サトウキビ
こんにちは。石垣島ナビです。
沖縄で有名な作物と言えば、サトウキビ。沖縄では一面にサトウキビ畑が広がっているイメージがあると思います。
沖縄本島へ旅行に行くと、那覇周辺でサトウキビ畑を見ることは難しいです。サトウキビ畑があるのは郊外。石垣島のような離島に行くと、中心街から車で10分ほど走った場所に広大なサトウキビ畑が広がっています。
沖縄本島よりも離島の方がサトウキビを身近に見ることができます。
今回は、知っているようで知らない「サトウキビ」について紹介していきます。
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目次
「サトウキビ」
サトウキビとは
サトウキビはイネ科サトウキビ属の植物です。沖縄では方言で「ウージ」と言い、種子島では「おうぎ」、奄美大島では「うぎ」と呼ばれる作物です。
荻(おぎ)という言葉が鈍って「おうぎ」「うぎ」「ウージ」になっていったと言われています。
THE BOOMの「島唄」にも「う〜じの森でぇ、あなたと出会い、う〜じぬ下で千代にさよなら〜」と謳われていますが、あれはサトウキビ畑を意味しています。
サトウキビはこんな植物
サトウキビは成長すると高さが3m〜4mにもなる植物です。茎がしっかりしており、お互いに支えあっている為、台風にも強い植物です。
砂糖の原料となる植物で、世界の熱帯、亜熱帯で広く栽培されています。赤道付近で栽培されるのがほとんどで、北緯30度以南、南緯30度以北での栽培。
茎は竹のように木化し、節があります。茎の中は空洞ではなく、糖を含んだ白い部分(髄)があり、割ってみると全体的に白っぽく見えます。周りの皮をはいでかじって汁を吸うのが一般的。石垣島では、生食用のサトウキビも売られています。
また、トウモロコシに似た葉っぱをつけ、秋には茎の先端からススキのような穂を出します。
関連記事>>>【生食用サトウキビ】生で買えるサトウキビ、サトウキビの選び方
サトウキビの特徴
サトウキビの発祥はニューギニア島あたりで、インド、東南アジアに伝わったと言われています。
栽培には十分な日当たりと、水が必要な作物です。2017年の水不足の際、大東島では「サトウキビが全然成長しない」という影響を受けました。
水が無いと栽培が難しい作物。幸い石垣島は沖縄県一高い山「於茂登岳」があるので、山の麓の湧き水、山にいくつも作られたダムのおかげで、サトウキビの栽培に適した場所です。
栽培期間
サトウキビには、春植えと夏植えがあります。
「春植え」は、春に植えて、その年の冬に収穫するもの。「夏植え」は、夏に植えて、翌年の冬に収穫する栽培方法です。
その他にも、収穫し終わったサトウキビをそのまま放置し、もう一度伸びてきた茎を収穫する「株だし栽培」があります。
1年〜2年かけて栽培されるのがほとんどです。
収穫の時期
収穫の時期は、だいたい1月〜3月までと冬の期間に行われます。
海外では、サトウキビの糖分が濃縮される「乾季」に行われることがほとんどですが、石垣島をはじめとした沖縄では「冬」に収穫します。
製糖工場が稼働するのも1月〜3月まで、それ以外は工場はお休みです。
冬の時期になると、製糖工場の周りには甘い香りが立ち込め、お菓子屋さんに来たような幸せな気分にしてくれます。
収穫の方法
収穫は基本的に人力で行います。手作業。
茎は細いんですが、固い。
斧みたいな道具で切り倒し、枯葉を取り除いた後で、先端を鎌で切り落とす。切り落とした先端部分は苗として使われます。
茎を集めておいて、後で運送会社さんの大きなトラックで運ぶ。小規模な農家さんは自分の軽トラで運んだりもしますが、基本トラック。トラックにはクレーンが搭載されており、短時間で大量に積むことができます。
関連記事>>>サトウキビの収穫方法
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石垣島のサトウキビ畑
石垣島では、於茂登岳をぐるっと囲むようにサトウキビ畑が広がっています。栽培には水が必要なので水源の近くで水が確保できる場所。山の麓に近い平地の部分は、ほとんどがサトウキビ畑です。
市街地の中心部から、車で10分ぐらい走ると、サトウキビ畑が広がっています。海沿いではなく、中央部分の道路はサトウキビが道路のすぐわきまで出てきている。
車で走るだけでも、沖縄に来たって気分が味わえる光景です。特に晴れた日はサトウキビの緑に青空が映える。
夕暮れ時、空がピンクに染まった頃合いに穂が揺れる様子は、ちょっと切ない夏の終わりを感じさせてくれます。
関連記事>>>石垣島の郊外はサトウキビだらけ、ザワワな<サトウキビロード>
まとめ
サトウキビは1年中見ることができますが、収穫は1月〜3月です。2月ごろになると、その年の新しく作った黒糖が手に入る時期なので、この頃に石垣島へ行く人は「新ものの黒糖」を食べてみてください。
新しい黒糖はどことなく、甘みが強いのが特徴です。
普段食べている黒糖とは、また違った味が楽しめますよ!
冬の時期に大きな道路を歩いていると、道路にポツンとサトウキビが落ちていることがあります。運送途中のトラックから落ちたサトウキビなんですが、拾えたりもします。触ってみると、本当に竹のようです。
関連記事>>>どうしよう…道で<サトウキビ>拾っちゃった
生食用のサトウキビがお土産屋さんでも売られています。「サトウキビをかじる体験」がしたい人は、石垣島の現地で買って試してみてください!沖縄でしかできない体験ですよ!
生食用のサトウキビを買う方法、場所、サトウキビのかじり方が知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。
関連記事>>>「生のサトウキビ」かじってみた!石垣島でできる場所、方法も紹介
石垣島へ行く時は、於茂登岳の麓をドライブしてみてください。広大なサトウキビ畑は「沖縄」へ来たって気分を盛り上げてくれます。また、サトウキビ畑の周りにある大きな木には、野生のカンムリワシが留まっていることもあります。
運が良ければ、特別天然記念物のカンムリワシに出会えるかもしれませんよ!
それじゃあ、楽しく旅してね!
【おすすめの時期】1月〜3月
【みどころ】サトウキビの収穫風景、新しい黒糖
【滞在時間】約20分
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