」があり、「粟国の塩」「ソテツ味噌」が有名です。
沖縄|苗字はいつから?
沖縄の歴史的な書物「球陽」には、尚貞王時代の1690年に「臣士に姓を賜った」という記述があるので、沖縄の苗字の歴史は、この頃に始まったとされています。
昔の沖縄の名前の呼び方
沖縄の昔の偉人を調べていくと、とてつもなく名前が長い人がたくさん出てきます。
先ほど紹介した「宜湾朝保」も正式な名前は、
「向有恒宜湾親方朝保(しょうゆうこうぎわんうぇーかたちょうほ)」
という名前になります。
長い名前ですが、実は、この長い名前にも「ある法則」に従ってつけられています。
その法則というのが、
- 「姓」+「唐名」+「苗字」+「位階」+「名乗」
宜湾朝保さんを例にとると、
・姓が「向」
・唐名が「有恒」
・苗字が「宜湾」
・位階が「親方」
・名乗が「朝保」
となっています。
全部合わせて「向有恒宜湾親方朝保」。
現在の「苗字+名前」だと「宜湾朝保」となります。
同じように組踊りの創始者「玉城朝薫」は正式名称が「向受祐玉城親方朝薫」。
・姓が「向」
・唐名が「受祐」
・苗字が「玉城」
・位階が「親方」
・名乗が「朝薫」
となります。
名前に「朝」のつく人は尚王家の一族
調べてみると、尚王家の一族の人々は名前に「朝」をつけたという歴史があったことがわかりました。
一つの姓には一つ決まった名乗頭(なのりがしら)があり、名乗に「朝」がつく人は、姓は「向」という決まりがあったみたいです。
「向」は尚王家の一族に与えられた姓なので、「朝」がつく人は「尚王家の一族」ということになります。
現代では「朝」がつく人は尚王家の人だけとは限りませんが、沖縄の歴史的な人物にとっては当てはまる法則です。
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