十六日祭とは?
こんにちは。石垣島ナビです。
沖縄には、旧暦の行事がたくさん残されています。普通のお正月(1月1日)もあるんですが、お正月を過ぎたころに行われるのが「十六日祭」
今回は、十六日祭について紹介します。
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十六日祭
「ジュウルクニチー」と呼ばれている伝統行事。旧暦の1月16日に行われる行事で、グソー(後生、あの世)の正月と言われています。
ご先祖様のお墓まいりをして、仏前でご先祖様と一緒にご飯を食べるのが一般的です。
正月(新暦1月1日)に新年のお祝い、旧正月(旧暦1月1日)にも旧暦の正月祝い。十六日祭(旧暦1月16日)にご先祖様を含め、一族みんなで、「新年を迎えられてよかったね」と感謝を込めたお祝いをする。
そんな正月文化が沖縄にはあります。
1年で3回正月が来るのも、日本文化、中国文化などの様々な文化が混じり合ってできた沖縄ならではの正月です。
後世の正月
「グソーの正月」とも呼ばれる十六日祭。「グソー」とは後生と書いて、あの世のこと。この世の正月と、あの世の正月は別日。という考え方が沖縄にはあります。
沖縄では、新年のお正月は「お正月の神様」をお家に迎えるために行われています。なので、お家から出ずにお家を綺麗に掃き清めて、お飾りを玄関に飾ります。
沖縄では、ご先祖様も神様という考え方があります。亡くなってから33年経つと、土地の神様になると言われています。ですが、33年経つまではお墓に眠っているのでお墓まいりをしないと会いに行くことができません。
だから、お墓まいりが必要なんですが、正月期間中は、「『お正月の神様』を迎えているのに、神様を放っておいてお墓まいりに行くなんて失礼だ!」と律儀に考えるので、基本、お墓まいりは正月が明けてから行くことになります。
正月期間が旧暦の1月15日までなので、「翌日の1月16日を、ご先祖様供養の日にしよう!」と十六日祭が始まったと言われています。
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旧暦の1月16日
旧暦の1月16日は、新暦の2月上旬〜2月中旬になります。その時期になると、スーパーで、十六日祭のお祝いに食べるお重が売られていたりと賑わいをみせてきます。
最近では、観光が盛んになってきたのでお店を閉めることは、少なくなりました。ですが、郊外などで、伝統行事を大切にしている人たちは、お商売をしている人も十六日祭の日は休業のして、お墓まいりをする人もたくさんいます。
観光する時にも、お正月、旧正月、十六日祭の期間は、お店が閉まっていることが多いので、注意してください。また、閉まっていても「お正月で、お墓まいり行ってるんだな」って暖かく見守ってください。
「行きたかったお店が、閉まっていてショック!」ってなるのが嫌な場合は、1月後半〜2月中旬は旅行を控えた方がいいかもしれませんね。
それじゃあ、楽しく旅してね!
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