沖縄の旅行で「おすすめの本」10選
こんにちは。石垣島ナビです。
沖縄・石垣島へ旅行する際に読んでみてほしい本があります。旅行前、旅行中に読むと、沖縄や石垣島の見えなかった一面を発見できる本たちです。
「あの場所に、そんな意味があったのか」とか「ここ、本の中で出てきた!」なんて発見がある本を集めてみました。知っているのと知らないのとでは、景色の見え方さえも変わってしまいます。
石垣島の旅行を最大限に楽しむために、こっそりとカバンに忍ばせて読んでみてください。
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沖縄の旅行で「おすすめの本」10選
石垣島への旅でおすすめの本を紹介します。参考にしてみてください!
1位:「沖縄文化論」岡本太郎(中央公論新社)
まずは、「芸術は爆発だ!」でお馴染みの、岡本太郎さんの本。実は岡本太郎さんは1959年と1966年に沖縄を訪れています。沖縄本島、久高島、石垣島など、それぞれの島を巡って、文化、風習を取材。
本書「沖縄文化論」からは、当時の沖縄の風景が「太郎の語り口」で巧妙に描かれています。読んでいると、砂煙舞う景色が目の前に突如として現れるような感覚に陥ってくる。
当時の石垣島は、「こんなにも、何もなく美しい沖縄の文化が残る島だったんなぁ」と感じることができる作品です。南海文化の生命のほとばしり、生きることの意味、躍動する色、ほとばしる情熱を「太郎節」を介して感じられる作品。
岡本太郎が見た沖縄。今の沖縄と比べてみても、昔との違い、生活に根ざした文化を発見できる一冊です。過去の沖縄を旅する本。おすすめです。
2位:「街道をゆく6沖縄・先島への道」司馬遼太郎(朝日文庫)
歴史小説家「司馬遼太郎」さんが描く沖縄。司馬史観とも言われる膨大な資料・文献による圧倒的知識から、独自の視点で歴史を紐解く小説家です。
沖縄本島から石垣島、竹富島、与那国島へと旅する旅行記。石垣島の観光スポットがいくつか紹介されており、石垣島を巡る際にポケットに入れて持っていくと、司馬先生と一緒に旅している気分になれる本です。
「そういう意味があるのか、なるほど」など、納得するような歴史的な背景、沖縄文化の特色も交えて紹介してくれているので、非常に参考になる本です。
ただ、綺麗な景色ってだけじゃなくて、石垣島に眠る歴史や、島の過去を知りたい人におすすめの本です。
3位:「岡本太郎の沖縄」岡本太郎(小学館)
1位に引き続き、岡本太郎さんの本。沖縄には久高島という島があります。神様が宿る島として有名な久高島。イザイホーという行事は神女になるための就任行事で、昔は島外不出の秘密の行事でした。
公開されることのなかった行事ですが、1966年に初めて映像に記録されることとなりました。その時に岡本太郎さんも取材に訪れており、イザイホーの様子、御嶽の様子、沖縄の文化、景色を克明に記録しています。
沖縄に恋した、情熱の記録です。沖縄という土地に感じた、自分、日本人のルーツ。熱量溢れる本です。
4位:「西表島フィールド図鑑」横塚眞己人(実業之日本社)
ちょっと、雰囲気が変わりますが、石垣島周辺に住む生き物の図鑑です。
石垣島周辺の八重山諸島は、自然が多く残る島です。自然豊かな島には、動物も多く生活しています。特別天然記念物に指定されるカンムリワシや、干潟に生息するトントンミー、シオマネキなど、様々な生き物を毎日見つけることができます。
お子さんと自然に中を旅するときに持って行ってほしい一冊です。題名は「西表島」となっていますが、石垣島も西表島と同じ生態なので、石垣島の生き物図鑑としても使える本です。
石垣島の本屋さんに売っているので、買って帰って、夏休みの自由研究にしてもいいですね。動物、昆虫、植物など亜熱帯の動植物が幅広く紹介されています。
写真を撮っているのも、イリオモテヤマネコの写真家で有名な横塚眞己人(よこつかまこと)さん。ボルネオ島、西表島とジャングルの島で写真を撮り続けている写真家さんです。
そんな、専門的な図鑑を片手に、旅の最中、いっぱい生き物を見つけてください!
