『しらほサンゴ村』で、サンゴの勉強をしよう!
こんにちは。石垣島ナビです。
石垣島の「白保(しらほ)」地区には、世界でも最大級のアオサンゴ群落が存在します。サンゴは繊細な動物で、環境がちょっと変化しただけでもダメージを受けてしまう生き物です。
白保に住む人たちも、海の恵みを受けて生活してきた歴史があり「海」を誰よりも大切に生きています。
今回は、そんな白保地区にある「しらほサンゴ村」を紹介します。
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目次
しらほサンゴ村
WWFサンゴ礁保護研究センター
しらほサンゴ村はWWFの支援を受けている施設です。しらほサンゴ村の中に「WWFサンゴ礁保護研究センター」が併設されており、サンゴの研究、調査がおこなわれています。
サンゴの保護活動の記録が見れる
しらほサンゴ村では、白保地区の住民が一体となって、日々、モニタリングなどの調査が行われています。モニタリングは海の濁度を調べるものが中心のようで、館内には、地域、海の様子などの展示物が多く見られます。
2016年には、石垣島を含む八重山地方全体で、海水温の上昇が確認されました。海水温の上昇により、サンゴが8割がた白化してしまった海域もあります。
気候変動による、サンゴへのダメージは、現在のところ、人間の手ではどうすることもできませんが、赤土の流失によるダメージは防ぐことができたりします。
白保の人々も、モニタリングを通じ、サンゴと共存するには、どうしたらいいかを常に考えながら生活しています。
白保の文化
白保集落は、波照間島出身の人たちが作った集落です。1713年に白保村として独立、当時は300人ぐらいのお百姓さんたちで作られたという記録が残っています。
波照間島出身の人たちが作った集落だからか、白保の住宅街の作りは波照間島の家々の作りによく似ています。
野面積みの低いサンゴ塀、ヒンプンがない、家の前のスペースが広い。という特徴はそっくり。
関連記事>>>白保のお家には「ヒンプン」がない?
白保の人々は、海とともに生きてきたと言っていいほど「海」への信仰を欠かさない人々です。漁師さん(海人:うみんちゅ)が多く、漁業、海藻採集、貝拾いなどが、生活の一部になっています。
昔は、潮の干満を利用した漁法を使った仕組み(海の中に石塀)を作り、追い込み漁などを行って魚を取っていた時代もありました。最近では、環境に優しい漁法として見直されており、小学生たちと海の中の石塀を再現させるという取り組みも行われています。
石垣島でもそうなんですが、伝統を残すという意味で、離島の小学生は「追い込み漁」「炭焼き」などの体験学習を通じて、地域の成り立ち、文化を学ぶ機会が多いです。
白保では「追い込み漁」を通じて、自然とのふれあい、地域の文化継承を行なっています。
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漁師道具にふれれる
漁師さんが多い地域なので、漁師道具も様々なものを使っています。
実際に、使っていた道具などが「しらほサンゴ村」に展示されています。実際にふれて触ってもOKな展示物。触ってみると、意外に重かったり、思ったよりしっかりとした作りに驚かされます。
漁師道具にふれれる体験など、なかなかできないので、貴重な体験です。
「しらほサンゴ村」で、白保の文化に触れてみてください!
しらほサンゴ村は「海の博物館」のような建物になっています。
日曜朝市が開催される
しらほサンゴ村では、サンゴの資料展示、漁師道具の展示以外にも毎週日曜日の午前中に開催される「日曜朝市」というイベントもあります。
島の伝統食材や、手作りの民芸品を買うことができる市で、賑わいをみせています。実際に民芸品を作っているところを見学できたりもできます。お客さんとお店の人が近く、心と心が通いあうようなコミニュケーションの場としても人気です。
日曜朝市に参加する場合は、しらほサンゴ村前の広場が臨時の駐車場になります。指定の駐車場に停めてください。くれぐれも、路上駐車などはなさらないよう、お願いします。
近くの海に降りれる場所
しらほサンゴ村の建物の横に海へ降りれる場所もあります。白保地区には長い堤防があり、海へ降りれる場所が限られています。しらほサンゴ村の横には階段がついており、海を眺めることができます。
世界的なアオサンゴの群落がある海域らしく、砂浜、海辺には、数多くのサンゴが打ちあがっている海。
生きているサンゴは、青や紫といった<色>がついているものがほとんどですが、弱ったり、亡くなったりすると白く退色します。「白化」と呼ばれる現象であまりよくない状態です。
サンゴが折れたりすると、白色になった骨格が波で打ち寄せられて、浜に打ち上がります。
そういう風にして打ちあがったサンゴが白保の海岸を埋め尽くしています。
サンゴの骨格は白いので、砂浜も白くなる。白いサンゴが崩れて、粉々になって砂状になったものが白保の砂浜にたくさん積もっています。
ちなみにサンゴは持ち出し禁止です。砂浜に落ちているサンゴも溶岩と同じで国の所有物なので、勝手に持ち出すことは禁じられています。くれぐれも注意してください。
それじゃあ、楽しく旅してね!
【アクセス】離島ターミナルから約11.5km
【路線バス】系統④平得・大浜・白保経由空港線「白保小学校」下車、徒歩5分
【おすすめの時期】通年
【みどころ】世界屈指のアオサンゴ群落がある地区、サンゴの資料
【滞在時間】約1時間
【営業時間】9時00分~17時00分:水曜定休日
【住所】沖縄県石垣市白保118番地
【電話番号】0980-84-4135
【おすすめ度】★★★★☆
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