西表島に移住してみた!失敗しない【仕事・移住支援・移住費用・計画】
こんにちは。石垣島ナビです。
『沖縄への移住』って、憧れませんか?
実際に沖縄の離島『西表島』へ移住した体験をもとに記事を書いています。
本記事では、
「西表島への移住って、どんな感じ?」
「西表島への移住費用はいくら?」
「西表島って、仕事ある?」って質問にお答えします。
本記事を読むと、
POINT・西表島への移住に向いている人がわかる
・西表島への移住に必要なものがわかる
・西表島の移住先での生活がわかる
石垣島と西表島に5年以上住んでいる、現地ガイドが紹介する「石垣島の生の情報」です。
『西表島への移住』を知って、沖縄で住む雰囲気を味わってください!
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目次
西表島に移住してみた!失敗しない【仕事・移住支援・移住費用・計画】
2014年に沖縄の離島「西表島」へ移住し5年、その後「石垣島」へ移住。
沖縄への移住歴が5年以上になった元ネイチャーガイドが教える『西表島の移住情報』です。
西表島への移住に向いている人
西表島への移住に向いている人は、
・田舎暮らしができる
・虫が大丈夫
・コンビニ・ファーストフードなしでも大丈夫
・ボランティアが好き
・人付き合いが得意
・DIYが得意
・自然が好き
この条件に当てはまらないと、厳しいかもしれません。
西表島には、コンビニ、映画館、ファーストフード店などはありません。
自然豊か、逆に「自然しかない島」。
スーパーは夜9時には閉店し、真っ暗になります。
1ヶ月に1回は草刈りをして、公民館行事などにもボランティアとして参加。
地域のために、みんなで力を合わせて社会が作られています。
西表島には2,400人前後しか人が住んでいないので、人付き合いが濃密。
島のほとんどの人が顔見知りの島です。
休みの日に道路を歩いていると、翌日、「なんで、あそこ歩いていたの?」って質問されることもありました。
人と人の距離が近いのが特徴です。
西表島はどんな島?
西表島は、沖縄県で2番目に面積の大きい島です。
「沖縄本島」「西表島」「石垣島」が沖縄県の島の大きい順。
沖縄本島には140万人近く、石垣島には5万人近くの人口が住んでいます。
ですが、西表島には約2,400人前後。
面積が大きく、人が少ない島です。
島の8割は森林が占めており、西表島全体が国立公園に指定されています。
日本でも最大級のマングローブ林が有名で、島の固有種にイリオモテヤマネコがいます。
「マングローブ」「ジャングル」「ヤマネコ」がある島。
自然豊かな島が西表島です。
別名「東洋のガラパゴス」「日本最後の秘境」とも呼ばれています。
西表島の仕事
西表島には、不動産屋さんがないので、移住するときに重要なのは「仕事を決める」ことです。
普通に移住しようとしても、住む場所が確保できないので難しい。
不動産屋さんがないので、大家さんとの直接交渉になります。
初めての人では、なかなか貸してくれないので、「仕事」をしながら『会社の寮』などに住むのが近道です。
2〜3年住んで顔見知りになると、「ここ、どう?」って賃貸を紹介してくれることもあります。
なので、まず最初に決めることは「仕事」です。
西表島の求人
西表島の仕事は、
・ホテルスタッフ
・カヌーガイド
・ダイビングインストラクター
・パイナップル農家の手伝い
・サトウキビの収穫(冬季)
がメインになります。
他にも、業種はあるんですが、募集が多いのが上の5つです。
西表島での仕事を探すときは、「ハローワーク」「Indeed(求人サイト)」などを活用すると見つかります。
関連サイト>>>沖縄県 八重山郡 竹富町 西表島の求人|Indeed(インディード)
仕事選びが最重要!
個人的な経験から、仕事選びは最重要です。
仕事に何を求めるかは、人それぞれですが『仕事の条件』は必ずチェックすることが重要です。
特にチェックしておくべきことは、
・労働時間
・休日
この2点は必ずチェックしてください。
個人的な話ですが、自分が応募した仕事は、
・労働時間(8〜12時間)
・休日(シフト制)
と書いてありました。
「週休1日、8〜10時間勤務ぐらいかなぁ」って思って働き始めると、全然違う。
なんてこともあります。
最終的には、『340日出勤、毎日15時間勤務で年収250万円』って年もありました。
休日も、「社長にLINEでどこにいるか報告しろ」などの条件つき。
4年目ぐらいで、社長に直接交渉して労働時間は短くなりました。
ですが、会社に任せっぱなしだと、際限なく働かなければならなくなるので注意が必要です。
受け身ではダメ!
