タンナファクルーとは?
こんにちは。石垣島ナビです。
沖縄では沖縄オリジナルの食べ物、お菓子が売っていることが多いです。昔、琉球王朝時代から受け継がれている伝統の味。そんな料理、お菓子が多数残っています。
現代風にアレンジされているもの、伝統の作り方をそのまま残しているものなど、様々。他にも東南アジア、中国、アメリカの文化の影響も受けており、独自の食文化が形成されている場所です。
今回は沖縄の伝統菓子「タンナファクルー」について紹介していきます。
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目次
「タンナファクルー」
漢字で書くと「玉那覇黒(たまなはくろ)」
まず、名前が覚えずらい。沖縄の食べ物って沖縄の方言、独自の呼び方で呼ばれているものが多いので、パッと聞くと「は?」って聞き返してしまうものが多いです。
沖縄の人も「伝わらなかったら、伝わらないでいいや」って思っているので、詳しく説明してくれません。というより、「実は、こうだ!」って知らずに使っている人が多いです。
お母さんやおばあちゃんが「こう言ってるから」そう言ってる、意味は知らない。って人が多い。
沖縄のテレビを見ていると「サンちゃんクイズ」って沖縄の伝統的な言い回しの意味や行事の意味を答えるって沖縄クイズのがあるんですが、若い人は答えれる人は少ない。
テレビ的な演出が加えられているのを加味しても、結構知らず知らずで使っている人って多いんです。
タンナファクルーは漢字で書くと「玉那覇黒<たまなはくろ>」になります。玉那覇二郎さん(あだ名が色黒)が作ったお菓子。それが「たまなはくろ」→「たまなはくる」→「たまなふぁくる」→「タマンファクル〜」になって「タマナファクルー」になったと言われています。
玉那覇さんの次男が作ったお菓子で、次男が黒く日焼けしていたので「色黒」ってあだ名だったから「玉那覇黒」になったと言われています。
丸玉製菓の袋の裏にはタンナファクルーの由来が載っているので引用させてもらいます。
タンナファクルー
この一風変わった菓子名の由来は、製造元祖当家「玉那覇」(方言でタンナファ)と「色の黒い」(イルクルー)創業者のあだ名に発しています。
主原料は純黒糖・小麦粉・鶏卵でその素朴な風味が郷愁をよび、百余年の昔から庶民の健康食品として親しまれる沖縄の代表的な庶民文化(菓子食品)であります。
有限会社 丸玉製菓 謹製
【引用元:丸玉製菓】
タンナファクルーの特徴
タンナファクルーの特徴は、カステラみたいな食感の素朴な味のお菓子ってところ。どこか懐かしさを覚える味です。
味
一口食べると、「どこかで食べたことがあるんだけどなぁ」って思う味です。黒糖の風味が口の中に優しく広がり、ちょっと固めのカステラみたいな味。
食べ進めていくんですけど、なんだか思い出せない。思い出せないけど、食べたことがある味。
記憶をどんどんさかのぼっていくと、「あっ、駄菓子だ!」と、子供の頃に食べた駄菓子の味だ!ということに気づきます。
駄菓子屋さんで売っていた、串に刺さったカステラの味。<花串カステラ>っていう駄菓子と<きびだんご>って駄菓子の食感と味がします。
きびだんご味の花串カステラ。砂糖が付いてなくて、黒糖味がする花串カステラ。
気づいた時に「これだーーーっ!!」と思わず叫んでしまった、懐かしい味。
古い記憶を呼び覚ましてくれる懐かしい味のお菓子です。
食感
フカフカした固めなカステラのような食感です。駄菓子の<花串カステラ>にそっくりな食感。固いんだけど柔らかい。柔らかいんだけど固い。最近流行りのお菓子とは相反する伝統的な食感のお菓子です。
昔、おばあちゃん家で出てきたようなお菓子。熱い緑茶をズズズッとすすりながら食べたい食感のお菓子です。
クニュっとした食感なので、歯が悪い人でも食べやすいお菓子です。お茶などの飲み物と一緒に食べると、さらに柔らかくなり、黒糖の風味が強くなり、口の中に広がります。
黒糖をそのまま食べるのが苦手な人でも、これなら食べれる。
素朴な味、優しい食感が滋養に良さそうなお菓子です。
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くんぺんの代用品
タンナファクルーは「くんぺん」の代用品として作られたお菓子とも言われています。「くんぺん」ってのは沖縄の伝統的なお菓子で、タンナファクルーの中に「ごまあん」が入っているような感じのお菓子。
琉球王朝の貴族の中で食べられていたような高級菓子です。昔は「あん」が入っているお菓子なんてとても高級品だったんです。庶民には手が出せないお菓子。
そんな高級菓子を、「庶民でも食べれるように」と<あん抜き>で作られたのが「タンナファクルー」です。
関連記事>>>「くんぺん」がおすすめ!
庶民の味
<ごまあん>は入ってませんが、しっかりとした黒糖の甘みを感じれるお菓子です。
最近は、砂糖をたくさん使ったり、クリームが使われたいるお菓子などが、たくさん売られていますが、「やっぱりコレコレ」って原点回帰させてくれる<素朴な味>が人気のお菓子です。
正月、行事に欠かせない味
現代では、正月や行事ごとでお供えになったり、みんなで食べるお菓子として愛されています。丸玉製菓のタンナファクルーは手作りで作られているお菓子。しっかりとした食感は手ごねだから出せる味なんでしょうね。
黒糖も沖縄県産の黒糖が使われており、しっかりとした黒糖の味、香りが楽しめるお菓子です。
食べていくと、やっぱりどこか懐かしさ。おばあちゃんを思い出させてくれる味。
「特段、美味しい!」ってことはないんだけど、縁側で「ん、美味しいねぇ」ってニコッと笑いあいながら食べれるお菓子です。
心を満たしてくれるお菓子。そんな優しい味を一度、食べてみてください!
「タンナファクルー」が買える場所
タンナファクルーは石垣島のスーパー・商店の各店で買うことができます。コンビニでは見かけたことがないので、スーパーのお菓子売り場へ行って買ってみてください。
サンエーやかねひで、マックスバリュなどの各店で買うことができるお菓子です。
関連記事>>>サンエー石垣シティ店<石垣島の買い物に便利>
それじゃあ、楽しく旅してね!
サンエー石垣シティ店について
【アクセス】石垣島離島ターミナルから約2.6km
【路線バス】系統④平得大浜白保経由空港線「サンエー前」下車、徒歩約1分
【おすすめの時期】通年
【みどころ】沖縄のスーパー、食料品、衣類が買える
【滞在時間】約1時間
【営業時間】9時00分~22時00分
【住所】石垣市真栄里301-1
【電話番号】0980-83-2111
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