【石垣氏庭園】沖縄伝統建築の家
こんにちは。石垣島ナビです。
石垣島にある沖縄の伝統的なお屋敷です。赤瓦建築の家、琉球石灰岩(サンゴ岩)を使った枯山水が引き継がれている建物です。
基本的に、今でも人が住んでいる民家なので、一般公開はされていません。
外観のみの鑑賞になりますが、立派な門構え、琉球石灰岩の塀、大きくそびえ立つフクギは圧巻の光景です。
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石垣氏庭園
国指定名勝のお屋敷です。
琉球王朝時代に建てられた建築で、八重山で上級階級だった「石垣氏」のお屋敷でした。
琉球王朝時代、石垣島は「間切制度」という区切りを作って管理されていました。
間切は「石垣・宮良・大浜」の3つ。
沖縄の人の苗字は「地名」「役職名」を元につけられた名前が多いです。
沖縄本島でも8割の人の苗字が地名に由来しています。
石垣島にはそういう理由で「石垣さん」「宮良さん」「大浜さん」が多く生活しています。
石垣氏庭園は今も、子孫の人が生活する「家」として使っています。
公開されていないので、中へ入ることなどはできませんが、塀の外からの雰囲気でも「あぁ、かなりのお金持ちの家なんだろうな」って雰囲気を感じることができます。
門構えがかなり立派!
塀も琉球石灰岩を積み上げて作られていますが、どうやって積んだら、こんなに綺麗に詰めるんだろうって思えるほど、きっちりと積まれています。
西表島などにある琉球石灰岩の塀とは、格段に違いがあります。
石垣氏庭園の塀は、塀を作るというより、塀の模様を作るために計算されて積まれている感じがします。
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外観のみの鑑賞
石垣氏庭園の周囲も住宅街です。
人が住んでいる場所なので、近所の人の迷惑にならないよう見学してください。
石垣氏庭園の見学の仕方は、石垣氏庭園のお家だけを見にいくのではなく、ブラブラと散歩して、周辺の家々の雰囲気、街の作りを感じながら歩くと、一味違った楽しみをすることができます。
例を挙げてみると、石垣氏庭園の近くに「新川(あらかわ)」という地区があります。
新川周辺には、巨大な切石の琉球石灰岩が使われた塀があるお家が多いです。
新川には、昔からのお屋敷が建っていたようで、その名残としてまだ残っている。
巨大な切石を作るには加工に手間が必要になります。
機械なんか無い時代だったら、手作業。
つまり人件費がかなりかかる。
お金持ちの家しかそんな高価な塀は作れなかったはずです。
新川周辺にある巨大な切石の琉球石灰岩の塀は、ある規則に則って並んでいます。
「あれっ、ここにもある」「あっ、あそこにもあった!」なんて探しながら歩いていると、いつの間にか「石垣氏庭園」「桃林寺」「宮良殿内」にたどり着くことになります。
やはり、昔からのお屋敷は、石垣島の中心部に集まって建てられていた名残なんでしょう。
塀を探して歩くだけでも石垣島の歴史、都市づくりを感じることができる体験になります。
歴史好きな人は、そんな視点で史跡巡りをすると、また違った石垣島の歴史を感じることができますよ!

琉球石灰岩の塀の種類石垣島の新川周辺に、大きな切石の琉球石灰岩の塀があります。琉球石灰岩の塀は珍しくないですが、これほどまでに大きい切石を使っているのは珍しい。石垣島にある民家の塀は…
住宅街なので、マナーは守ろう
石垣氏庭園は、住宅街の細い路地にあるお屋敷です。
車を停めるスペースなどは無いです。
一般の人が生活している場所なので、騒音や迷惑になるような行為はおやめください。
宮良殿内、桃林寺を巡った足で、ぶらっと散歩がてら行くのがおすすめ。
静かな場所なので、ゆったりとした散歩を楽しむことができますよ!
おすすめのコースは「宮良殿内」→「桃林寺」→「石垣氏庭園」→「真乙姥御嶽」と名所景勝の歴史巡りです。
それじゃあ、楽しく旅してね!
【アクセス】離島ターミナルから1.5km
【おすすめの時期】通年(内部公開はされていません)
【みどころ】伝統建築の外観、大きなフクギ
【滞在時間】10分
【おすすめ度】★★★☆☆
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