条件と違うことは「強い意識を持って交渉する」覚悟が、西表島の一部の会社では必要になってきます。
そんな失敗をしないためにも、最初の仕事選びを、きちんとする必要があります。
おすすめは「ハローワークで探すこと」です。
理由は、ハローワークで求人するためには「最低限必要な基準」があるから。
ハローワークが設定する基準を満たさなければ、ハローワークの求人には載りません。
「労働基準法」なり「36協定」などの基準は守られる求人です。
関連サイト>>>沖縄県 八重山郡竹富町の求人|ハローワークの求人を検索
西表島への移住費用
最低限「10万円」、もろもろ必要な人は「30万円〜40万円」あると安心です。
西表島の移住費用は、『約10万円』あれば移住することができます。
内訳は、引っ越し費用。
引っ越し費用の他に必要なものを買うお金として「10万円〜20万円」あると便利。
最初のお給料が振り込まれるまでの生活費として「10万円ほど」あると安心です。
引っ越し費用
ヤマト運輸の単身パックなどはないので、個別に箱で送る必要があります。
東京・大阪からで160サイズが「4,160円」。
生活必需品を梱包すると、段ボール10個ぐらいになります。
西表島への移住は、荷物を最低限にして移住することをおすすめします。
寮の場合は、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどはついていることが多いです。
引っ越しで持っていくものは、「衣服」「調理器具」などがメインになります。
足りないものは現地調達
引っ越し費用の他に必要なものを買うお金として「10万円〜20万円」あると便利。
引っ越し代を安く抑え、足りないものは現地で買い足す。
それで十分です。
基本的な生活必需品は、西表島で買うこともできます。
また、西表島に住民票を移すと、「離島割引カード」が発行されるので、石垣島へのフェリー代もかなり安くなります。
石垣島は、マックスバリュ、ドンキホーテ、マクドナルドなどのお店もあるので、生活に必要なものは全て揃えることができます。
電化製品なども、石垣島のエディオンや、通販のAmazonを利用するといいです。
Amazonは、送料無料の商品は、西表島までの送料も無料で配達してくれるので、島民のほとんどがAmazonでのお買い物をしています。
西表島への移住計画
西表島への移住計画に必要なものは、
・仕事選び(転職)
・住居選び(会社なら寮など)
・移住費用を貯める
・配送業者を選ぶ
・引っ越し
仕事選び・住居選び
仕事選び、住居選びは、慎重にしてください。
自分に合った条件を見つけることが大事です。
移住費用を貯める
移住費用は最低限「10万円」。
最初の給料がもらえるまでの生活費として「10万円」。
必要なものを買う資金として「10万円〜20万円」あると安心です。
配送業者を選ぶ
西表島への配送業者は、
・ゆうパック
・ヤマト運輸
の、いずれかを選びましょう。
配送業者は、「ゆうパック」がおすすめです。
西表島まで荷物を送るのに、最安値がゆうパックです。
ヤマト運輸の宅急便でも配送できます。
その他の配送業者(佐川急便、福山通運など)は、港までの配送になる場合があります。
理由は、配送を請け負う会社がないから。
最悪の場合、西表島の港まで、直接取りに行かなければならなくなります。
配送に必要な期間は『4日〜7日』が目安です。
台風などで、貨物船が遅れたりすると、「2週間」ぐらいかかる場合もあります。
詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください。
ちなみに、段ボールだと、「飛行機(貨物船)・フェリー(高速船)・トラック」を経由するので、ボコボコになって届きます。
最悪の場合、塩水で濡れて、箱が破れて届いたこともありました。
おすすめは「衣装ケース」のような硬いプラスチックの箱に入れて送ることです。
出来るだけ荷物は、『最小限』で『硬い箱』に入れて送ることを、おすすめします!
