沖縄のお箸『うめーし』伝統的な赤と黄色のお箸
こんにちは。石垣島ナビです。
沖縄のお箸といえば、伝統的な「赤と黄色のお箸」を思い浮かべると思います。昔ながらの食堂では今でも使われているお箸です。名前は「うめーし」と呼ばれるお箸で、沖縄に来たことがある人なら、絶対どこかで見たことがあるはずです。
今回は「うめーし」について紹介します。
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「うめーし」
<うめーし>とは
沖縄では「お箸」のことを方言で「うめーし」と言います。
箸を「めーし」といい、丁寧にお箸というと「うめーし」になる。
本州では、割り箸の袋に「おてもと」と書いてあると思いますが、沖縄では「うめ〜し」と書いてあります。
嘘のような本当のお話。沖縄で割り箸を使う時は、袋の表示もチェックしてみてください!
沖縄の伝統的な箸
そんな「うめーし」ですが、一番有名な<うめーし>と言えば、やっぱり赤と黄色のうめーし。沖縄でしか売られていない、沖縄限定の商品です。
ですが実は製造元は福井県という裏の顔を持ったお箸でもあります。なかなかシュールな設定。
竹でできているお箸です。お箸の「箸」も部首が<竹かんむり>なので昔は箸を竹で作っていたのかもしれませんね。
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赤と黄色の意味
箸の「赤」と「黄色」には意味があると言われています。諸説あるんですが、「太陽」と「月」を表していたり、「魔除けの赤」と「太陽の黄色」だとか、「赤は漆で滑り止め」、「黄色はウコンで着色し滅菌効果」があるとか色々な説がある<うめーし>。
昔は貴族などが使っていて、漆を塗ったり、ウコンを使って染めてた高級品でしたが、現代で売られている「うめーし」には漆もウコンも使われてなく、赤と黄色で色付けされているだけです。
形式だけが残ったんでしょうね。
お箸一つとっても、いろんな意味や歴史が込められていたりして文化の影響を感じます。
文化を大事にする沖縄
沖縄は、中国文化の影響を受けているので、赤や黄色といった原色を使うことが多いです。首里城を見てもらってもわかるように赤、黄、青が散りばめられた極彩色の派手な色使いがされています。
戦国時代は、本州の方でもお寺などは中国文化の影響で極彩色の派手なものだったっていう文献も残されています。権力者の富の象徴、権力の強さを示すために多額のお金をかけて建てられたのがお寺です。
次第にワビサビの文化が浸透、寺社にもお金をかけれなくなったので、現在のような質素な雰囲気に変わっていきました。日本独自の文化の誕生ですね。
沖縄は日本みたいに鎖国をしていなかったので、中国、台湾をはじめ、東南アジアとの交易がありました。鎖国がなかったおかげで、外国からの文化の影響が色濃く残っている場所です。
また、江戸時代には薩摩藩の影響、戦後にはアメリカ文化の影響を受け、様々な文化が交じり合い、独自の沖縄オリジナルな文化が形成された土地でもあります。
お箸一つからも、「沖縄」という独自の文化を大切に継承していることがよくわかります。
ちなみに「うめーし」と書いていますが、正確には「んめーし」と書きます。
御嶽(うたき)を石垣島では<オン>と呼ぶように、漢字の「御」は<ン>と発音します。
「御(ん)箸(めーし)」で「んめーし」。
沖縄の方言も奥が深いです。
「うめーし」が買える場所
「うめーし」は石垣島の商店・スーパー、ホームセンターで買うことができます。日用品コーナーに置いてあり、結構多くの商店で取り扱われている商品です。
昔は、各家庭で使われていましたが、最近では「赤と黄色の<うめーし>」ではなく普通の箸を使っている家庭が多いです。
ですが、八重山そばなどを作ってくれている「昔ながらの食堂」では、今も「赤と黄色の<うめーし>」が使われています。お土産で「うめーし」を買って、沖縄気分でご飯を食べてみてください。
自分はオニササが有名な「知念商会」で買いました。知念商会には「うめーし」だけではなくて、しりしり器など、沖縄の家庭で使われる調理道具が数多く取り揃えられています。
オニササを食べるついでに、店内を見て歩くと楽しいですよ。
自分用のお土産に調理道具を買って、お家で「ニンジンシリシリ」を「うめーし」で食べてみてください!
関連記事>>>知念商会はオニササだけじゃない
それじゃあ、楽しく旅してね!
知念商会について
【アクセス】石垣島離島ターミナルから約1.4km
【路線バス】系統⑩アートホテル・ANAインターコンチネンタル経由空港線「登野小前」下車、徒歩約5分
【おすすめの時期】通年
【みどころ】元祖オニササ、惣菜は売り切れ次第終了
【滞在時間】約30分
【営業時間】7時00分~20時00分
【住所】石垣市登野城1249-18
【電話番号】0980-82-9664
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