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【沖縄】植物

 

沖縄の植物をまとめた記事です。

 

目次

沖縄の植物

沖縄の植物は、亜熱帯性の植物が多く生息しています。

どこか、熱帯のジャングルに迷い込んでしまったような感覚になってくる地域。

 

ワニや恐竜が出てきそうな雰囲気の森が広がっています。

 

沖縄では、植物、植物が生えている地域が、エリアで天然記念物に指定されている場所があります。

本記事では、まず、天然記念物に指定されているエリアを紹介します。

 

その後、沖縄の植物を「種類別」に分類して紹介します。

 

 

天然記念物

天然記念物には、「国指定」「県指定」「市指定」の3種類があります。

 

国指定の天然記念物

国指定の天然記念物です。

植物にも天然記念物はあります。

石垣島では、植物が生えている地域が天然記念物として指定されています。

 

米原のヤエヤマヤシ群落

石垣島の北部「米原」にあるヤシの群落です。

ヤエヤマヤシは、石垣島、西表島のみに自生する植物で、高いものでは20mを超える大きさのものもあります。

 

石垣島では、木道が整備され、見学しやすいように整備されています。

静かな森の中で心地よい風を感じれる場所です。

 

 

荒川のカンヒザクラ自生地

石垣島の北部「桴海(ふかい)」にある荒川には、カンヒザクラが300本以上自生している地域があります。

荒川の滝から近い場所、荒川沿いの尾根に生えている桜は、ピンク色のマリのような花を咲かせます。

 

石垣島では、1月末〜2月にかけてカンヒザクラが咲きます。

少し早い桜を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

宮良川のヒルギ林

石垣島市街地と、石垣島空港のちょうど中間にあるのが宮良川です。

宮良川の両岸には、「ヤエヤマヒルギ」「オヒルギ」などの植物が自生しています。

 

宮良川では、カヤック、カヌーに乗って、ヒルギ群落を見に行くことができるツアーも開催されています。

奄美大島より南にしか生えていないヒルギたち。

「マングローブ」と呼ばれている植物です。

 

 

平久保のヤエヤマシタン

石垣島の最北部「平久保集落」の山奥に、樹齢200年にもなるヤエヤマシタンが自生しています。

ヤエヤマシタンは、中国、インド、東南アジアにかけて広く分布している植物ですが、国内で自生しているのは石垣島のみです。

 

かつては、石垣島全域に生えていたヤエヤマシタンですが、家具材などに利用され数が少なくなってしましました。

現在では、平久保、野底に少数残る、貴重な樹木です。

 

 

平久保安良のハスノハギリ群落

石垣島北部「平久保」には、廃村になった安良村がありました。

安良村周辺には、国内最大規模のハスノハギリ群落があり、2013年に天然記念物の指定を受けています。

全体の面積は147ヘクタールあり、中には、直径80cmを超える巨木も存在します。

 

 

県指定の天然記念物

沖縄県が指定する天然記念物です。

 

宮鳥御嶽のリュウキュウチシャノキ

石垣島市街地にある「宮鳥御嶽」には、リュウキュウチシャノキという珍しい木が植えられています。

宮古島以南にしか生えていない木。

宮鳥御嶽に生えているリュウキュウチシャノキは、沖縄県の天然記念物に指定されています。

 

宮鳥御嶽は、石垣四ヶ字(しかあざ)の豊年祭も行われる由緒ある御嶽です。

 

 

中筋村ネバル御嶽の亜熱帯海岸林

石垣島の川平周辺にある中筋村。

廃村になった村ですが、現在もバス停で名前を残す場所です。

 

中筋村にあるネバル御嶽(ネバルオン)周辺には、ハスノハギリ、フクギなどが多く自生する海岸林があります。

ジャングルのような林で樹齢何年なのかもわからないようなガジュマルの巨木も生えています。

亜熱帯の森を感じさせてくれる場所です。

 

 

市指定の天然記念物

石垣市が指定する天然記念物です。

 

吹通川のヒルギ群落

石垣島の北部にあるマングローブが生い茂る川「吹通川」周辺に生えるヒルギ林も天然記念物に指定されている場所です。

カヤックやカヌーを使ってツアーも行われている場所。

 

潮の満ち引きが激しく、干潮時には、海まで陸化するほど大きな干潟が出現します。

ヒルギ群落の根元には、シオマネキ、ミナミトビハゼなどの生き物も生息しています。

駐車場も完備されているので、干潟遊びを楽しむのにいい場所です。

 

