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いくつ読める?沖縄の苗字100選

 

沖縄の「苗字」の紹介です

 

目次

いくつ読める?沖縄の苗字100選

沖縄の苗字を100個集めてみました。

 

沖縄の苗字の大部分は「沖縄の地名由来の苗字」が多めです。

また、沖縄の地名は「当て字」を使う場所も多くあり、読み方が難解になりやすい傾向があります。

 

喜屋武

【読み方】:きゃん

沖縄本島の南部の地名からきている名前です。

喜屋武村(きゃんそん)という地名が昔あったんですが、合併。

現在の糸満市の南西部に当たる地域です。

 

仲村渠

【読み方】:なかんだかり

沖縄の方言を使った珍しい苗字です。

現在の、沖縄県南城市玉城の地名。

「渠(だかり)」は沖縄の方言で、「集落」の意味があります。

 

銘苅

【読み方】:めかる

沖縄の那覇市にある地名です。

「銘苅家(めかるけ)」は、琉球王朝時代の王様「尚円王」の叔父の子孫と言われています。

銘苅家が使っていた家「銘苅家住宅」が現存しており、上級氏族のお屋敷として観光スポットになっています。

 

沢岻

【読み方】:たくし

沖縄県の浦添市にある地名です。

まず、読み方がわからない。

全国でも1,000人程度しかいない、沖縄でも珍しい苗字です。

 

具志頭

【読み方】:ぐしちゃん

沖縄県の八重瀬町にある地名です。

地名では「ぐしかみ」と読みますが、苗字では「ぐしちゃん」と呼びます。

「具志頭」の地域を治めていた長が使う苗字。

全国にも50人未満という、非常に珍しい苗字です。

 

呉屋

【読み方】:ごや

地名由来で、現在の沖縄県西原町に「呉屋」という地名があります。

 

渡慶次

【読み方】:とけし

沖縄の地名由来の苗字で、現在の読谷村に位置しています。

読谷村の渡慶次には、「読谷村立渡慶次小学校(よみたんそんりつとけししょうがっこう)」もあります。

 

津波古

【読み方】:つばこ

由来は、沖縄県島尻郡佐敷町の地名です。

現在の、沖縄本島の南東部「南城市」にある地名。

琉球王国の氏族の名前でもあります。

 

山入端

【読み方】:やまのは

沖縄県名護市にある地名です。

難読な苗字の一つです。

 

入嵩西

【読み方】:いりたけにし

沖縄県石垣市がある石垣島の苗字です。

「入嵩西家」という伝統的な赤瓦の住宅が現存し、国の登録有形文化財。

全国に100人程度の珍しい苗字。

石垣島の地名に「大嵩西(おおたけにし)」という地名もあります。

他には、「嵩西(たけにし)」さんもいます。

似た名前の「後嵩西(しいたけにし)」も、全国に50人未満と言われているレア苗字です。

 

勢理客

【読み方】:じっちゃく

沖縄県浦添市、伊是名島の地名。

地名では同じ漢字を使って「せりきゃく」と呼ぶこともあります。

苗字では「じっちゃく」が一般的。

 

大工廻

【読み方】:だくじゃく

沖縄県沖縄市にある地名です。

難読地名としても有名。

全国で200人未満のレア苗字。

「大工さん(職業)」が多い地域にある苗字です。

 

前武当

【読み方】:まえんとう

全国でも50人未満のレア苗字。

地形由来の苗字で、「前にある平らな土地」という意味です。

 

当銘

【読み方】:とうめ

由来は、沖縄県島尻郡八重瀬町の地名。

同じ読み方の漢字に「當銘(とうめ)」という漢字もあります。

 

西銘

【読み方】:にしめ

由来は、沖縄県島尻郡久米島町の地名。

1978年〜1990年まで沖縄県知事を3期務めた「西銘順治」さんの苗字でもあります。

 

喜友名

【読み方】:きゆな、きゆうな

沖縄県宜野湾市の地名が由来です。

喜友名には、喜友名グスクがありましたが、現在は米軍基地のキャンプフォスターとして利用されています。

人によっては「きゅな」と呼ぶ人もいる苗字です。

 

