【なかどぅ道ぬとぅばらーま歌碑広場】三番アコウの木はパワーをもらえる巨木
こんにちは。石垣島ナビです。
石垣島は年中暖かく陽射しも強いので、植物がグングンと大きく育ちやすいです。そんな石垣島では、島のあちこちに巨木を見ることができます。
大きい木を見ていると、生命力がすごいなと感じます。緑にふれると何か目に見えないパワーをもらうことができるような気がします。暑い日には陽射しをさえぎってくれるので、木の下で休憩もできる。
大きな懐に飛び込んで、のんびりとした時間を過ごすのも休日の過ごし方のひとつにしてもいいですね。
平得(ひらえ)にある三番アコウの木はそんな巨木のひとつです。
目次
なかどぅ道ぬとぅばらーま歌碑広場
※2021年7月の台風6号の影響で倒木、現在は枝が切り落とされ治療されています
三番アコウの木
「このー木、なんの木、気になる木」という歌が聞こえてきそうな大木が街中にいきなり現れます。バスに乗っていると「かねひで前」から「平得(ひらえ)」へ行く途中に右手に見えます。
街中に現れる大きな木に圧倒されると同時に、すごいなと感じます。
アコウの木という種類の木で、別名「絞めつける木」というあだ名がついている木です。幹や根っこがギュギュッと締めついて元々の木を締め上げてしまいます。自立もできるので、アコウ同士が絡み合うこともあります。
うねる幹を見ていると、植物の力強さ、生命力を感じます。がっしりと締めついているアコウの幹。触るとゴツゴツしており元気をわけてもらえますね。
2021年以降の三番アコウの木
※2021年7月の台風6号の影響で倒木、現在は枝が切り落とされ治療されています
2021年の台風の影響で、木がなぎ倒されてしまいました。
現在は、枝が切り落とされ治療が行われています。
残った株から新しい枝が伸び始めているので、100年後には再び以前のような姿を目にできるかもしれません。
「とぅばらーま」を歌う広場
旧暦の8月12日にとぅばらーまを披露する広場でもあります。「とぅばらーま」というのは、八重山民謡の歌です。八重山民謡の最高峰とも言われる歌で「とぅばらーま大会」という審査のある大会で歌われるほど石垣島では、有名な歌でもあります。
とぅばらーまとは
もともとは男女の恋の歌で「美しい女性を口説こうと思ったがなかなか姿を見せてくれない」なんていう切ない恋の歌です。
年月が過ぎるにつれて、新しい歌詞へと発展して、故郷への思いなども思い思いの歌詞で歌われるようになりました。
とぅばらーまの発祥の地
「なかどぅ道ぬとぅばらーま歌碑広場」はとぅばらーまの発祥の地。
ここで行われるとぅばらーまの披露会では、採点などはせずに「歌う人が主役」というコンセプトで思い思いの歌を披露する「なかどぅ道ぬとぅばらーま祭」が開催される場所でも有名です。
新栄公園で「とぅばらーま大会」
翌日には「とぅばらーま大会」が新栄公園で行われます。こちらはコンテストのような大会でプロの演奏者が来て「とぅばらーま」を披露してくれたりもします。
石垣島では「とぅばらーま」をはじめ、民謡が「芸能」と呼ばれ子供や孫に受け継がれていく伝統文化となっています。
沖縄で受け継がれる「芸能」
琉球舞踊なども有名ですが、離島では民謡と言った形で伝えられていることが多いです。
三線や歌だけでなく踊りもついたりする民謡。島で生活する人は誰でもひとつぐらいは歌えたり踊れたりします。
「とぅばらーま」が作られたころからあるのでしょうか?
いろんな時代を目にしてきたであろうアコウの木。
植物は人間よりも長生きするものが多いので、時代の変化をまざまざと感じているかもしれません。まだまだ元気に葉を広げてくれるアコウの木。これからも移りゆく時代と共に私たちを見守っていってほしいです。
アコウに負けず「力強く生きる」そんなパワーをもらえる場所です。
それじゃあ、楽しく旅してね!
【アクセス】石垣島バスターミナルからバスで約10分
系統④平得大浜白保経由空港線「かねひで前」下車 徒歩5分
【おすすめの時期】通年
【みどころ】大きなアコウの木
【滞在時間】30分
【おすすめ度】★★★☆☆