 

小浜御嶽のリュウキュウチシャノキ

石垣島市街地と石垣島空港のちょうど中間にある「宮良」地区にある御嶽が「小浜御嶽」です。

小浜島出身の人たちが、故郷を思って建てた御嶽。

 

地域の人たちが、大事にしているんだろうなというのがわかるほど、綺麗に掃き清められています。

小浜御嶽にも、リュウキュウチシャノキが生えており、市の天然記念物に指定されています。

 

 

大マンゲー・中マンゲー・小マンゲー

石垣島空港から玉取崎展望台へ向かう途中にある「星野」集落にある天然記念物です。

大マンゲー、中マンゲー、小マンゲーという3つの山があります。

土器、青磁、勾玉などが出土している場所です。

 

他にも示準化石が発掘されるなど、石垣島の島の歴史を知る上でも重要な山。

マンゲー山は、地質学的には宮良層群に属する場所。

新生代の有孔虫の化石なども発見されています。

 

 

野底のヤエヤマシタン自生地

平久保のヤエヤマシタン自生地は、国の天然記念物に指定されていますが、野底のヤエヤマシタン自生地は石垣市の天然記念物に指定されている地域です。

 

ヤエヤマシタンは、中国、インド、東南アジアにかけて広く分布している植物ですが、国内で自生しているのは石垣島のみです。

 

かつては、石垣島全域に生えていたヤエヤマシタンですが、家具材などに利用され数が少なくなってしましました。

現在では、平久保、野底に少数残る、貴重な樹木です。

 

 

宮良浜川原のヤラブ(テリハボク)並木

宮良川近くにある、石垣リゾートホテルの前にあるのが「テリハボク並木」です。

沖縄では、ヤラブという名前で親しまれている木で、街路樹、防風林として植えられています。

 

海沿いの集落に多いテリハボクですが、沖縄らしい風景を感じさせてくれる並木です。

石垣市指定の天然記念物として有名な場所です。

 

 

【種類別】沖縄の植物

沖縄の植物を「樹木」「つる性植物」「草本」の種類別に紹介していきます。

 

樹木

石垣島は、樹高20m以上にもなる巨大な木が生えている地域です。

樹木も単一林ではなく、いろんな種類の木が共生しています。

植物にも多様性がある島です。

 

ヒカゲヘゴ

通称「ヘゴノキ」と呼ばれる樹木です。

シダ植物の仲間で大きいものは、高さ10m以上にも成長します。

ジュラシックパークに出てきそうな木です。

 

クロヘゴ

山間部の水辺に生えていやすい木で、シダ植物の仲間。

樹高は低く、幹や枝は黒く硬いです。

別名「オニヘゴ」とも呼ばれる木です。

 

ヤエヤマヤシ

高さ20m以上にもなるヤシです。

日本では、石垣島と西表島にしか自生していない植物。

石垣島の米原にあるヤエヤマヤシ群落は、国の天然記念物にも指定されています。

 

コミノクロツグ

石垣島や西表島の山間部によく生えている木です。

枝にしなりがあり、昔は釣竿として使われていました。

花はキンモクセイのような甘い香りがします。

葉が綺麗に並んでいるので、雨の日にはいいシェルターとして活躍します。

 

ソテツ

民家の近く、海岸沿いに生えている植物です。

種や幹には毒がありますが、昔は毒抜きをして食べていた植物。

水にさらして取ったデンプンを食べたとの記録もあります。

 

アダン

海岸沿いや、山の入り口付近に生えている植物。

幹や葉に鋭いトゲがあるので、要注意の木です。

実はパイナップルのような形をしています。

昔は、実の中心部分を食べたという記録もあります。

 

リュウキュウチク

沖縄の山間部に生えている竹です。

高さは3mほどで、300mクラスの山頂付近に多く生えている植物です。

 

ハスノハギリ

浜辺、海沿いの道路に生えている木です。

実が特徴的な形。

提灯のような形をしており、中に種が入っています。

子供たちが実の中にホタルを入れて、虫かご代わりにしたと言われています。

 

アコウ

植物に巻きついて成長する植物です。

巻きつかれた植物は、弱ってしまうぐらい、強い力で締めつけます。

締めつかなくても、自立できる木。

ですが、戦略的に締めついているようです。

多くは山の中に生えている木です。

 

