桃林寺
こんにちは。石垣島ナビです。
石垣島にも実はお寺があります。桃林寺は、この地域最古のお寺で、琉球王朝時代に薩摩藩の影響で建てられたお寺です。
桃林寺
八重山最古の仏教寺院
臨済宗のお寺で、八重山最古の仏教寺院でもあります。
幾多の天災を乗りきっているお寺で、大津波で流されたり、台風で壊されたりと波瀾万丈な生涯を送っています。
そんな天災にみまわれながらも、幾度と建て直しや修復がされ、現在に残っています。フェニックスのようなお寺で、地元の人にも愛されているお寺です。
琉球石灰岩の塀
八重山郵便局から北へ向かって歩いていくと突如と姿を表す琉球石灰岩の塀。切り石でキレイに組み上げられている石は手間ひまかけて作られたものです。山門には、阿吽の仁王像がお出迎え。この仁王像、沖縄最古の木彫像です。
苦難を乗りきった仁王像
1771年の明和の大津波では寺から流されてしまいましたが、海岸にうち上がっているのを発見し、修復されたもの。県の指定有形文化財でもあります。
大きさはさほど大きくありませんが、表情、特に目に魂が宿っているなと感じさせてくれる木像です。
静かな境内で休憩
門をくぐり境内へ進むと、こじんまりとはしていても、まぎれもないお寺が建っています。本州のお寺との違いといえば、赤瓦な部分でしょうか。
いい意味で文化がミックスされているなと感じます。しかもほとんど人がおらず、ひっそりとした空間が広がっています。
静かだったので、腰かけさせてもらって、しばし休憩。温かいお茶で一息つきたい気分になってきます。
ふと見ると、おみくじがあったので、懐かしくなり引いてみることに。
小吉という微妙な結果でしたが、「日々勉強して精進しなさい」との言葉はもっともなこと。七福神のお守りがついていて、寿老人がやさしく微笑みかけてくれました。
沖縄の歴史と文化
文化の合流点
歴史上、琉球王朝(沖縄)は薩摩藩(鹿児島)の管理下に置かれていた時代があり、薩摩も琉球との貿易によって国力をつけていたという関係があります。
その影響か、沖縄の言葉は鹿児島の言葉の影響を受けているのではないかと思われるぐらい似たような意味の言葉もあります。
お互いが関係を持つことによって、お互いに影響されたのかもしれませんね。
様々な文化がミックスされ存在している沖縄。
中国や台湾の影響を受けているかと思えば、薩摩や米国の影響も受けている。
文化の合流地点とも言えます。
そしてそこに住む沖縄の人がそれぞれの文化を受け入れてきたという事実も歴史があるから、今の独特な「沖縄」が存在するのだと思います。
本州の寺院と沖縄の様式を兼ねそろえた桃林寺に、沖縄の人々の「ふところの深さ」を感じます。
【アクセス】石垣島離島ターミナルから約1km
【路線バス】系統⑬まちなかじゅんかんバス「桃林寺前」下車、徒歩1分
【おすすめの時期】通年
【みどころ】沖縄最古の仁王像
【滞在時間】約30分
【営業時間】9時00分~19時00分
【住所】石垣市石垣285
【電話番号】0980-82-2142
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