クマノミを見にいこう!
こんにちは。石垣島ナビです。
「ファインディング・ニモ」でおなじみのクマノミ。
クマノミにも種類があるって知ってますか?
本記事では、
「クマノミの種類は?」
「そえぞれのクマノミの特徴は?」
「クマノミの見分け方は?」って質問にお答えします。
本記事を読むと、
POINT・クマノミの種類がわかる
・種類別のクマノミの特徴がわかる
・クマノミの見分け方がわかる
石垣島と西表島に5年以上住んでいる、現地ガイドが紹介する「石垣島の生の情報」です。
『クマノミの種類』を知って、沖縄の海を楽しんじゃってください!
目次
クマノミを見にいこう!
本記事では、沖縄で見られるクマノミを種類別に紹介していきます。
シュノーケルでもイソギンチャクを見つければ、クマノミを見ることができます。
シュノーケルセットを持って、沖縄のビーチへ出かけてみましょう!
日本で出会えるクマノミは6種類、
・カクレクマノミ
・クマノミ
・ハマクマノミ
・ハナビラクマノミ
・セジロクマノミ
・トウアカクマノミ
クマノミを英語でいうと「anemonefish(アネモネフィッシュ)」です。
「anemone(アネモネ)」が「イソギンチャク」なので、直訳すると「イソギンチャクの魚」。
『イソギンチャクと共生している様子』がそのまま英語の名前になっています。
カクレクマノミ
学名:Amphiprion ocellaris Cuvier, 1830
英名:False clown anemonefish (Western clown anemonefish)
分布:奄美大島以南〜アンダマン海・オーストラリア北西部
種類:クラウン・アネモネフィッシュグループ
明るいオレンジ色で、体に3本の白いラインが入っているのが特徴です。
体にある白帯には黒い縁取りがついていることもあります。
体の大きさは最大9cmほどの大きさになり、思っているより大きい印象を受けます。
生まれたての赤ちゃんは3mmほどの大きさ。
小さくて可愛いです。
たまにですが、変異体で体全体が黒いカクレクマノミも確認されています。
クマノミ
学名:Amphiprion clarkia (Bennett, 1830)
英名:Clark’s anemonefish
分布:千葉県以南〜太平洋・インド・ペルシャ湾
種類:ツーバンド・アネモネフィッシュグループ
個体によって色合いが違いますが、一般的に3本、もしくは2本の白いラインが入っています。
小笠原諸島の個体は独特の体色をしています。
その特徴は、3本の白い横帯と、白または灰色を帯びた尾びれを除けば、全身が真っ黒。
沖縄で見られるクマノミは、オスの尾びれは淡い黄色を帯びた白色。
尾びれの上下の縁は黄色く縁取られている。
鹿児島から千葉にかけての地域、伊豆諸島のオスの個体は、尾びれが一様に黄色い特徴があります。
ハマクマノミ
学名:Amphiprion frenatus Brevoort, 1856
英名:Tomato anemonefish
分布:奄美諸島以南の西部太平洋
種類:レッドサドルバック・アネモネフィッシュグループ
目のすぐ後ろに1本の白色のバンドがある。
白色バンドは、黒く縁取られていることが多い。
沖縄では、オスは体全体がオレンジで、メスよりも体が小さい。
近づくと、イソギンチャクの中にすぐに隠れてしまうことが多い。
大きいものでは体長14cmにもなる個体もいる。
ハナビラクマノミ
学名:Amphiprion perideraion Bleeker, 1855
英名:Pink anemonefish
分布:奄美大島以南〜ココス諸島・ニューカレドニア付近
種類:スカンク・アネモネフィッシュグループ
体の地色はピンク、またはピンクがかったオレンジ。
ヒレは淡い白、または透明。
背中に白い縦筋、目の後ろに白いバンドを持つ。
イソギンチャクから出て泳いでいることが多いクマノミ。
近づくと噛みつかれることもあるので、注意!