ギランイヌビワ

幹に実をつける変わった植物です。

見つかりやすい場所に実をつけることによって、動物に食べられやすいです。

実を食べた動物が遠くに移動して糞をすることで、種を遠くへ飛ばしています。

いちじくに似た実をつけ、オオコウモリの好物です。

 

オオバイヌビワ

実は固く、葉の付け根に実をつけます。

葉っぱには光沢があり、大きいものだと樹高8mにも成長します。

 

アカメイヌビワ

山間部の川沿いなど、涼しいところで多く見る木です。

実は、幹に30個ぐらい固まってついています。

別名「ハルランイヌビワ」と呼ばれる植物です。

 

トキワギョリュウ

別名「モクマオウ」と呼ばれる植物です。

外来種ですが、海岸沿いに防風林として植えられた木です。

現在では、山間部、川沿いにも見られる植物。

西表島では、木炭の原料として重宝されています。

 

オキナワジイ

シイの実(どんぐり)をつける植物です。

川沿い、山中でよく見かける植物。

1cmぐらいの大きさのどんぐりが可愛らしい植物です。

カラスなどの鳥のエサになる実です。

 

オキナワウラジロガシ

日本一大きなどんぐりと言われている実をつける植物です。

大きいものだと5cm以上もある大きさのどんぐりをつけます。

山中、川沿いによく生えている木。

葉の裏側が白いので、ウラジロガシと呼ばれています。

 

イジュ

白く小さい椿のような形の花をつける木です。

山中、川沿いに自生しています。

花が咲く時期になると、川の上流から流れに乗って花が流されてくるのが風流です。

 

テリハボク

沖縄では「ヤラブ」という別名で親しまれている木です。

海岸沿いの防風林や、村の並木などに使われている木。

石垣島では、宮良川の側にあるテリハボク並木が天然記念物に指定されています。

 

シマサルナシ

小さいキウィのような甘い実をつける木です。

キウィの原種とも言われており、山中に生えています。

森の動物たちのご飯として食べられている実。

人間が食べても美味しいと感じるぐらい甘い実です。

 

サガリバナ

山間部の湿地帯に多く生えている植物です。

樹高は高いもので10m以上になるものもあります。

夜の9時ぐらいから花を咲かせる木。

雄しべが長く、幻想的な光景を作り出してくれます。

関連記事>>>サガリバナとは?

 

オオハマボウ

別名「ユウナ」という愛称で呼ばれている木です。

川沿いや海沿いの水辺近くでよく見る植物。

ハイビスカスのような黄色い花を咲かせています。

花は時間が経つと、オレンジ色に変色します。

 

サキシマフヨウ

冬の時期(11月〜1月)にかけて花が咲く植物。

山間部に多く見られ、白く大きなハイビスカスのような花を咲かせます。

場所によっては、ピンク色の花がありますが、白が多い印象です。

 

サキシマスオウノキ

根っこが、1m50cmほどの高さになる大きな板根を作る木です。

山中の川沿い、湿地帯など水辺に生える木。

板状になる根っこは分厚いのが特徴。

昔は、まな板や船の舵として使われた記録もあります。

 

トウヤマツツジ

朱色の花をつけるツツジです。

山間部や、岩場、川沿いなどで多く見かけます。

常緑の低木で、赤い花が目立つ木です。

 

カラコンテリギ

山間部にある低木で、アジサイに似たような花を咲かせるのが特徴です。

コンロンカと間違いやすいですが、コンロンカは黄色い星型の花を咲かせます。

 

セイシカ

幻の花と言われている花で、紫〜ピンク色のツツジのような花を咲かせます。

主に、山間部の崖に生えていました。

簡単には見に行くことができない場所にあったので「幻の花」と言われてました。

石垣島では、バンナ公園にも生えています。

 

サキシマツツジ

山中に生えているツツジです。

花びらが大きく、朱色に白っぽい班が入ったような花を咲かせます。

3月の春先によく見かける花。

自然の中ではかなり目立つ赤色をしています。

 

シロツブ

マメ科植物の樹木。

クロヨナのような形の豆をつけますが、豆の皮の表面にトゲが生えています。

中の豆は灰白色をしていて、名前の由来になっています。

 

ギンゴウカン

別名「ギンネム」と呼ばれるマメ科植物です。

外来種ですが、繁殖力が強い植物。

人が住む場所や道路沿いで多く見かける植物です。

不思議と山中では見かけません。

 