真栄城

【読み方】:まえしろ

沖縄では「まえ(前)」を「真栄(まえ)」と表現することが多いです。

「真栄城(まえしろ)」は、「城の前」という意味で使われます。

 

宜保

【読み方】:ぎぼ

古くからある苗字で、豊見城間切の地名由来です。

西原という地名を治めていた地頭の「我謝親雲上(がじゃぺーちん)」の三代目の四男の維新(いしん)が「宜保」の地頭になったことから、宜保姓が使われるようになります。

 

瑞慶覧

【読み方】:ずけらん

沖縄県中頭郡北中城村にある地名です。

米国海軍の中枢基地「キャンプフォスター」が近くにあり、キャンプフォスターの別名が「キャンプ瑞慶覧」です。

 

安谷屋

【読み方】:あだにや

沖縄県中頭郡北中城村にある地名です。

方言名では「あだんな」と呼ばれることもあります。

 

安慶名

【読み方】:あげな

沖縄県のうるま市にある地名です。

1360年ごろに築城された「安慶名城(あげなぐすく)」という城跡も残っています。

安慶名城は、琉球王朝が統一される前の時代に建築された城です。

 

安次富

【読み方】:あしとみ

琉球王朝時代に那覇にあった地名です。

琉球王朝の王様「尚泰久」の長男が「安次富金橋 ( あしとみかなはし )」という名前でした。

「安次富金橋」 が住んでいた城が「安次富グスク」と呼ばれています。

 

阿波根

【読み方】:あはごん

沖縄県の糸満市にある地名です。

「阿波根グスク」という城跡もありますが、現在は、拝所以外は森になっています。

 

我喜屋

【読み方】:がきや

沖縄県島尻郡伊平屋村の地名です。

現在の伊平屋島に残る地名。

 

我如古

【読み方】:がねこ

沖縄県の宜野湾にある地名です。

地名の我如古は、琉球大学に一部隣接する地域。

 

喜納

【読み方】:きな

沖縄本島の南部に多い苗字です。

現在の糸満市に喜納村がありました。

 

古波蔵

【読み方】:こはくら、こはぐら

沖縄県の那覇市にある地名です。

ゆいレールの壺川駅周辺に位置します。

現在でも、那覇市を中心に多い苗字です。

 

洲鎌

【読み方】:すがま

宮古島の南東部にある地名です。

 

平安山

【読み方】:へんざん

沖縄県中頭郡(なかがみぐん)北谷町(ちゃたんちょう)にあった地名です。

難読苗字の一つ。

 

嘉手苅

【読み方】:かでかる

沖縄県中頭郡西原町にある地名です。

宮古島、久米島にも同じように嘉手苅という地名があり、古くからある名前です。

 

照喜名

【読み方】:てるきな

沖縄の南城市に昔あった地名。

 

荷川取

【読み方】:にかわどり

宮古島の北東部にある地名です。

石垣島にも「荷川取食品」という製麺所があり、八重山そばのメーカーとして有名です。

 

根路銘

【読み方】:ねろめ

沖縄県国頭村大宜味村にある地名です。

 

東恩納

【読み方】:ひがしおんな

沖縄県のうるま市にある地名です。

 

比屋根

【読み方】:ひやね

沖縄県沖縄市にあった地名です。

同じ「比屋根」という字を書いて「ひやごん」と読む人もいますが、「ひやごん」さんは少ないです。

 

辺土名

【読み方】:へんとな

沖縄県国頭郡国頭村にある地名です。

 

真喜志

【読み方】:まきし

沖縄の台所「牧志市場(まきしいちば)」で有名な「牧志(まきし)」の別名です。

漢字が「牧志」「真喜志」「眞喜志」と複数の書き方があります。

 

屋嘉比

【読み方】:やかび

沖縄県島尻郡座間味村に属する無人島に「屋嘉比島」という島があります。

沖縄県国頭村大宜味村にあった地名です。

 

与儀

【読み方】:よぎ

沖縄県の那覇市にある地名です。

漫湖公園(まんここうえん)の近くにある場所。

沖縄県営鉄道の駅「与儀駅」がありましたが、現在は、廃線となっています。

 

