石垣島で桜(さくら)開花
こんにちは。石垣島ナビです。
石垣島では例年1月後半になると、桜の蕾が膨らみ始めます。2月に入ると、ちらほらと咲き始め、2月中旬には満開を迎える。石垣島は南にあるので、桜の開花も早い。
本州にある「ソメイヨシノ」ではなく「カンヒザクラ」という種類の桜。
今年も、桜の季節がやってきました。
目次
石垣島で桜(さくら)開花
1月後半から咲き始める
カンヒザクラ開花
石垣島では2月になると「カンヒザクラ(寒緋桜)」と呼ばれる桜が花を咲かせ始めます。
本州の「ソメイヨシノ」とは違う種類の桜で、花の色が赤っぽいのが特徴です。蕾が密集しているので、鞠のように固まってポンポンと枝につく姿がとても可愛らしい桜です。
別名、ヒカンザクラ(緋寒桜)、ガンジツザクラ(元日桜)ヒザクラ(緋桜)とも呼ばれる桜です。
名前の通り緋色(赤っぽい色)だったり、旧暦の正月ごろに咲く桜だったりもします。
桜の写真を撮ったのは2019年2月1日でしたが旧暦でいうと12月27日に当たる日です。
暦の上では旧暦の正月近い日付。名前の通り開花してくれていますね。
全体的には、まだ1分咲きぐらいなので、これから気温が上がるとともに満開になってくれることでしょう。
気候と動植物
2018年冬〜2019春は暖冬と言われたので、「開花時期も変化するかなぁ」と心配していたんですが、例年通りの開花スピードなので一安心。
石垣島に住んでいると、花の開花や渡り鳥が渡ってくる時期は特に気になるようになってきます。
最近言われている「地球温暖化」「気候変動」ですが、野生の動植物は変化に敏感なのでちょっとした変化でも移動や開花に影響が出てきます。
2017年冬〜2018春は渡り鳥が2週間ほど遅れてきたり、12月にサガリバナが満開になったりと、例年とは違う自然活動が見られました。
地球温暖化の影響かどうか、直接的な関係はわかりませんが、台風の発生が変わって、本州や九州へ甚大な被害をもたらしたりもしています。
花や小鳥たちが「ちょっと違うよ!」っていう変化を教えてくれるバロメーターにもなるのです。
石垣島では春の訪れ
2019年1月22日に咲き始め発見
石垣島でカンヒザクラの開花が見れ始めたのは1月22日でした。寒風吹きすさぶ中、歩いていると、民家の庭先にある桜の木の様子に違和感を覚えました。よくよく見てみると、蕾が開いて開花しているではありませんか。
平年だと1月16日頃が石垣島でカンヒザクラ開花の頃と言われているので、少しだけ遅い開花ですが、ほぼ平年どおり。
天気はだいぶ悪いですが、沖縄で一番寒いと言われている「ムーチービーサー(鬼餅冷え)」の頃なので、こんなもんです。1月初旬から下旬に石垣島に行く人は寒さ対策をしっかりしてきてください。
本州と比べると暖かいですが、北風が吹くので寒いです。
2019年2月1日時点で1分咲き
1月22日ごろは寒かったんですが、暖かい、寒いを繰り返し、1月30日ごろは最高気温26℃というありえない暑さ。2月1日には、また最高気温18℃と冷え込みましたが、この時期、寒い、暑いを繰り返す時期です。
気温の上がり下がりが激しい時期なので、体調管理には十分気をつけてください。島産まれての島人でも「風邪ひいたさねぇ」と調子を崩してしまう時期です。飛行機で移動すると、さらに体力が削られるので、できるだけ暖かい格好でいてください。
2月1日ごろになると、だいぶ、花が咲く蕾も増え始めてきました。ですが、まだ一部。
これから暖かくなる予報が出ているので、暖かさにつられて、咲き始める花が増えてくるでしょう。
2019年は2月中旬ごろに満開を迎えそうです。
旧暦の正月は2019年2月5日なので、ほぼ暦通りの開花です。
沖縄本島ではヤマツツジが開花したっていうニュースもやっているので、「ツツジはちょっと早いな」って感じます。植物の生えている場所によっても「日当たり」「気温」「日照時間」「降水量」などの違いがあるので、一概に遅い、早いとは言い切れませんが、今年も平年よりちょっと変わった変動になりそうな予感です。
自然現象と動植物
三寒四温の後に咲く
桜に関してですが、開花のメカニズムが解明されているので、予想はたてやすい植物です。
簡単にいうと、寒い時期が続いた後に暖かい日が来るとビックリして目を覚まします。「積算温度」と言って、気温を1日づつ足して、ある一定の値まで到達したら咲くって言われています。
桜前線なんかの予報も標準木付近の「積算温度」を計算して予想したりしているので、天気予報でも結構正確な予報になります。
ビックリするには寒い日が続かなくてはならないので、暖冬だと、間違って早い時期に咲いてしまう木も出てきます。「狂い咲き」と言われますが、植物側からすると「狂ってないよ!」って言いたくなるでしょう。
人間は暦や時計を持っているので、時間を正確に測れますが、植物は体内時計のみなので、「ここだぁ!」って決めた時期に花を咲かせたり、実をつけたりします。
生き残るのに必要な「開花」「結実」という活動を自ら決める。たまに戦略ミスをしてしまう木もありますが、大抵、渡り鳥や風の時期と一緒になるので、不思議です。
「時間を測るより、野生のカンってのの方が当たるんじゃないか?」って思えるほど正確に当ててきます。
自然との向き合い方
最近では気象庁などもレーダー、画像処理、衛星の高解像度化などを進めているので、昔よりかは予報が当たりやすくなりましたが、急な変動に関しては、野生の動植物の方が一枚上手です。
「自然環境を守る」ってのは大事なことです。守らなきゃいけないっていう使命感じゃなくて、「できるだけ自然を壊さないようにする」っていうように「壊さない」「崩さない」っていう方向に目を向けてくれればなと思います。
壊れなかったら、治さなくてもいい。しかも、「治す」ってのは人間の目線。自然は地球環境によって変動しますが、均衡を保ち続けていく能力を持っているので、人間が考える「自然のあり方」を押し付けないようにして欲しいです。
「自然はこうあるべきだ!」とコントロールしようとして、自然に飲み込まれてしまった文明もあるでしょう。自然は人間がコントロールできない現象です。押さえつけるんじゃなくて「寄り添う」「教えてもらう」って姿勢で向き合いたいものです。
なんてことを考えてしまうほど、自然ってのは、まだまだ不思議に満ち溢れています。
綺麗な花を咲かせてくれたり、美味しい実を食べれたりと自然の恩恵を受けるためにも、「スーパーのレジ袋1枚もらわない」って活動からでも全然OK!
日々の生活から「自然」ってことに目を向けてみてください!
それじゃあ、楽しく旅してね!
【おすすめの時期】2月上旬〜中旬
【みどころ】カンヒザクラの開花
【滞在時間】30分
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