モッコクモドキ

別名「シャリンバイ」と呼ばれる樹木。

白い梅のような花を咲かせ、甘い香りが特徴。

山中や、家の庭木として植えられています。

実はたべれますが、渋いので、おすすめしません。

 

クロヨナ

海岸沿いに生えている高木で、フジのような紫の花を咲かせます。

マメ科植物なので、豆のような実をつけます。

砂浜を歩いているとよく見つけることができる実です。

 

デイゴ

沖縄の県木にもなっている木です。

沖縄三大名花の一つで、真っ赤な花を咲かせます。

街路樹としても植えられており、県民に親しまれています。

関連記事>>>沖縄の県花「デイゴの花」の特徴、見れるスポット

 

ガジュマル

観葉植物で人気のガジュマルですが、沖縄では大木で生えています。

小学校の校庭や、道端、山の麓でよく見かける木です。

沖縄では、ガジュマルに「キジムナー」という精霊が住んでいると言われています。

 

モモタマナ

街路樹によく見かける木です。

5cmくらいの大きな実をつけます。

実はコウモリのエサになりやすく、道路に齧られた実が落ちてます。

樹高はさほど高くありませんが、枝を横に伸ばしやすい木です。

 

ノボタン

小高い丘の上や、草むらに生えているのをよく見かける木です。

低木で、紫色の花を咲かせます。

葉の形が特徴的でフトモモの仲間です。

 

ミズガンピ

海岸の岩場や、石灰岩の間に生えていることが多い植物。

白く小さな花を咲かせます。

日本では1mほどの大きさの木ですが、海外では10mほどにも育つ木です。

 

アオガンピ

和紙の原料になる木です。

1m〜3mほどの大きさの低木。

黄色い小さな花をつけます。

実には毒があるのが特徴です。

 

オオバギ

山中の日当たりのよい場所でよく見かける木です。

葉が大きく、8mほどの大きさになる低木です。

低地の山道の近くに生えており、パイオニア植物として有名です。

 

シマシラキ

河口近くのマングローブのそばでよく見かける木です。

高さは20mほどにも成長する高木。

樹液は有毒です。

 

フトモモ

川の上流によく生えている木。

10mほどの高さに成長する木で、白く雄しべが長い花を咲かせます。

実は白く、梨のような食感。

バニラ香があり甘い味です。

 

ハウチワノキ

海岸沿いで見かける3mほどの低木です。

種に薄茶色の羽がついているのが特徴的です。

種がウチワのような形をしている植物です。

 

アカメガシワ

海岸沿いによく生えている植物。

高さは10mほどの大きさに育つ木です。

パイオニア植物として有名で、新芽が赤いのでアカメガシワと呼ばれています。

 

オキナワキョウチクトウ

住宅街、山中に生えていやすい植物です。

毒のある植物で、赤いマンゴーのような実をつけます。

魚毒としても使われていたほどの強力な毒。

乳白色の樹液にも毒が含まれます。

樹液を触った手で目をこすると腫れたことから、ミフクラギ(目が膨らむ)と呼ばれています。

 

モンパノキ

海岸沿いでよく見かける木です。

別名「メガネの木」とも呼ばれています。

材質が軽く、加工しやすいので、メガネの材料として使われていました。

沖縄本島の糸満ではミーカガン(水中メガネ)の原料として重宝されていました。

葉には、くもりどめの効果もあります。

 

クサトベラ

海沿い、海岸沿いによく生えている木です。

低いものだと1mほど、高いものだと5mほどにも成長する木です。

葉に照りがあり、特徴的。

白く小さな花を咲かせます。

 

ルリミノキ

山中でよく見かける木です。

1月ごろに小さな白い花を咲かせ、2月ごろに青い実をつけます。

実はブルーベリーのような青さ。

葉に産毛が生えている種類もあります。

 

クチナシ

白い風車のような花をつける植物です。

花は、バニラのような甘い香りが特徴的。

川沿いや山中の涼しい場所でよく見かける木です。

花は時間が経つと、黄色く変色します。

 

つる性植物

ジャングルのような森には、つる性の植物もたくさん生えています。

 

モダマ

ジャックと豆の木のモデルになったと言われている木です。

ぶら下がれるほど強くしなやかな樹木。

マメ科植物で、1m〜2mほどの長さの実をつけます。

5cmほどの大きいの種をつける木です。

 