伊是名

【読み方】:いぜな

沖縄県島尻郡に属する島「伊是名島」があります。

沖縄本島の北東部に位置する有人島。

伊是名島が由来の苗字と言われています。

 

小禄

【読み方】:おろく

沖縄県那覇市の地名です。

モノレールの駅「小禄駅(おろくえき)」があります。

沖縄の高級住宅街で有名な地域です。

 

今帰仁

【読み方】:なきじん

沖縄県国頭郡の地名です。

長い城壁がある「今帰仁城」の城跡が有名な地域です。

「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして、世界遺産登録されています。

地名は有名ですが、苗字は、全国に50人以下の非常に珍しい苗字。

琉球王朝の王族「尚家」の分家と言われています。

 

和宇慶

【読み方】:わうけ

沖縄県中頭郡中城村にある地名です。

 

与那覇

【読み方】:よなは

沖縄県の宮古島にある地名です。

15世紀、宮古島の首長に「与那覇勢頭 豊見親(よなはせど とぅゆみゃ)」という豪族がいました。

「与那覇」姓は、尚清王の子孫とも言われています。

 

高江洲

【読み方】:たかえす

沖縄県うるま市にある地名です。

 

嘉数

【読み方】:かかず

沖縄の各地に見られる地名です。(沖縄県豊見城市、宜野湾市、糸満市など)

 

上江洲

【読み方】:うえず

沖縄県うるま市にある地名です。

久米島に多い苗字で、苗字の意味は「川の上にある中洲」。

 

古堅

【読み方】:ふるげん

沖縄の北部に多い苗字です。

由来は、現在の沖縄県読谷村の地名と言われています。

 

真謝

【読み方】:まじゃ

沖縄県島尻郡久米島町にある地名です。

石垣島の白保集落にある「真謝井戸(まじゃんがー)」という下り井戸が有名です。

また、石垣島の川平湾には「マジパナリ」という無人島がありますが、漢字で「真謝離」と書きます。

 

謝花

【読み方】:じゃはな

沖縄県国頭郡(くにがみぐん)本部町(もとぶちょう)の地名です。

 

天願

【読み方】:てんがん

沖縄県うるま市の地名です。

天願獅子舞が有名な地域。

 

小波津

【読み方】:こはつ

沖縄県中頭郡西原町にある地名です。

 

勝連

【読み方】:かつれん

沖縄県うるま市にある地名です。

「勝連城(かつれんじょう)」という歴史的な城跡があります。

「阿麻和利(あまわり)」の居城としても有名な城です。

 

漢那

【読み方】:かんな

沖縄県国頭郡(くにがみぐん)宜野座村(ぎのざそん)にある地名です。

漢那ダムで有名です。

 

我謝

【読み方】:がしゃ

沖縄県中頭郡(なかがみぐん)西原町にある地名です。

 

翁長

【読み方】:おなが

沖縄県豊見城市にある地名です。

 

安仁屋

【読み方】:あにや

沖縄の宜野湾市の地名に、安仁屋村がありました。

地名由来の名前でもありますが、沖縄の士族は元服して「かたかしら」を結うと、童名から「〜仁屋」という名前に改めたという歴史もあります。

沖縄では「安」は好字とされているので、縁起がいい文字として用いられます。

 

平敷

【読み方】:へしき

沖縄県国頭郡(くにがみぐん)今帰仁村(なきじんそん)にある地名です。

 

喜舎場

【読み方】:きしゃば

沖縄県中頭郡(なかがみぐん)北中城村(きたなかぐすくそん)にある地名です。

 

仲程

【読み方】:なかほど

沖縄県南城市にあった地名です。

現在は「仲程」バス停があります。

平良

【読み方】:たいら

「平(たいら)」ではなく、沖縄は「平良(たいら)」の漢字が使われます。

「平良」さんは、沖縄の苗字ランキング8位。

石垣島周辺にある西表島には、「前良川(まいらがわ)」「後良川(しいらがわ)」「仲良川(なーらがわ)」など「良」がつく川も多くあります。

 