引っ越し
引っ越しをする際は、『石垣島で、5時間ほど滞在する時間』を作ることが、おすすめです。
理由は、『竹富町役場が石垣島にあるから』です。
竹富町役場で最低限することは、
・転入届
・「離島住民カード」の作成
西表島は「竹富町」という町に所属します。
竹富町の役場(市役所のようなもの)は『石垣島』にあります。
「転入届」などの書類を提出するには、石垣島まで行く必要があります。
「本州→石垣島→西表島」まで行ってから、石垣島へ再度戻るのは時間がかかります。
なので、石垣島で転入届などを提出してから西表島入りするのがベスト。
転入届を提出した後は、「離島住民カード」の作成も忘れずに!
「離島カード」を作ると、「石垣島⇄西表島」のフェリー代が島民割引価格になったり、「石垣⇄那覇」の航空券が島民割引価格になったりします。
持っていて損はないので、必ず申請しましょう!
また、竹富町には、『竹富町ねこ飼育条例』というルールがあります。
西表島でネコ(猫)を飼うには制限があるので、ネコと一緒に移住する人は、必ず目を通しておいてください!
関連サイト>>>竹富町ねこ飼育条例|新着情報|竹富町ホームページ
ここに書いたことは、あくまでも一般的なことです。
行動に移す前に、ご自分で移住計画をしっかりと検討してください。
西表島の移住支援
西表島への移住支援は、『竹富町役場のホームページ』を参考にしてみてください。
竹富町役場では、「移住者・島民」に向けてのサービスなどを提供してくれています。
主な支援としては、
・出産祝い
・町営住宅
出産をすると祝い金がもらえる支援。
竹富町が運営する「町営住宅」へ住む権利など。
町営住宅に関しては、『条件を満たす必要がある』『応募時期が限られる』『抽選』なので、応募要項を確認した上、お申し込みください。
関連サイト>>>町営住宅(空家・空家待ち)入居者募集|竹富町ホームページ
【体験談】西表島へ移住してみた!
自分が西表島へ移住するきっかけは、『自然』でした。
もともと、インドネシアの森林の調査をしたいたので、南国好き、南国の生活に慣れていました。
インドネシアでは、電気、水道のない生活もしていたので、サバイバル系も問題なし。
人生の節目を迎えたとき、
「自分は何がしたいのか?」
「どういう風に歳をとりたいのか?」
を考えている時期。
そんな中、自分の技術、知識を活かして「ネイチャーガイド・自然案内人なんて仕事もいいなぁ」って考え始めます。
まず、NEALという団体で研修を受けてみたり、国内の求人を探したりと、積極的に行動していました。
そんな矢先、「西表島でのカヌーガイド」の求人に、目が止まり応募してみることに。
西表島といえば、『自然豊かなジャングルの島』と認識している程度。
自分が行っていたボルネオ島のような場所なんだろうなと、ぼんやりと知っている程度でした。
西表島について調べても、当時は情報もほとんどなく、調べることも難しい。
「じゃあ、実際に行ってみよう!」と、移住を決めます。
思い切って、行ってみると『自然とともに生きる』という生活ができました。
ジャングルが近く、生き物が多い。
街中にも、普通に天然記念物が歩いています。
「自然・生き物・人間」が共存しているのが西表島。
人間の便利さだけを追求せず、植物・動物のことも考えて生活する必要が出てきます。
生活面での特徴としては、
西表島には、基本的にサービスが少ないです。
観光客向けの飲食店などはあるんですが、住宅の修理などは自分でやるのが基本。
3年以上住んでいると、屋根の修理、水道の修理などいろんなことができるようになります。
台風が来ると、大木が倒れるので、チェンソーを持って倒木の処理に行くこともあります。
DIY技術というより、大工さんのような技術が身に付く島。
「人任せ」や、「お金払えば直してくれるでしょ?」ってのは通じません。
自分のことは、自分でやる。
『本当の意味での自立心』が身につきます。
自分の場合は、5年住みましたが、いろんな経験をさせてもらいました。
住む前と変わったことは、
・スキルの幅が広がった
・精神的に鍛えられた
・何があっても「なんとかなるさ」と思えるようになった
基本、自分の力で解決していかなければならないので「強く」「豪胆に」なれます。
「どこへ行っても、生活できる」って自信がつく西表島生活。
その後、西表島から石垣島へ移住するんですが、石垣島が便利すぎるように感じます。
人間として、成長させてくれた西表島。
移住を考えている人の参考になれば、幸いです。
「沖縄への移住」に関してより詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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それじゃあ、楽しく旅してね。
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