沖縄の節分は、恵方巻きじゃなくて「まるかぶりロール」
こんにちは。石垣島ナビです。
沖縄でも2月3日は「節分」です。旧正月や十六日祭に比べると、新しい行事です。
関西の方では、恵方巻きを食べる習慣が根付いていますが、沖縄では、そんな風習はあまりない。廃棄ロスで問題になっている恵方巻きですが、沖縄では逆に売っているところが少なかったりします。
今回は恵方巻きの代わりに食べられる「まるかぶりロール」を紹介します。
スポンサーリンク
目次
「まるかぶりロール」
恵方巻きの代わりに食べられるロールケーキ
沖縄の人が「そば」「パン」を愛しているのはご存知の通り「そば」や「パン」に対する愛情がはんぱないです。
あわせて読みたい>>><沖縄そばの歴史>沖縄そばのルーツと「本場沖縄そば」に至る物語
こちらの記事も読まれています>>>ぐしけんパン<なかよしピーナツ>が、もはやネタ
そんな「パン愛」の片鱗を見ることができるのが「節分」というイベントです。
節分といえば、豆まき。本州(特に関西方面)では「恵方巻き」と呼ばれる太巻き寿司を<今年の恵方>へ向かって食べるというイベントです。
地域によって「ワハッハ」と笑いながら食べたり「喋ってはいけない」と黙々と無言で食べたりする違いはありますが、福を呼び込む。という意味で恵方巻きが食べられます。
最近では、外食産業による商戦合戦が繰り広げられており、売れ残った恵方巻きの「廃棄ロス」がニュースに取り上げられるなど、社会問題になっています。
以前、外食産業で働いていた際は、前日の夜中に呼び出しがあり、一晩中「恵方巻き」を巻いて作っていた経験があります。眠い目をこすりながら作る恵方巻きですが、最後には「食べ物」に見えなくなるぐらい作りました。
沖縄の人はやっぱりパンが好き
沖縄では、太巻き寿司の「恵方巻き」も売っているんですが、買えるお店は少ないです。
基本的に大きなスーパーのみ。スーパーでも、太巻き寿司より「まるかぶりロール」みたいな筒状の代用品の方が多く売られています。
沖縄の人には「節分」というイベントがあまり浸透していない証拠でもあります。本州から移住した人や、本州資本の全国チェーン店のスーパーが持ち込んだ習慣なんでしょう。加熱することもなく、ひっそりと節分を迎えます。
沖縄の人の「パン愛」が節分のようなイベントでも発揮されているのが驚きです。
石垣島では、寿司よりも、パン売り場が賑わう。「恵方巻き」の3倍ぐらいの量の「まるかぶりロール」が山積みにされています。お客さんも「あれっ、変なパンがある。1個買ってみようかしら」なんて感覚でどんどんと売れていきます。
賞味期限をみると2月5日までなので、節分が終わった後も、ロールパンとして売るつもりなんでしょう。廃棄ロスって言葉とは無縁の世界が広がっています。
※2月4日に再度、スーパーを訪れてみましたが、案の定そのまま売られていました。前日に比べると売れ行きは半減ですが、節分を過ぎてもロールケーキとして食べれるのはナイスアイデアですね!
まるかぶりロールの特徴
まるかぶりロールは、恵方巻きを模した「小型のロールケーキ」です。
味はバニラ味、モカ味があります。普通のロールケーキに比べて「キュキュ」っと巻き込まれているので、パサパサ感が少ないシットリとしたお菓子です。
クリームもたっぷり入っていて、食べ応えもあります。
味
<バニラ味>と<モカ味>の2種類。バニラ味はクリームに甘みがあり、モカ味はそこまで甘くない。コーヒーの風味が効いたロールケーキです。
普通のロールケーキに比べると細巻きで、しっかりと巻き込まれているので、味がギュッと濃縮されている感じがします。フワフワなロールケーキというよりは、味のギュッと詰まったロールケーキです。
食感
食感はしっとりとした食感の恵方巻きです。味もそうですが、周りの生地がギュッと巻かれているため、食感もしっかりしています。20cmぐらいの長さですが、1本食べると「もうダメ、お腹いっぱい」ってな具合に満腹になるぐらいの満足感があります。
ギュッとしているんですが、硬すぎず、しっとりとしているので、好みの食感です。
甘いもの好きな人には、「太巻き」よりも「まるかぶりロール」の方が断然おすすめです。
スポンサーリンク
節分って一大イベントじゃない
一説には、本州のお寿司屋さんが2月になると客足が遠のき、売り上げが落ちるので、「売り上げを上げるために太巻きを食べる習慣を根付かせた」ってことが言われています。お寿司屋さんにとってのイベント。
沖縄の人に節分の話をしても「節分っ?あぁ、豆まきするさねぇ」ってぐらいの認識です。
沖縄では節分が大きなイベントじゃない。
新暦の二月は「旧正月」「十六日祭」
沖縄で2月といえば、「旧正月」と「十六日祭」っていう二大年中行事が控えている月です。
節分なんてイベントはどうでもいい。新年を迎えるお祝いと、あの世の正月(後世:グソー)をお祝いするイベントの方が大事!
「旧正月」と「十六日祭」に向けた準備に大忙しな期間です。
あわせて読みたい>>>沖縄の旧正月<2019年>行事や料理、風習とは?
最近食べられるようになった恵方巻き
そんな旧暦の行事を大事にする沖縄なので、「恵方巻きを食べる」なんて新しいイベントは、ほとんど浸透していません。
「旧正月」や「十六日祭」で食べられる食べ物も、伝統ある昔ながらの食べ物が大事にされています。お重に入れられているのは「田芋」だったり「かまぼこ」だったり。
恵方巻きを食べる習慣がない
新しい食べ物の「恵方巻き」が入り込む余地はほとんどないのが現状。若い世代では「旧暦の行事」をあまりお祝いしないって人も、少なからず増えてきているので、20年後、30年後は変わってくるかもしれませんが、2019年の段階では「伝統」が深く根付いています。
どちらかと言えば「助六」好き
石垣島のスーパーで売られているのも、太巻きと言っても、カットされた助六だったりします。石垣島でお寿司といえば、助六のようなものを指すことが多いです。「握り」も売られているんですが、助六が一般的。
まとめ
石垣島では「節分」を迎える時に食べられるのは「太巻き」よりも「ロールケーキ」の方が人気だったりします。
旧正月などのイベントを控えているので、節分は重要なイベントじゃない。
太巻き寿司の廃棄ロスも少なく、「まるかぶりロール」のような、新手の食品が沖縄独自の風習として買うことができたりします。
場所が変わると、食べ物やイベントの意味合いも変わってくるのが面白いですね。
節分の時期に沖縄へ行くときは「まるかぶりロール」を探してみてください!
「まるかぶりロール」が買える場所
まるかぶりロールは期間限定ですが、石垣島のスーパーで買うことができます。大きなスーパーには山積みで売られており、2月2日、2月3日、2月4日と節分ごろに買うことができます。
節分を過ぎた、2月4日でも買うことができるので、探してみてください。
関連記事>>>マックスバリュ<やいま店>石垣島のサンエーすぐそば
それじゃあ、楽しく旅してね!
マックスバリュやいま店について
【アクセス】石垣島離島ターミナルから約2.6km
【路線バス】系統④平得大浜白保経由空港線「サンエー前」下車、徒歩約1分
【おすすめの時期】通年
【みどころ】お土産物豊富
【滞在時間】約1時間
【営業時間】24時間営業
【住所】石垣市真栄里292-1
【電話番号】0980-83-2829
スポンサーリンク