仲村

【読み方】:なかむら

「中村(なかむら)」ではなく、沖縄は「仲村(なかむら)」の漢字が使われます。

「仲村(なかむら)」さんは、沖縄苗字ランキング18位。

「仲」の漢字は、「仲間(なかま)」「仲田(なかだ)」「国仲(くになか)」「仲里(なかざと)」「仲宗根(なかそね)」などの苗字にも使われます。

 

 

仲宗根

【読み方】:なかそね

「中曽根(なかそね)」ではなく、沖縄では「仲宗根(なかそね)」の漢字が使われます。

「仲」の漢字は、「仲間(なかま)」「仲田(なかだ)」「国仲(くになか)」「仲里(なかざと)」「仲村(なかむら)」などの苗字にも使われます。

 

名嘉真

【読み方】:なかま

沖縄県国頭郡恩納村にある地名です。

地名に使われる漢字は、古い字を使うことが多いです。

 

宇良

【読み方】:うら

「浦(うら)」ではなく、沖縄では「宇良(うら)」の漢字が使われます。

石垣島の地名でも、「久宇良(くうら)」という地名があります。

 

嵩原

【読み方】:たけはら

「竹原(たけはら)」ではなく、沖縄で「嵩原(たけはら)」の漢字が使われます。

数が少ない苗字の「後嵩西(しいたけにし)」「入嵩西(いりたけにし)」も「嵩」の漢字を使います。

「嵩西(たかにし)」「嵩田(たかだ)」などにも使われることが多いです。

 

渡真利

【読み方】:とまり

「泊(とまり)」ではなく、「渡真利」と書いて「とまり」と読みます。

「渡」は「渡嘉敷(とかしき)」「渡名喜(となき)」「渡久山(とくやま)」などで使われることが多い。

「真」は「真栄田(まえだ)」「真栄里(まえさと)」。

「利」は「友利(ともり)」。

いずれも、沖縄っぽい苗字使われることが多い漢字です。

 

名嘉

【読み方】:なか

「中(なか)」ではなく、沖縄では「名嘉(なか)」の漢字がわれます。

「嘉」は、「名嘉真(なかま)」「嘉数(かかず)」「渡嘉敷(とかしき)」「嘉陽(かよう)」「津嘉山(つかやま)」などの苗字にも使われます。

 

譜久原

【読み方】:ふくはら

「福原(ふくはら)」ではなく、沖縄では「普久原(ふくはら)」の漢字を使うことが多いです。

「久」という漢字は、「渡久地(とぐち)」「久田(くだ)」「渡久山(とくやま)」「久高(くだか)」「天久(あめく)」「屋比久(やびく)」などの苗字にも使われ、縁起のいい漢字です。

 

真栄田

【読み方】:まえだ

「前田(まえだ)」ではなく、沖縄では「真栄田(まえだ)」の漢字が使われます。

「真栄」という漢字は、「真栄里(まえさと)」「真栄城(まえしろ)」さんなどにも使われます。

沖縄本島にある「真栄田岬(まえだみさき)」は絶景スポットとしても有名です。

 

冨名腰

【読み方】:ふなこし

「船越(ふなこし)」ではなく、沖縄では「冨名腰(ふなこし)」の漢字が使われます。

 

義村

【読み方】:よしむら

「吉村(よしむら)」ではなく、沖縄では「義村(よしむら)」の漢字が使われます。

琉球王朝末期の王族「義村朝義(よしむらちょうぎ)」が有名。

琉球王朝の王様「第二尚氏」の分家として有名な王族です。

 

渡久地

【読み方】:とぐち

「戸口(とぐち)」ではなく、沖縄では「渡久地(とぐち)」の漢字が使われます。

沖縄県国頭郡(くにがみぐん)本部町(もとぶちょう)の地名です。

 

屋宜

【読み方】:やぎ

「八木(やぎ)」ではなく、沖縄では「屋宜(やぎ)」の漢字が使われます。

沖縄県中頭郡(なかがみぐん)中城村(なかぐすくそん)にある地名です。

 

