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【石垣島】金城製麺所|からそばのタレ(胡麻)|どんな商品?

 

石垣島では、八重山そばの麺を「八重山そば」として食べるのではなく「からそば」という調理法で食べることもあります。

「からそば」とは八重山そばの袋にツナや醤油を入れ、八重山そばと混ぜ合わせて食べたことから始まった食べ方です。今では一部の人しか知らない食べ方ですが、ここ数年じわじわと人気が高まってきました。

そんな「からそば」。石垣島で有名な製麺所「金城製麺所」さんが「からそばのタレ」を作ってくれました。「胡麻(ごま)」と「島唐辛子(しまとうがらし)」の2種類の味があります。今回は「からそばのタレ<胡麻(ごま)>」を紹介します。

 

「からそばのタレ<胡麻(ごま)>」

 

からそばとは

「からそば」とは、昔ながらの八重山そばの一つです。

昔は、小腹の空いた子供や大人が、八重山そばの袋の中にツナや醤油を入れ、混ぜ合わせて食べたのが始まりと言われています。本州で言う「油そば」のような食べ方です。汁なしなので「八重山そば」とは、ひとあじ雰囲気が違う。八重山そばにコーティングされている油と魚、醤油が、なかなか合う食べ方です。

生粋の島人(しまんちゅ)に作り方を聞いてみた所、「八重山そばの袋をパーッンと開け、缶詰(鯖の水煮がベストらしい)を汁ごとジャバーッと入れ、醤油をひとたらし。あとはグチャグチャに混ぜるだけ。ほーら、出来上がり!」と説明しながら豪快に作ってくれました。

 

 

まさに男の料理。繊細さのカケラもありません。味はと言うと、鯖の水煮の汁ごと入れているので、魚の旨味がそばに染み込んで、なんとも言えない美味しさ。「あんなに適当に作ってたのに、旨味のバランスがとれてやがる…」。

さすが、島人といった所でしょうか。子供の頃から作っているので醤油の加減や混ぜる時間などが完璧。醤油をたらしすぎると塩辛くなるし、混ぜすぎると麺が柔らかくなるしで、美味しくなくなってしまします。

 

 

「俺らは、これを肴にして飲むんだよ」。なんと、からそばを食べるシュチュエーションは飲みの時。男だけで飲む時に、手元であるもので簡単に作れるものを作るそうです。そんな時、簡単、早い、美味いの「からそば」は誰でも作れるので、肴として作ることが多いそうです。「肴にする時は、ちょっと醤油多めな」。

と言いながら、ガッハッハと豪快に笑っていました。豪快に作る男の料理。それが「からそば」です。

 

 

からそばのタレ

島人(しまんちゅ)のように、豪快に作ってもいいんですが、実は金城製麺所さんが「当時の趣を残しながら、美味しく食べる方法として<からそばのタレ>」を開発してくれました。

味は「胡麻<ごま>」と「島唐辛子(しまとうがらし)」の2種類あります。作り方は簡単。タレをかけて混ぜるだけで「からそば」が簡単に出来上がっちゃいます。

「胡麻<ごま>」はノンオイルで着色料不使用。「体に良さそう」なタレです。お土産屋さんでの見た目は、液体が上下で分離しているので、食べる時はしっかり振り混ぜてからかけてください。

「島唐辛子<しまとうがらし>」は一見、ポン酢のような色。島唐辛子がつけ込んであるタレなのでピリッと辛みが効いています。大人向けのタレ。子供には辛いかもしれませんので、お子さんが食べる時は、最初に味見してあげてから食べさせてください。

 

からそばのタレをかけて食べてみた

実際に「からそばのタレを買って食べてみました。今回紹介するのは「ごま味」。

買ってきてからそのまま置いておくと上下に液体が分離しています。上澄みが透明で、下が胡麻っぽいもろもろな感じ。

 

 

不思議感じがしたので、上澄みだけをすくってみたんですが、味がしません。最初は酢かなと思ったんですが、味がしないので、酢じゃない。「んー、これ何だろ?」と考えてみたのですがわからない。もう一度、上澄みをすくって今度は多めに舐めてみると、ほんのり胡麻の香りが口の中に広がりました。「ん?これもしかしてごま油?」

触ってみるとヌルッとする。油の質感です。原料に白ごまペースト、煎り白ごまを使っているので、その油が分離したのでしょう。「にしてもこの油の量って、結構な量のゴマが入ってる?」

「からそばのタレ」売り場では「胡麻」はノンオイルと書いてあったので、他の油(サラダ油など)を加えた訳ではないようです。それなら、この油は胡麻から出たもの。これだけ油が出るということは、胡麻が濃厚っていう証拠。これは期待が持てます。