ツルアダン

山中の大きな木に巻きついている植物です。

木の表面を覆うように巻きついているのが特徴。

葉には小さなトゲが生えています。

 

ハブカズラ

観葉植物モンステラのような、葉に切り込みの入った木。

山間部の水辺に近い場所によく生えている植物です。

つるはしっかりと木に巻きつきます。

中には、巻きついた木に食い込ませている光景もよく見ます。

 

コンロンカ

白い額と、黄色い星のような花を咲かせる木です。

山中や住宅街の近くで見ます。

見た目がインパクト大な植物です。

 

シラタマカズラ

山中の木によく張り付いている植物です。

小さい葉が可愛らしく、木に模様をつけているように見えます。

 

サカキカズラ

大きいタンポポの綿毛のような物をつけた種が特徴。

10月ごろになると、風に乗せて種を遠くに飛ばします。

種が入っている実は固く、太いペンのような形をしています。

 

シイノキカズラ

マメ科植物ですが、ブナ科のシイノキに似た葉を持っています。

豆のさやは薄いのが特徴です。

山中に生えますが、さやを落として浜辺まで流れていきます。

砂浜でよく拾うことができる実です。

 

ナンテンカズラ

海岸沿いでよく見かける植物で、実は南天に似た葉をしています。

8mほどにもなるつる性の木本です。

 

 

草本

草本は、海岸沿いに生えるもの、山中に生えるものなど、島に広く分布している植物です。

 

リュウキュウツワブキ

冬の時期(1月〜2月)に黄色い花を咲かせる植物です。

本州のツワブキと似ていますが、葉に切り込みが入っています。

川沿い、水辺、涼しい場所によく生えている植物です。

 

ニガナ

海岸沿いの砂浜でよく見かける植物。

葉に苦味があるので、ニガナと呼ばれています。

新葉は食べることができます。

 

イリオモテアザミ

赤〜紫色をしたアザミの花です。

海岸沿い、海沿いの崖の上などで多く見られる植物。

蝶が花の蜜を吸っている光景を目にします。

西表島では、ハマゴボウと呼ばれ食用にされています。

 

イリオモテソウ

渓流地帯の岩の上によく生えている植物。

白く小さな星型の花を咲かせます。

1年草ですが、石垣島でも見ることができます。

 

リュウキュウイナモリ

山中、渓流地帯に生えている植物です。

7mmほどの小さな花を咲かせます。

 

サツマイナモリ

湿った場所、水辺でよく見かける植物です。

冬の時期に咲くことが多い花。

花は白く、ラッパのような形をしています。

1cmほどの小さい花です。

 

アリモリソウ

冬の時期に咲く花です。

山中でよく見かけ、スズランのような形の白い花をつけます。

ひざ下ぐらいの高さで咲く花です。

 

ナンバンギセル

キセルのような形をしていることから、ナンバンギセルという名前がついています。

草原から、川沿いの草むらで見かけます。

ススキやサトウキビ、ミョウガの根に寄生する植物。

ほとんどは、地下に埋まっており、地上に出ているのは花の部分です。

 

グンバイヒルガオ

海岸の砂浜に生えている多年草です。

茎は地上の砂浜の上を這っており、赤紫色の花を咲かせます。

葉の形が軍配(ぐんばい)に似ていることから名前がつきました。

 

マルバアサガオ

江戸時代に日本に入ってきた朝顔です。

海岸沿いの道路、樹木に巻きついて花を咲かせます。

 

ヘツカリンドウ

山中に生える多年草です。

日本特産の品種で、白色に紫の班が入った花を咲かせます。

 

サクララン

水辺に這ってくる多年生草本です。

つるのように長い枝を伸ばし、花はランプシェードのように下向きに咲きます。

日陰に咲く花で、花が桜のようで、葉がランに似ている植物です。

 

ハマウド

セリ科の植物で海岸沿いの砂浜に生えています。

花は小さい集合花で、白い色をしています。

 

ムラサキカタバミ

紫の花を咲かせる植物。

南アメリカ原産の多年草です。

沖縄では一年中咲いている花。

 

フジツボグサ

高さ1.5mぐらいになる多年生草本です。

人が多く通る山道に生えていることが多い植物。

総状で20cmほどの長さの紫の花を咲かせます。

 

ハママンネングサ

海岸近くに生えている多年生草本です。

葉は肉厚で、黄色い小さい花を咲かせます。

 