佐和田

【読み方】:さわだ

「沢田(さわだ)」ではなく、沖縄では「佐和田(さわだ)」の漢字が使われます。

沖縄県の宮古島にある地名。

日本の渚百景にも選ばれている「佐和田の浜」が有名な観光スポットです。

金城

【読み方】:きんじょう、かねしろ

沖縄の苗字ランキング2位の苗字です。

沖縄の苗字に多く使われている名前ですが、読み方を間違いやすい苗字です。

俳優の「金城武(かねしろたけし)」さんが「金城」なので、「かねしろ」と読みたくなるんですが、沖縄ではほとんどが「きんじょう」と読みます。

石垣島にも「金城製麺所(きんじょうせいめんじょ)」という有名なお店があります。

 

玉城

【読み方】:たましろ、たまき、たまぐすく

沖縄の苗字ランキング9位が「玉城(たまき)」、ランキング24位が「玉城(たましろ)」。

同じ「玉城」ですが、読み方が複数あります。

人数では、「玉城(たまき)」さんの方が多いです。

沖縄の偉人に、組踊の創始者「玉城朝薫」という人がいますが「たまぐすくちょうくん」と読みます。

読み方がいろいろあり、そういう意味では珍しい苗字です。

 

外間

【読み方】:ほかま

沖縄の苗字に「内間(うちま)」さんがいるので「外間(そとま)」さんと読みたくなりますが、「そとま」ではなく沖縄では「ほかま」と読むことが多いです。

由来は、沖縄県島尻郡八重瀬町にある地名。

「ほかま」が訛り、「ふかま」と呼ぶこともある苗字です。

 

新垣

【読み方】:あらかき、あらがき、しんがき

沖縄の苗字ランキング6位が「新垣(あらかき)」さん。

読み方が3パターンある珍しい苗字です。

沖縄では、「あらかき」と読むことが多い苗字。

本州では、同じ漢字で「しんがき」と読むことが多いです。

 

安里

【読み方】:あさと

沖縄のモノレールの駅名にもある「安里(あさと)」。

石垣島周辺にある竹富島の古謡にも「安里屋ユンタ」という歌があります。

 

桃原

【読み方】:とうばる

「桃原」と書いて「とうばる」と読みます。

「ももはら」と読みたくなりますが、沖縄では「とうばる」。

「桃」を「トウ」と音読みします。

石垣島にも「桃里」と書いて「とうざと」と読む地名があります。

 

東江

【読み方】:あがりえ

沖縄方言が使われた苗字です。

沖縄では、方言で「東」を「あがり」と読みます。

太陽が「あがって」くる方角だから「あがり」。

逆に西は、太陽が入っていくので「いり」(例:西表島「いりおもてじま」)と読みます。

 

古謝

【読み方】:こじゃ

沖縄県沖縄市の地名です。

 

津嘉山

【読み方】:つかやま

沖縄県島尻郡の南風原町(はえばるちょう)にある地名です。

地名だと「津嘉山」と書いて「つかざん」になるんですが、人名になると「つかやま」と読みます。

場所と人で、読み方が違うので、間違いやすい名前です。

沖縄の離島にも多い名前です。

 

神田

【読み方】:かみた、かんだ

「かんだ」と読みたくなりますが、沖縄では「かみた」さんの方が多いです。

 

読谷山

【読み方】:ゆんたんざ

「よみたんやま」と読みたくなりますが、「ゆんたんざ」。

全国でも100人以下の非常に珍しい苗字です。

「読谷山御殿(ゆんたんざうどぅん)」という、現在の読谷村(よみたんそん)を治めていた王族の大名のお墓が有名です。

 

新田

【読み方】:あらた、にった

「にった」と読みたくなりますが、沖縄では「あらた」さんが多いです。

 

天久

【読み方】:あめく

沖縄県那覇市にある地名です。

「天久」と書いて「あめく」と読みます。

「てんきゅう」と読みたくなりますが「あめく」です。

 

久田

【読み方】:くだ、ひさだ

「ひさだ」と読みたくなりますが、沖縄では「くだ」さんが多いです。

 

伊良皆

【読み方】:いらみな

沖縄県中頭郡の読谷村(よみたんそん)にある地名です。

「伊良皆」と書いて「いらみな」。

「伊良(いら)」という漢字は、「伊良嶺(いらみね)」「伊良波(いらは)」「伊良部(いらぶ)」にも使われます。

 

