沖縄で「乳酸菌飲料」が多い理由
こんにちは。石垣島ナビです。
沖縄では「乳酸菌飲料」の種類が多く、人気なドリンクです。
沖縄本島はもちろん、宮古島、石垣島にそれぞれ、乳酸菌飲料を作っている会社があるのをご存知ですか?
今回は、「それぞれの島々に乳酸菌飲料会社がある理由」を紹介します。
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目次
沖縄で「乳酸菌飲料」が多い理由
沖縄の島々にオリジナル乳酸菌飲料がある理由は「沖縄の乳酸菌飲料の歴史」と「沖縄の乳酸菌飲料会社の歴史」を調べるとわかってきます。
「なぜ、乳酸菌飲料が人気になったのか?」
「どのようにして乳酸菌飲料が作られてきたのか?」を知ってみてください。
沖縄の乳酸菌飲料の歴史
沖縄の乳酸菌飲料の歴史は、乳酸菌飲料会社を作ったある人物から始まります。
沖縄アミノ酸ヤクルトール本舗の創立
1955年に「沖縄アミノ酸ヤクルトール本舗」を創設させた新垣守さん。
新垣さんはもともとは県立農林高校の教師をしていた人でした。
終戦とともに、県立農林高校は閉鎖され、新垣さんは建築資材問屋の新洋商会を立ち上げます(現在の株式会社新洋)。
資材の買い付けで行った宮崎県。
宮崎県では乳酸菌飲料が大人気の商品でした。
新垣さんは「これはいい商品なんじゃないか!?」って感じます。
農林高校の先生をしていただけあって、乳類の加工もできた新垣さん。
沖縄に帰って、福岡の「福岡応用菌学研究所・アミノ酸ヤクルトール株式会社」とフランチャイズ契約を結び、「沖縄ヤクルトール本舗」を創立しちゃいます。
この時、沖縄創立した「沖縄ヤクルトール本舗」は、いろんな歴史を経て現在の、
・沖縄森永乳業株式会社
・宮古ゲンキ乳業
・八重山ゲンキ乳業
になっていく会社だったんです。
詳しく知りたい人は、このまま読み進めて!
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沖縄の乳酸菌飲料会社の歴史
沖縄アミノ酸ヤクルトール本舗を創立した後、1960年には「牛乳」の製造にも着手し始めます。
「ゲンキ牛乳」の発売です!
ここで、初めて「ゲンキ」って名前が出てきます!
ゲンキ乳業の誕生
ゲンキ牛乳を発売以降、1962年には商号を「ゲンキ乳業」へ変更。
宮古島、石垣島にもそれぞれ、支店として「宮古ゲンキ乳業」「八重山ゲンキ乳業」を開設していきます。
1969年には学校給食の牛乳の委託を受け、学校給食用牛乳を作り始め、1970年に森永乳業の資本提携によって「沖縄森永乳業株式会社」を設立。
ゲンキ乳業の分立
沖縄本島の「ゲンキ乳業」は「沖縄森永乳業株式会社」となりますが、「宮古ゲンキ牛乳」「八重山ゲンキ乳業」はそれぞれ、独立独歩での経営に乗り出していきます。
それが現在の「元気生活株式会社(旧:宮古ゲンキ乳業)」と「八重山ゲンキ乳業」です。
3人のゲンキくん
沖縄森永乳業株式会社と、元気生活株式会社、八重山ゲンキ乳業株式会社は、もともとは同じ会社だったんです。
その証拠に沖縄森永乳業株式会社のホームページには、今でも「ゲンキくん」のイラストが使われています。
1994年には沖縄森永乳業株式会社も「森永ゲンキミルク」として復刻、再販もされています。
沖縄森永のゲンキくん、宮古のゲンキくん、八重山のゲンキくんの「3人のゲンキくん」ってことで、沖縄では有名です。
沖縄森永乳業の「ヨーゴ」
沖縄本島のゲンキ乳業は、沖縄森永乳業株式会社に変更後、乳酸菌飲料を「森永ヨーゴ」として販売し続けています。
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宮古ゲンキ乳業(現:元気生活株式会社)の「元気の子」
宮古島の宮古ゲンキ乳業は、2009年に「元気生活株式会社」と名前が変わり、商品名も「元気の子」という名前に。
それでもなお「ゲンキ(元気)」という名前を残して、今に歴史を伝えています。
八重山ゲンキ乳業の「ゲンキクール」
八重山ゲンキ乳業は、のれんわけ以降、石垣島で乳酸菌飲料・乳製品の製造販売を続けています。
もともと作られていた「ゲンキ牛乳」はもちろんのこと、「ゲンキクール」「ゲンキカフェ」を開発。
2018年には「株式会社おきなわプロジェクト」さんと共同で「ゲンキクールサイダー」を開発するなど、ゲンキに躍進を続けています。
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2019年にはゲンキくんのグッズを販売する専門店「石垣さかい商店」もユーグレナモールの銀座通りにでき、ゲンキくんフィーバーが起こっています!
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石垣島にある八重山ゲンキ乳業も、こうした歴史を経て誕生していたんです。
知らないと、全然わからない誕生秘話ですが、創設者である新垣守さんがゲンキ牛乳に込めた、
「栄養豊富で消化吸収も早い。成長と健康に役立ち、大人も子供もゲンキハツラツ、元気快復の源」
って思いが、今でも脈々と受け継がれています。
石垣島に行く時には、そんな昔話を思い出しながら「ゲンキ牛乳」「ゲンキカフェ」「ゲンキクール」を味わってみてください!
お土産には日持ちする「ゲンキクールサイダー」がおすすめです!
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まとめ
「沖縄森永乳業株式会社」「元気生活株式会社」「株式会社八重山ゲンキ乳業」は以前は、同じ会社でした。
ゲンキ乳業が森永乳業と資本提携後は、別の会社として分立。
それぞれ「森永ヨーゴ」「元気の子」「ゲンキクール」という商品に発展させています。
「森永ヨーゴ」も「元気の子」も「ゲンキクール」も、もともとは同じ商品。
今では、同じ商品だったとは思えないほどそれぞれが個性的な特徴を持っています。
ダーウィンが発見した種の進化。
もともとは同じ鳥だったフィンチが、それぞれの島々で、それぞれの環境に適応し、違うクチバシに「それぞれ独自の進化を遂げた」って話を思い出します。
沖縄のそれぞれの島々で、独自の進化を遂げた乳酸菌飲料。
沖縄本島、宮古島、石垣島へ行く時は、ダーウィンの話を思い出しながら、それぞれの乳酸菌飲料を飲み比べてみてください!
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それじゃあ、楽しく旅してね!
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