ルリハコベ

海岸近くの道端に生えている1年生草本です。

花は瑠璃色〜紫色の小さな花を咲かせます。

 

リュウキュウコスミレ

日当たりのいい場所に咲くスミレです。

石垣島では家の庭先でも見かける植物。

紫〜薄紫色の花を咲かせます。

 

ヤエヤマスミレ

山間部の渓流沿いや、川の中にある岩の上に咲いている植物です。

西表島と石垣島の固有種でもあります。

2月〜6月ごろに小さい白い花を咲かせます。

 

コウトウシュウカイドウ

山間部に生えている植物です。

二枚貝のような形をした蕾を持ち、貝が開くように上下に開花します。

園芸種ベゴニアの原種と言われている花です。

 

イソマツ

海岸の岩場に生えている多年草です。

枝や茎の古くなったところがクロマツに似ていることから名前がつきました。

 

ノゲイトウ

野生に生えているケイトウなのでノゲイトウと呼ばれています。

道端や畑でよく見かける植物。

熱帯に広く分布しており、ケイトウの原種と言われています。

 

ミルスベリヒユ

海岸の岩場によく生えている植物。

葉は多肉質で、星型の小さなピンク色の花を咲かせます。

 

ツルマオ

畑や水田のあぜ道でよく見かける植物。

多年草で、つる状に1mほど伸びます。

 

コウトウシラン

山すそや道端に生えるランです。

石垣島が分布の北限になっている植物。

初夏〜夏にかけて2cmほどのピンク色の花を咲かせます。

 

ナリヤラン

西表島の成屋(なりや)で見つかったことから名前がついた花です。

カトレアに似た花をつける自生のラン。

初夏〜夏にかけて咲く花です。

近年の乱獲などにより、数が少なくなってしまいました。

 

ナンゴクネジバナ

草地や道端で見かける植物です。

らせん状に小さい花を咲かせます。

ランの仲間で多年生草本です。

 

テッポウユリ

琉球列島の特産種。

海岸沿いの岩場、潮風が当たる場所に咲きます。

5月ごろに花を咲かせ、白く大きなラッパのような花が特徴です。

 

キキョウラン

海岸近くの草むらに生えている植物。

花の色がキキョウに似た紫いろをしています。

花は小さく、下に向かって垂れ下がるように咲いています。

 

ヤブラン

山間部から低地にかけて多く見かける植物です。

薄紫色の小さな花がたくさん集まって咲いています。

 

ハマオモト

海辺の砂浜に生えている植物です。

オモトに似ている植物で多年生草本。

別名「ハマユウ」とも呼ばれています。

特徴的な白い花を咲かせます。

 

ゲットウ

月桃と書いてゲットウと読みます。

葉や根に芳香があり、精油を絞ることもできます。

虫除けの効果もある植物。

ショウガのように地面から生えています。

関連記事>>>月桃(ゲットウ)とは?

 

クマタケラン

ゲットウに似た植物で、ショウガのように地面から生えています。

月桃のような芳香はないです。

朱色の実をつける植物です。

 

ツキイゲ

海岸の砂浜の自生する植物です。

イネ科の植物で、栗のイガのような花を咲かせます。

球形の花は、そのまま落ちて、海岸を転がりながら種をまきます。

 

クワズイモ

里芋のような葉をしている植物。

地下茎がサトイモに似ていますが、毒があって食べれません。

食べれない芋だからクワズイモと名前がつきました。

大きいものでは1m以上の大きさの葉に成長します。

 

ヤブレカラカサウラボシ

山間部の日当たりがいい場所に生えている植物。

破れた唐傘を裏返したような形をしています。

日本では、西表島と石垣島だけに自生している植物です。

 

コモチシダ

多年生のシダ植物。

山すそや岸壁に生えることが多い植物です。

葉の裏側に根がついた小さな芽をたくさんつけます。

 

オオタニワタリ

山中の岩の上や、高い木の上に生えるシダ植物です。

葉はシダっぽくないのが特徴。

新葉は食用として用いられ、天ぷらにすると美味しいです。

 

ナンヨウリュウビンタイ

山中の日陰、川沿い、涼しい場所に生えているシダ植物。

樹高は2m以上で、60cmほどの大きさのゼンマイのような新芽をつけます。

茎は固く、トイレットペーパーの芯より太い茎です。

 

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