セジロクマノミ
学名:Amphiprion sandaracinos Allen, 1972
英名:Orange anemonefish
分布:奄美大島以南〜インネシア・オーストラリア北西部・パプアニューギニア
種類:スカンク・アネモネフィッシュグループ
輝くようなオレンジ色をしているクマノミ。
名前の通り、背中に白い縦線が入っている。
白い筋は、唇〜尾びれの付け根までつながっている。
ヒレは透明〜黄色。
大きいものだと体長13cmほどにも成長する。
トウアカクマノミ
学名:Amphiprion polymnus (Linnaeus, 1758)
英名:Saddleback anemonefish
分布:沖縄以南〜ベトナム・パプアニューギニア
種類:トウアカクマノミグループ
地色は、濃褐色。
幅の広い白色のバンドが目のすぐ後ろにある。
背中には、馬に乗せる鞍(くら)のような白い模様が入っている。
尾びれは、濃褐色から黒色で、縁は白い。
大きいものだと、体長12cmほ度にも成長する。
大きい個体は、オス、メスともに同じくらいの大きさ。
つがい関係も長く続くことが知られている。
イソギンチャクから離れて泳いでいることが多い種類。
クマノミのバンドの数
沖縄にいるクマノミは体のバンドの数、体の色で見分けることができます。
【バンドが1本】ハマクマノミ
【バンドが2本】クマノミ
【バンドが3本】カクレクマノミ(もしくはクマノミ)
【背中に縦に1本】セジロクマノミ
【背中に縦に1本、横に1本】ハナビラクマノミ
【背中の後ろ側に鞍もよう】トウアカクマノミ
クマノミはオスからメスへと変身する
クマノミは、イソギンチャクの中で一家を作っています。
イソギンチャクの中で一番、体が大きいのが「お母さん」です。
クマノミは一夫一妻ですが、諸事情により、お母さんが家出をしてしまうことも。
そんな時は、イソギンチャクの中にいるクマノミの「オス」が「メス」に変身!
お母さんの代役として、一家を支えます。
クマノミは6種類のグループ
・プレムナス属
・クラウン・アネモネフィッシュグループ
・ツーバンド・アネモネフィッシュグループ
・レッドサドルバック・アネモネフィッシュグループ
・スカンク・アネモネフィッシュグループ
・トウアカクマノミグループ
プレムナス属のクマノミは、日本に生息していません。
クマノミと一緒にイソギンチャクと共生する生き物
ミツボシクロスズメダイ
学名:Dascyllus trimaculatus Ruppel, 1829
英名:Three-spots descyllus
クマノミと同じスズメダイ科の魚。
体は黒色で、幼魚は3つの白色班を持っている。
クマノミと一緒にイソギンチャクの中で泳いでいることが多い。
イソギンチャクエビ
学名:Periclimenes brevicarpalis (Schenkel, 1902)
透明なエビで、メスは体に白い斑点を持つ。
大型のイソギンチャクに住んでいることが多い。
日本では房総半島以南で見ることができる。
イソギンチャクモエビ
学名:Thor amboinensis (De Man, 1888)
体に白い斑点を持ち、尻尾を「しゃちほこ」のようにピンと立てているのが特徴のエビ。
体の色は赤色をしており、大きさは2cmくらい。
南日本でもよく見ることができる。
アカホシカクレエビ
学名:Periclimenes sp.
透明なエビで、体に赤色や白色の斑点を持つ。
大型のイソギンチャクやポリプの長いサンゴ類、イソバナなどに共生している。
大きさは2cmほどで、魚の体の表面を掃除することで知られています。
ソメンヤドカリ
学名:Dardanus pedunculatus (Herbst, 1804)
宿にしている貝殻に必ずベニヒモイソギンチャクをつけているヤドカリ。
引っ越しするときは、イソギンチャクも一緒に引っ越しをする。
イソギンチャクをつけることによって、タコなどの敵から身を守っている。
アカホシカニダマシ
学名:Neopetrolishes maculatus (H.Milne Edwards, 1837)
ハタゴイソギンチャクの触手の根元によくいる動物。
カニのような見た目をしているが、ヤドカリの仲間。
大きさは3cmほどで、白色の殻に赤い斑点がついているのが特徴。
キンチャクガニ
学名:Lybia tessellata (Latreille, 1812)
両手のハサミに「カニハサミイソギンチャク」を掴んでいるカニ。
危険を察知すると、イソギンチャクを振って威嚇する。
大きさは1~2cmほどの大きさで、チアガールのポンポンを持っているように見えるカニ。
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それじゃあ、楽しく旅してね。
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