上地

【読み方】:うえち

「かみじ」と読みたくなりますが、沖縄では「うえち」さんが多いです。

石垣島にも多い苗字です。

 

上運天

【読み方】:かみうんてん

「上運天」と書いて「かみうんてん」と読みます。

沖縄県国頭郡(くにがみぐん)今帰仁村(なきじんそん)にある地名です。

 

川平

【読み方】:かわひら、かびら

地名だと「川平」で「かびら」ですが、苗字になると「かわひら」と読むことが多いです。

一部、「川平慈英(かびらじえい)」さんのように「かびら」と呼ぶ場合もあります。

地名では、石垣島の「川平湾(かびらわん)」が有名。

 

国場

【読み方】:こくば

沖縄県那覇市にある地名です。

「くにば」と読みたくなりますが、沖縄では「こくば」と読みます。

 

新川

【読み方】:あらかわ

「新川」と書いて「あらかわ」と読みます。

「しんかわ」ではなく「あらかわ」と読むことが多いです。

 

名城

【読み方】:なしろ

「めいじょう」と読みたくなりますが、沖縄では「なしろ」と読むことが多いです。

沖縄県の糸満市にある地名です。

 

前泊

【読み方】:まえどまり

「前泊」と書いて「まえどまり」と読みます。

地名にも多く、伊平屋島に「前泊港(まえどまりこう)」があり、西表島に「前泊の浜(まえどまりのはま)」があります。

 

後間

【読み方】:くしま、こしま

「後間」と書いて「くしま」もしくは「こしま」と読みます。

「間」の漢字は、「内間(うちま)」「外間(ほかま、ふかま)」「後間(くしま、こしま)」などの苗字にも使われます。

 

末吉

【読み方】:すえよし

「末吉」と書いて「すえよし」と読みます。

鹿児島県にも多い苗字です。

沖縄には「首里末吉町(しゅりすえよしちょう)」にある「末吉公園(すえよしこうえん)」にも使われています。

 

粟国

【読み方】:あぐに

「粟国」と書いて「あぐに」と読みます。

沖縄本島の北東には「粟国島(あぐにじま)」があり、「粟国の塩」「ソテツ味噌」が有名です。

 

 

沖縄|苗字はいつから?

沖縄の歴史的な書物「球陽」には、尚貞王時代の1690年に「臣士に姓を賜った」という記述があるので、沖縄の苗字の歴史は、この頃に始まったとされています。

 

昔の沖縄の名前の呼び方

沖縄の昔の偉人を調べていくと、とてつもなく名前が長い人がたくさん出てきます。

 

先ほど紹介した「宜湾朝保」も正式な名前は、

「向有恒宜湾親方朝保(しょうゆうこうぎわんうぇーかたちょうほ)」

という名前になります。

 

長い名前ですが、実は、この長い名前にも「ある法則」に従ってつけられています。

 

その法則というのが、

 

宜湾朝保さんを例にとると、

・姓が「向」

・唐名が「有恒」

・苗字が「宜湾」

・位階が「親方」

・名乗が「朝保」

となっています。

 

全部合わせて「向有恒宜湾親方朝保」。

現在の「苗字+名前」だと「宜湾朝保」となります。

 

同じように組踊りの創始者「玉城朝薫」は正式名称が「向受祐玉城親方朝薫」。

 

・姓が「向」

・唐名が「受祐」

・苗字が「玉城」

・位階が「親方」

・名乗が「朝薫」

となります。

 

名前に「朝」のつく人は尚王家の一族

調べてみると、尚王家の一族の人々は名前に「朝」をつけたという歴史があったことがわかりました。

 

一つの姓には一つ決まった名乗頭(なのりがしら)があり、名乗に「朝」がつく人は、姓は「向」という決まりがあったみたいです。

「向」は尚王家の一族に与えられた姓なので、「朝」がつく人は「尚王家の一族」ということになります。

 

現代では「朝」がつく人は尚王家の人だけとは限りませんが、沖縄の歴史的な人物にとっては当てはまる法則です。

 

 

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