5位:「テンペスト」池上永一(角川書店)
沖縄の恋物語を書かれた小説です。首里城を舞台にした琉球王朝時代を描いた作品です。作者の池上永一さんは、石垣島出身の小説家で、2011年には、仲間由紀恵さんを主役に舞台化、ドラマ化、映画化された作品です。
当時の琉球王朝の様子や、人間関係、薩摩(日本)と清国との間で揺れ動く関係を描いた小説です。
沖縄の文化的背景を小説を通じて感じることができる作品です。沖縄の成り立ちを楽しんで知ることができます。ただ、かなり長い小説なので、読むのが苦手な人はドラマ、映画を先に見た方がいいかもしれません。
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6位:「おきなわの一年」ボーダーインク編集部(ボーダーインク)
沖縄で買うことができる沖縄本です。絵本のように子供でもわかりやすいようなイラスト付きで沖縄の年中行事を紹介してくれている本です。
沖縄の行事は名前が独特なので、聞いただけではわからない行事が多いです。本には簡単な解説もついているので、わかりやすく、スラスラと読むことができます。
太陰暦を基にして行われている行事は、季節の移り変わり、変化の節目節目に行われていることがよくわかる本です。沖縄の行事は自然とともにある行事。自然に寄り添った行事です。
知っていると、また違う沖縄の一面を発見することができますよ!
7位:「沖縄の島へ全部行ってみたサー」カベルナリア吉田(朝日文庫)
「沖縄ディープインパクト食堂」などの著書でお馴染みのカベルナリア吉田さんが書いた本です。沖縄の有人島を全て回った旅行記です。笑いありの涙あり。全体的にゆるりとした旅が描かれています。
それぞれの島で出会う破天荒なおじいたちとともに、沖縄時間を楽しむための本です。
嘘のような内容の話が数々出てきますが、意外に、本当にあるんです。こういう体験。
特に離島に行ったら、この本のような体験ができるので、予習として読んでおくといい本です。リゾートと言うより、のんびりした一面の沖縄を知ることができる本です。
8位:「風車祭(カジマヤー)」池上永一(角川文庫)
「テンペスト」と同じ池上永一さんが書いた本。テンペストは琉球王朝、沖縄本島が舞台になっている小説ですが、風車祭は石垣島が舞台の小説。カジマヤーとは97歳の誕生日を祝う沖縄のお祭りで、オープンカーに乗ってパレードのように練り歩いたりする行事。
現代の石垣島を舞台に、ひょんなことから魂(まぶい)を落としてしまった高校生が、ピシャーマという娘さんの魂と一緒に島に訪れる危機に面していくお話。
現代の石垣島が舞台なので、観光で訪れる場所が小説にそのまま描かれている。読んだ後に、巡ると「ここであの出来事があったのか」と小説に一緒に入り込んだような体験もできますよ!
9位:「海上の道」柳田国男(角川ソフィア文庫)
ちょっと、堅い本ですが、民俗学者柳田国男先生の著書「海上の道」。
日本人はどのような経路をたどって、日本列島に移り住み、習慣、風習、技術を伝えてきたのか?日本人のルーツを辿る作品です。海や琉球にまつわる話も収録されており、民俗学をもとにした学問的仮説を大胆に展開した作品です。
柳田国男先生は石垣島にも度々、訪れ、歴史、文化、考古学的調査をされています。そんな柳田先生が残した晩年の名著。日本人とは?沖縄とは?沖縄という場所に残された痕跡から人間の移動について考えさせられる作品です。
10位:「ぱいかじ南海作戦」椎名誠(新潮文庫)
堅い本を読んだ後には、エンタメ要素たっぷりな本をどうぞ。あやしい探検隊シリーズで有名な椎名誠さんの小説です。西表島を舞台にサバイバル生活。
そこで出会う、男たちとの共同生活を面白おかしく描いた本です。簡単に読める作品なので、飛行機の中で気分転換がてらに読むと楽しめますよ!
2012年には阿部サダヲさん主演で映画にもなった作品です。星野源が主題歌を担当、永山絢斗、貫地谷しほり、佐々木希と有名キャストの豪華な映画です。
シーナワールド全開のサバイバル生活。おもしろおかしく読みたい人におすすめの一冊です。
それじゃあ、楽しく旅してね!
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