 

 

食べ方は「鯖缶、ツナ缶などを混ぜて食べるのがおすすめ」って売り場に書いてありましたが、今回は「からそばのタレ」本来の味を楽しみたいので、八重山そばにタレだけをかけて食べてみることにします。

 

 

金城製麺所さんは「元祖丸そば」と言われるほど、丸そばが有名なので今回は丸そばにかけてみることにします。「麺200gに対して、からそばのタレ60mlが適量」って書いてあるので、その分量で混ぜる。

見た目は普通の八重山そばと変わらないように見えますが、混ぜていると胡麻のいい香りが漂ってきます。

 

味は、油があれだけ出ていたので「胡麻の味が濃いのかな?」って思っていたんですが、予想に反して、サッパリな味。口に入れると、ごまの香りが漂うと同時に少し酸味を感じます。噛んでいると、その酸味の正体がはっきりしてくる。そう、タレに「シークワーサー」が入っているんです。

噛んでいるとシークワーサーの酸味と柑橘類特有の皮の苦味が少し感じられる。からそばのタレ<胡麻>は「冷やし」からそばのタレなので、シークワーサーの皮の香りがより一層引き立ちます。まるで、シークワーサーの実を収穫している時に感じる爽やかな香りそのものです。

シークワーサーとは別に「米酢」も加えられているので、まろやかな酸味は米酢の酸味でしょう。酸味があるとは知らずに食べたので、最初はびっくりしましたが、食べていると程よい酸味が胡麻の油っぽさを中和してくれます。

「これ、そばに絡めてもいいけど、鍋のタレにしてもいいな」なんて思っちゃいます。柔らかく似た白菜を冷たい胡麻だれにヒタヒタッとつけて食べる。あったかい白菜に冷たい胡麻だれが絡んで、シークワーサーの香りが、ほんのりと香りたつ。まさに寒い冬の鍋にピッタリなタレでもあります。

 

 

容量はひと瓶で200ml。そばにかければ3食分、楽しめることができますし、鍋のタレとして使ってもいい。また、棒々鶏(バンバンジー)や冷しゃぶのタレとしても使えます。シークワーサーの風味が香るので、ただの胡麻だれと違ってサッパリ食べれるのが嬉しいポイントです。

自分で作ろうと思うと、酸っぱくしちゃいがちです。でも「からそばのタレ<胡麻>」は、シークワーサーの風味が程よく配合されて作られているので、酸っぱ過ぎず、口の中でほんのりと香るいいバランス。

島人が作る豪快な「からそば」とは一味違うタレです。胡麻がたくさん使われているので、贅沢な胡麻の風味、ごま油のコク・旨味も感じます。

かなり上品な味。

「あぁ、冷やし中華にかけても絶対美味しいな、コレ」って思っちゃうタレです。

冬でも冷やし中華が食べたくなってきてしまうタレ。夏には絶対に試してみようと思う自分でした。

 

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普段使いするには「ちょっと値段が高い」ので星は3つですが、味は星4つです。日常的にドバドバかけて使うことはできませんが、お土産に買って帰ってあげると、喜ばれること間違いなしです。

1瓶780円前後なので、お土産って考えるとお手頃な値段かなとも思えます。八重山そば(生麺)が一袋220円前後なので、八重山そば一袋と「からそばのタレ」でちょうど1,000円前後です。ぜひ、八重山そばと一緒に、親しい人にお土産としても買って帰ってみてください。タレの使い方も教えてあげると、喜ばれることうけあいですよ!

 

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「からそばのタレ<胡麻(ごま)>」が買える場所

からそばのタレはお土産屋さんで買えます。自分が買ったのは、公設市場の2階にある「石垣市特産品販売センター」です。石垣市特産品販売センターでは生麺の八重山そばも売っているので、両方いっぺんに買うことができます。

また、買って帰って「気に入った!」って人は、「石垣市特産品販売センター」のホームページにアクセスしてみてください。通販でお取り寄せも可能なのでぜひ、取り寄せてみてください。

また、「金城製麺所」さんのホームページからもお取り寄せできます。ただ、金城製麺所さんからのホームページの通販では、タレのみはお取り寄せできないようです。「からそばセット」の中に入っているので、そばと一緒に購入してみてください。

 

 

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石垣市特産品販売センターについて

【アクセス】離島ターミナルから約600m

【路線バス】全系統「バスターミナル」下車、徒歩10分

【おすすめの時期】通年

【みどころ】石垣島のマイナーなおみやげも買える場所

【滞在時間】約30分

【営業時間】10時00分~19時00分

【住所】沖縄県石垣市大川208

【電話番号】0980-88-8633